ちょっと走っただけでも大きく変わったVストローム1050には本当に感動しました。でも、じっくり乗ると話は違う。やっぱりこれはスズキのバイク。Vストロームらしさは変わっていないのかもしれません。

初乗りのインパクトが大きすぎたVストローム1050/XT

画像: Vストローム1050XT

Vストローム1050XT

こんなにも変わるものか……新型Vストローム1050は、走り始めて5分でそう驚かされるバイクでした。

それまでにない、圧倒的なパワー感。

だけど、ギリギリのところで快適さをキープしてる?

そう思ったのが最初の印象でしたが、どうやらそれも思い違いだったみたいです。

新型Vストローム1050は、どう変わった?

画像1: 新型Vストローム1050は、どう変わった?

第一印象の時点で、ものすごくパワフルに生まれ変わったエンジンに感動しました。

でもやっぱり、すこし長めに乗ってみると、また印象が違ってくる。

……すこし反省。

あまりにも劇的な変化に直面しての勢い……ちょっと視野が狭くなってしまったみたいです。

なので、ひとまずエンジンの話は置いておきます。

エンジンの変化はあまりにも劇的すぎて、第一印象からその後の変化にも感動して……盛りだくさんなので後回し(笑)

まずお伝えしておきたいと思うのが、新型Vストローム1050の足周りです。

サスペンションがちょっと柔らかくなったかな?という印象でした。特にフロントがよく動くセッティングです。

もちろんタイヤの変更もこの印象には絡んでいると思う。

画像2: 新型Vストローム1050は、どう変わった?

高速道路をまっすぐ走っているだけでも、しっとりした乗り心地に感じるんです。

路面の継ぎ目は無いも同然。先代Vストローム1000のダイレクト感も悪くないですが、新型は『よりアドベンチャーバイクらしい乗り心地になった』と言えると思います。

落ち着きがあって直進安定性が増したようなフィーリングでした。

さらに新型Vストローム1050では、ボタンひとつで巡行してくれるクルーズコントロールが装備されたんですから、長距離移動の快適性は断然アップしてると言って良いはず。

画像3: 新型Vストローム1050は、どう変わった?

Vストローム1050も先代の1000も、1日に1000kmの距離を走れるバイクです。

でも、性質にちょっと違いがある。

先代が『1000kmをスパッ!と勢いよく駆けるバイク』だとするなら、新型1050は『え?もう1000kmも走っちゃった?って逆に驚くバイク』だという印象。

なんというか……良い意味でゆとり感が強くなったと感じるのです。

余裕を感じる新型『Vストローム1050XT』の走り

画像1: 余裕を感じる新型『Vストローム1050XT』の走り

その『ゆとり感』は高速道路だけの話じゃありません。

ハンドリングもそこに合わせて変わっていました。

ちなみに今回乗っているのは上級モデルの『Vストローム1050XT』です。

スタンダードモデルの場合だと、Vストローム1050は水冷式オイルクーラーの採用やラジエターの容量アップなどエンジン冷却機能の向上も含め、先代の1000よりも4kgほど重量増があります。

画像2: 余裕を感じる新型『Vストローム1050XT』の走り

そこに加えて新型1050の『XT』はセンタースタンドやらエンジン周りのタフなガード類も盛りだくさんで装備しているため、車両重量は247kgとなっています。

この重量増とよく動くサスペンション、そして専用設計となっているブリジストン製タイヤのマッチングが、先代とは違う『ゆとり感』を生み出しているものと思われます。

画像3: 余裕を感じる新型『Vストローム1050XT』の走り

直進状態からバイクを寝かせていく時の初動に落ち着きがある。

だけど、Vストロームらしい軽快さも失われてはいません。

先代1000のオーナーだったら『すこし穏やかなハンドリングになったかな?』と感じるかもしれない、という感覚です。

画像4: 余裕を感じる新型『Vストローム1050XT』の走り

ただしこれは『先代1000のオーナーだったらわかる』というレベルの違い。

わずかに穏やかさを追加してあるけれど、それでもオンロード主体で設計されているVストロームらしさは変わってない。

一般的な大型アドベンチャーバイクとして考えるなら、かなり軽快な動きだと思います。

マイペースでワインディングを流す時に『さらに気持ちの余裕が持てる仕様になった』という変化です。

画像5: 余裕を感じる新型『Vストローム1050XT』の走り

なので相変わらずワインディングはロードバイクのように楽しめます。

優しくなったと感じるサスペンションですが、ブレーキングで一気にノーズダイブすることはありません。

段階的に、粘るようにサスが沈むんです。

そのブレーキは初期から強めに効力が立ち上がってくるようになりましたけど、このサスペンションのおかげで適度にフロントに負荷を掛けつつコーナーへ飛び込んでいけるんですよ!

(下に続きます)

Vストローム1050もあくまで『オンロード主眼』がブレない

画像1: Vストローム1050もあくまで『オンロード主眼』がブレない

車体側の進化として、すこしの余裕がプラスされたこと。

総じて言うなら『よりアドベンチャーバイクらしくなった』という表現がいちばん近いと思います。

だけどスズキらしく、Vストロームらしく、オンロードで最大限の楽しさを発揮することに変わりはありません。

結局のところ目指すものがブレてないんです。

画像2: Vストローム1050もあくまで『オンロード主眼』がブレない

だから手放しで、ボクはこのバイクが『すごく良くなった!』と言い切ることができます。

これはある意味、今回の新型Vストローム1050のすべてに通じることなのですが……

『新型Vストローム1050は、先代の1000に“進化”を上乗せしたバイク』だと思う。

たぶん『変えた』んじゃないんですよ。

大切なものはそのままに、あくまで上乗せだけしてきた、と感じます。

画像3: Vストローム1050もあくまで『オンロード主眼』がブレない

いやもうホント、先代も『良いバイク』だったけど、新型はさらに良くなっちゃったナァ……

軸がブレてないから、先代のほうがココは良かった、という部分が特に見当たらない。

あ、デザインだけは大きく変わりましたけどね!

ちなみに言うと、ボクは新型Vストローム1050のスタイルがかなり好きです。

旅だけじゃなくて、クラシックなスタイルのオフロードヘルメットとか被って、SUV気分で街を流したいと思うくらい。

だってコレ、めちゃくちゃ目立つでしょ?(笑)

画像4: Vストローム1050もあくまで『オンロード主眼』がブレない

ところで、新型Vストローム1050の『冒険性能』はどうだと思います?

やっぱりそこも気になるところですよね。

個人的にはVストローム・シリーズは基本、すべからくオンロード主眼のバイクだと考えています。

だけど、ですね……スズキならではの『アレ』のおかげで、けっこう遊べちゃいそうな手応えがあったんですよ。

次はそこに触れてみたいと思います!

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