スポーティな走りは一級品! 時としてスーパースポーツ顔負けの走りを見せるGSX-S1000Fですが、のんびり走る時はちょっと足周りが固く感じてしまいます。そこでちょっと試してみたことが、大正解だったかも!

スズキの『GSX-S1000F』にちょっと快適方向にアジャスト

画像1: スズキの『GSX-S1000F』にちょっと快適方向にアジャスト

これまでも話してきた通り、GSX-S1000Fは基本的に『乗車姿勢が快適なスーパースポーツ』です。

エンジンもめちゃくちゃ速ければ、フレームもストリートバイクとしてはかなり剛性高め。前後のサスペンションもスポーティ方向で、こちらも硬めのセッティング。

これらは路面状況が良い時は最高の走りに寄与してくれるんですが、世の中そうそう綺麗なアスファルトばっかりじゃないんですよね(笑)

画像2: スズキの『GSX-S1000F』にちょっと快適方向にアジャスト

なのでツーリングなどで荒れた道に入ると、どうしても若干、路面からの突き上げが気になります。

GSX-S1000Fは兄弟車のネイキッド『GSX-S1000』よりもフロントのサスペンションがしなやかに動く印象なので良いんですが、リア側がもうすこし柔らかいともっと快適になるだろうな、と感じていました。

まぁ純粋なスポーツバイクなんだから仕方ない……とも思いますが、モノは試しです。

ダメ元でちょっと試してみました。

車載工具で5分。気に入らなかったらスグに戻せる!

やってみたことはリアサスペンションの調整。

難しい話じゃありません。ものすごくシンプルで簡単。車載工具で5分でできます。

先に結論を言っておきますが、これがスゴい変化をもたらしました。

画像1: 車載工具で5分。気に入らなかったらスグに戻せる!

こちらGSX-S1000Fの車載工具です。リアシートの下に収納されています。

最近は車載工具無しのバイクも多くなってきたけど、GSX-S1000Fはきっちり定番セットが揃っててありがたい。いきなりミラーが緩んじゃったりとか、車載工具ってあると何だかんだ便利です。

でも、今回使うのは写真のいちばん左側の『フックレンチ』です。

画像2: 車載工具で5分。気に入らなかったらスグに戻せる!

そしてGSX-S1000Fのリアサスペンション。

今回やるのはいわゆる『サスのプリロード調整』ってやつです。

プリロードっていうのは、サスペンションのバネの初期荷重のことで、ざっくり言うと『あらかじめ、どれくらいバネを縮めておくか』っていうこと。

これがGSX-S1000Fの場合は7段階の調整が可能。初期設定は『1段目を柔らかい』として『7段目を硬い』とした場合、3段目にセットされています。

あと2段、柔らかくすることができるんです。

画像3: 車載工具で5分。気に入らなかったらスグに戻せる!

こういったサスペンションセッティングの話は、追い込んでいくと、ケンケンガクガクの答えのない迷路みたいになります(笑)

なので、難しいことは一切やりません。

マフラー側に立って、写真みたいにフックレンチを引っかけて、手前方向(サスを真上から見て反時計回り)にガチン、ガチンと2段階ぶん回す。これでプリロード(この場合はリアサスの初期荷重)がもっとも掛かっていない状態になります。

画像4: 車載工具で5分。気に入らなかったらスグに戻せる!

プリロードっていうのはライダーの体重などで調整するものですが、わたし(北岡)は体重が55kg以下なので、今回は最弱にしてます。

体格によっては最弱のひとつ手前が良いかもしれませんが、プリロード調整が初めての場合は『とりあえず最弱にしてみる』でいいと思う。

それで乗ってみて、柔らかすぎると感じたり、何だかコーナーでフラフラすると感じたら、一段階戻す、くらいの感覚。

やってみて『自分には合わない』と思ったら初期設定にすぐ戻せますしね。

GSX-S1000Fの乗り心地が激変した!?

画像1: GSX-S1000Fの乗り心地が激変した!?

ちなみに、わたし(北岡)の場合はこれが大正解でした。

かなり快適になった!としか言えません。

プリロードを変えたことで、減衰力のセッティングも必要になるかな?と思っていたんですが、乗ってみての感想は『特に必要無し』です。

ちょっとマニアックですけど、もっと速くサスペンションが伸びてきちゃって、コーナーの立ち上がりでフラつくかも……と思っていたんですが、普通のツーリングペースで走る場合は何の問題も感じません。

画像2: GSX-S1000Fの乗り心地が激変した!?

むしろ快適さのアップ具合に軽く感動しました。

細かい段差などの乗り心地の良さはもちろん、コーナーでのフィーリングもしっとりと良好。立ち上がり加速で後輪の感覚がつかみやすくなったと感じています。

わたし(北岡)の場合は、初期設定はちょっと硬すぎたみたいです……

ただし、これはどうしても体格など個人差が大きいので、今回の『プリロード最弱』がベターとは限りません。

画像3: GSX-S1000Fの乗り心地が激変した!?

だけど、GSX-S1000Fを『もうちょっと乗り心地よくしたい』と思っている人がいたら、一度チャレンジしてみてください。

ちなみに言うと、わたしより体重の重い人にも乗ってもらったんですけど、その人も最弱バージョンがお気に入りでした。

画像: GSX-S1000Fのリアサスペンションは伸び側減衰の調整ができます。

GSX-S1000Fのリアサスペンションは伸び側減衰の調整ができます。

これをやってみる前はリアサスペンションの伸び側減衰力の調整までやってみようと思っていたんです。

だけど、さっき言ったとおりですが、プリロードを抜いてみるだけで全然良くなったので、ここでおしまい(笑)

ライダーの体格や乗り方などで感じ方は違うと思います。

でも、ダメだったらすぐ戻せるので、試してみる価値は大いにアリ!

画像4: GSX-S1000Fの乗り心地が激変した!?

個人的には、今回の調整はシンプルだったけど大当たりだったと思います。

兄弟車のGSX-S1000はわかりませんが、GSX-S1000Fの場合はフロント側はそのままでいいです。

ノーマルのフロントフォークのセッティングでハンドルが暴れるような道は、そもそもマトモに走れないと判断するべきでしょうしね。

むしろ前後のバランスが取れたんじゃないか?とすら感じます。

ソリッドなGSX-S1000Fの走りに、そこはかなとない優しさが加わるので、ツーリングも快適。

ご興味があれば、ぜひ一度お試しくださいませ!

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