誰が呼んだか『燃費王』の異名をとるジクサー150。私(北岡)はスズキの現行車ラインアップの中で、このバイクがいちばん恐ろしい……

スズキの『ジクサー150』は特殊なバイクだと思う

画像: スズキの『ジクサー150』は特殊なバイクだと思う

いまさら説明の必要なんてないかもしれないけれど、スズキにはジクサー150っていうネイキッドスポーツがラインアップにあります。

最高出力14馬力。車両重量は139kg。軽くてほどよいパワーの気軽なネイキッドで、排気量が154ccだから高速道路も乗れちゃう。

それなのに新車が35万2000円(消費税10%込み)で買える。

これだけでも既に、けっこうなミラクルバイクです。

ジクサー150は『安かろう悪かろう』じゃない

画像1: ジクサー150は『安かろう悪かろう』じゃない

とはいえ、新車が35万2000円のバイクと聞けば、多くのライダーは『そうはいっても値段なりでしょ?』と思うのが普通の感覚だと思います。

ところがジクサー150には、それがまったく適用されません。

まずヘッドライトはLEDで最新バイクらしさと高級感が出てますし……

画像2: ジクサー150は『安かろう悪かろう』じゃない

テールランプもなかなかにお洒落で高級感。パッと見のゴージャス感も十分ある。

そこに加えて『ジクサー250』とボディサイズはほぼ一緒で、なんなら全長に関しては10mmほど長いくらいです。

ぶっちゃけ言って、バイクに詳しくない人が見た時に150ccだと見破られることは無いでしょう。

画像3: ジクサー150は『安かろう悪かろう』じゃない

要するに、デカい。排気量150ccのバイクだと考えると相当にデカい。

通常、150ccのバイクって言うと貧弱な姿をイメージしがちだけど、ジクサー150はむしろ250ccと言われたほうが納得できるレベルです。

画像4: ジクサー150は『安かろう悪かろう』じゃない

ちなみに、そう感じる理由のひとつには、Φ41mmの正立フォークの存在が大きいかと。ディテールも立派だから、貧相な感じがしない。

『デカいバイク』=『カッコいい』という感覚が根付いている私にとって、ジクサー150の見た目はプラス補正の要因しかありません。

だけど、それだけなら『ビギナーにもおすすめ&安心気軽なネイキッド』で済む話。大型バイクににも長い間乗っている私(北岡)にとって、この150ccを脅威に感じる理由はどこにも無い……

はず、なんですけねぇ?

排気量150ccのバイク『ジクサー150』が恐ろしい

画像: 排気量150ccのバイク『ジクサー150』が恐ろしい

問題はコイツ。

先にもチラッと触れた排気量154ccの空冷単気筒エンジン。コンパクトさと小排気量を感じさせない低~中速域の力強さがアピールポイントになるエンジンなんだけど、コイツの燃費性能が(失礼な言いかただけど)ちょっとおかしい。

カタログスペック値の(わりと現実的な数値に近い)WMTCモード値でもガソリン1リッターあたり51km。

それだけでも驚異的だけれど、この数値が時として、逆・燃費詐欺のようなことになる……私は、それを身体で知っているんです。

忘れもしない、過ぎ去りし夏の日のこと。

ジクサー150で『1タンクで何キロ走れるか?』なんていう安易な発想で走り始めた私は、過去に前例のないほどに追い詰められました。

それも『ガソリンが減らない』という極めて特殊な理由によって……

その顛末は上の関連記事をご覧ください。ひと言で言えば、壮絶な体験でした。

燃費チャレンジ以来、ジクサー150を敬遠気味に……

画像: 燃費チャレンジ以来、ジクサー150を敬遠気味に……

以来、私はすこしジクサー150と、無意識に距離を置いていたと思います。

その理由は『このバイクでもっとスゴいことがしてみたい!』という前向きなものなんですが、なにせジクサー150の燃費性能が常識を遥かに超えてくるので、生半可な覚悟では走り出せない……

夢が広がるジクサー150

もちろん、単純な燃費性能だけで言ったら50ccや125ccでジクサー150を超えるバイクは他にもあります。

だけど『高速道路に乗れる』という圧倒的アドバンテージを持ちながら、これほどの燃費性能を持つのはジクサー150だけなんです。

夢が大きく広がり過ぎる。それで逆に身動きが取れなくなってた。

画像1: 夢が広がるジクサー150

それでも今回、再びジクサー150に乗ろうと思ったのは、変な理由ですが現行モデルのジクサー150の『赤』が気に入ったから(笑)

カラーの名前はパールミラレッド。この色は2021年モデルとして2021年3月に発売されました。

画像2: 夢が広がるジクサー150

ちなみに……この色のメーカーの広報写真をはじめて見た瞬間は『すげぇ赤いバイクだな』って思った(笑)

ここまで赤の印象が強烈なバイクは、最近見かけてない気がします。だって、ヘッドライト付近まで赤なんだもん。

だけど、なんかこれが気になって、ジワジワきて……

(下に続きます)

それで思い直したんです。**次なるジクサー150チャレンジを考えるためにも、今のうちに、もう1回乗っておこうって。

だから今回は、改めてのデータ取りも含めて久しぶりのジクサー150!

このバイクで『何ができるのか?』を具体的にイメージするため、伊豆でもぐるっと回ってみようと思います!

NEXT▶▶▶ジクサー150は『コスパが良い』を超えている

スズキの『ジクサー』シリーズの記事は他にも!

スズキファンのためのWEBサイト!

This article is a sponsored article by
''.