今となってはなかなか見ることが難しくなった貴重な「スズキの歴代バイク」を紹介する連載企画。 そんなスズキの歴代バイクを振り返りながら、もし「今のバイクに例えるなら…?」と、編集部 岩瀬が独断と偏見で選んでみたいと思います……

SUZUKI RG50(1977年)

「乾燥重量68kgの50ccスプリントバイク」

画像: SUZUKI RG50(GA50)1977年

SUZUKI RG50(GA50)1977年

スズキのライトウェイト2ストスポーツの代名詞的な存在となった「RGシリーズ」。

その第1号車として登場したのが、今回紹介する『RG50』です。

スズキの2ストローク車では初となるピストンバルブとリードバルブを併用した「パワーリードバルブ方式」を採用したエンジンは、50ccモデルにも関わらず、最高出力6.3PS/8500rpm、最大トルク0.53kgm/8000rpmを発揮するパワフルなマシンとして誕生しました。

画像: SUZUKI RG50(1977年)

2ストロークのパワフルなエンジンに加えて、車体の軽さ(乾燥重量:68kg)もあって、ひとたびスロットルを開ければ、50ccにも関わらず身体が置いていかれるようなダッシュ力があったとか……

前後17インチのホイールでフロントにはディスクブレーキが採用され、巷では“ゼロハンスポーツ”として峠道の走りを楽しむライダーが続出。

それまで50ccはシティコミューターとしての使い方が主流だったのですが、RG50はアグレッシブな走りを楽しめるスポーツバイクとして高い人気を獲得しています。

画像: SUZUKI RG50E(1980年)

SUZUKI RG50E(1980年)

また、RG50の登場から3年後の1980年には、スタイリングなどを一新させた「RG50E」が登場。

最高出力は9000回転で7.2馬力、最大トルクは8000回転で0.58kg-mを発揮するまでにハイパワー化され、排気騒音低減のため容量の大きいパワーチャンバータイプのダウンマフラーを採用したグレードアップモデルとして発売されました。

また、前後17インチだったスポークホイールも、優れた走行安定性を生み出す前後18インチの星型キャストホイールに変更。

50ccの原付一種モデルでスポーツランを満喫できるパワフル&スポーティなモデルとして人気を博しました。

そしてここから、後に一世を風靡する大人気車種『RG50Γ(ガンマ)』へと受け継がれていくのです。

現行車に例えるならどんな車種?

さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。

もし今のスズキ現行車種で選ぶとしたら、原付二種クラスの“進化した125スポーツ”と言える『GSX-S125』と比較してみたいと思います!

画像: GSX-S125 ABS(トリトンブルーメタリック/タイタンブラック)420,200円(10%消費税込み)

GSX-S125 ABS(トリトンブルーメタリック/タイタンブラック)420,200円(10%消費税込み)

スズキ「GSX」シリーズの末弟にあたる『GSX-S125』は、原付二種モデルとは思えないほどの本格装備とポテンシャルを備えた125㏄のロードスポーツです。

250〜400ccクラスや大型バイクにも引けを取らないほど高性能な作りは「小排気量車でも本気で走りを楽しめるバイクを作る!」という、スズキ開発陣の本気が伝わってきます。

(下に続きます)

GSX-S125の2022年モデルは、新しい排ガス規制に対応しつつも最高出力や最大トルクのダウンを回避。アンダーカウルのデザインが変更されています。

カラーは「トリトンブルーメタリック / タイタンブラック」と「タイタンブラック」の2つのニューグラフィックがラインアップされています。

2022モデルの価格は、GSX-S125が42万200円(消費税10%込み)、兄弟モデルのGSX-R125が45万3200円(消費税10%込み)となっています。

RGシリーズのスポーティな乗り味は、現代のGSXシリーズに受け継がれているんです。

関連記事はこちら!

スズキファンのためのWEBサイト!

This article is a sponsored article by
''.