新たな装備を得て走りの満足度、快適性ともに大幅に向上していた第二世代・新型「カタナ」今回のモデルチェンジはカラーチェンジを含め「カタナ」への間口を広げる進化になりそう。それでもこのバイクを選ぶ理由は「新型カタナ」という点にあると思うんです。

さらに「個」として確立した第二世代・新型「カタナ」

市街地、峠で第二世代となった新型「カタナ」に試乗してきましたが、カタチこそ変わらないけれどその中身は初期型から大きな進化を遂げていました。

はじめはそのパワフルさに驚かされたけど、峠に行けば楽しいし、街中でも快適。

でも、今回のモデルチェンジは性能面の向上だけでなく、新型「カタナ」というバイクへの間口を広げる一手になると思いました。

その理由のひとつは、シリーズとして初めてマットカラーを採用したカラーチェンジ。

「カタナ」と言えばシルバーで、初期型では西部警察で登場したものをイメージしたブラックもラインナップされていましたが、どちらも基本はレジェンドカタナを意識したもの。

しかし今回のモデルチェンジで「マットブルー」を採用したことで、レジェンドをリスペクトするだけでなく、固定観念にとらわれない「新型カタナ」の個としての存在を確立したように思います。

そしてそれは、レジェンドバイクとしての「カタナ」に詳しくなくても「新型カタナ」というバイクが選びやすくなる、ひとつの要素になるのではないのでしょうか。

特に私(石神)のような「GSX1100S カタナ」の登場当時を知らない若いライダーさんは尚更かもしれません。

単純に時代の流れもあるのでしょうが、レジェンドだけでなく「新型カタナ」をみて欲しい、というメッセージもあるのではと勝手に思ってます。

今回、試乗させていただいた車両もマットブルーでしたが、個人的にはかなり気に入っていて、正直手に入るならこの色をチョイスしたいくらい。

そしてふたつ目はやはり性能面。

初期型はスポーツバイクとはいえ、やや優しいテイストに仕立てられていましたが、第二世代は割と本気のスポーツ志向。

いや、初期型もスポーツ性能は十分で私程度では全く扱いきれないわけですが……。

スポーツライディングを好むライダーさんにとって、見た目はもちろん、その性能も気になるポイントだと思います。

パワー感アップで峠ではよりスポーツライディングを楽しめるようになったし、クイックシフターであらゆるシーンの快適度が向上。

初期型も意外とフットワーク軽いな、と思いましたが、第二世代でますます出かけたくなるバイクになっていました。

スタイルは好きだけど性能面も捨てがたい、という方には今回のモデルチェンジはカタナを選ぶ十分な理由になるでしょう。

カラーリングでのイメージチェンジと性能面。ふたつのアップデートで、新型カタナは確実に新たなステージへ動き出しました。

それでもやっぱり「新型カタナ」だから選ぶんです

でも、このバイクって最終的には性能で選ぶバイクじゃないと思うんです。

これはカタナに限った話ではありませんが、やっぱり「オーナーにとってカッコいいこと」って、バイクを選ぶ際のイチバン大事な部分じゃありませんか?

少なくとも私(石神)は「カッコいいバイクに乗りたい」と常日頃思ってます。

特にこの「新型カタナ」は、このスタイリングだからこそ乗りたいバイク。

仮にモデルチェンジでエンジンとフレームを共有するGSX-S1000と同じ装備が与えられなかったとしても、私だったらこのカタナを選ぶでしょうし、同様の装備を搭載していてもこのカタナじゃなければやっぱり選びません。

相変わらず高速道路では風との闘いになるし、燃費も良いとは言えません。それに、足つき性だって良いとは言えない。

それでも、新型「カタナ」を選んで後悔することはないでしょう。

(下に続きます)

カタナミーティングへの参戦も含めて1週間ほどこのカタナと行動を共にしたわけですが、スズキさんに返却したときの喪失感たるや……

残念ながら今の私に新型カタナを変えるほどのお金の余裕はありません。でも、いつか自分の新型カタナでツーリングする日を夢見ずにはいられない。

そして最後に、このバイクは性能じゃない! とか言っておいてアレですが……

なんだかんだ言って第二世代・新型「カタナ」は最高でした!

よろしければ最初の【①街乗り編】からお読みください!

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