ワインディングを走ってみて、『GSX-R125』のスポーツ性能にとても驚かされましたが、そもそも「スーパースポーツ」として生み出された『GSX-R125』はそれが楽しくて当然。でも『GSX-R125』の魅力はやはりそこだけにはおさまらないと思うんです。

『GSX-R125』は「バイクで走る楽しさ」をあらゆるシーンで感じられる!

ちょっとだけ昔話をさせてください!

私が初めてバイクの免許を取ったのは大学生になりたての初夏。だいたい6年くらい前。

はじめて乗ったのは原付スクーターでしたが、少ししたらスズキの50ccマニュアルスポーツ『RG50』に乗っていました。※ちなみにスポークホイールの初期型

以前にスズキの50ccスクーター『レッツ』に試乗した際にも少しお話ししましたが、最初にバイクに乗ることの感動を教えてくれたのはスクーターでした。

でも、マニュアルバイクで走る楽しさを覚えたのは確実に『RG50』で、そのころの私は通学も買い物もツーリングも全部『RG50』でこなしていました。

50ccという排気量だったから、なせた技かもしれませんが……。

少し不便な点があったとはいえ、やはりオートマチックスクーターとは違う「マニュアルバイクに乗っている」という事実が無性に嬉しかったのを覚えています。

優越感、というと言葉が悪いですが、学校までの10分足らずの移動の最中でさえ、似たようなものを感じていました。

で、何故こんな話をしたかと言えば、もちろん『GSX-R125』に乗った時、同じように感じたからです。

スクーターも便利で快適な乗り物ですが、やはり本格的なマニュアルバイクに乗っているときの感覚はひと味違います。

なんというか、乗っていてすごく嬉しい気持ちになりませんか?

しかし、同じといっても排気量が125ccになってエンジン形式が変わり、制限速度にも余裕のある『GSX-R125』は快適度が段違いです!

車の流れの速いバイパス道路でも不安はありませんし、2段階右折の煩わしさもありません。

なんなら燃費もすこぶるよくて、今回208.6km走った際の給油量が4.78Lなので、満タン法で計算すると43.64km/Lとちょっと引くレベルの好燃費を叩き出しました!

燃料タンク容量が11Lなので、実測燃費から計算すると480kmの航続距離が……

って480km⁉

125ccで日帰りできる距離のツーリングなら給油はいらないかも……?

そんな感じでツーリングはもちろん、普段使いでも燃費を気にすることはなさそうな『GSX-R125』ですが、やはり通勤や通学で使おうと思ったときに気になるのはコミューターとしての扱いやすさですよね。

確かに『RG50』に乗っていた時は、スクーターに比べギアチェンジがせわしなくて大変だったり、シート下スペースがないから、買い物のときは重たいカバンを背負わなければならなかったりしてちょっぴり大変な時もありました。

しかし、その頃は「大好きなバイクに乗っている」という感情が、そのすべての煩わしさを吹き飛ばしてくれていました。

『GSX-R125』もその点は同じで、ちょっとした不便も感情でカバーできる、扱いやすく、親しみやすいパッケージングになっていると思います!

それくらい、このバイクに乗っているときの爽快感は今まで乗ったバイクの中で群を抜いているものがありましたから……。

そもそも今回、市街地もたくさん走り回りましたが「これなら、通勤も買い物もこのバイクがいい!」と思えるくらい使い勝手は良かったですしね。

それにしても、やっぱり125ccクラスでこのスタイリングのバイクに乗れるっていうのがたまらないですよねぇ……。

スズキの誇るスーパースポーツ「GSX-R」シリーズのDNAが細部に織り込まれた本気度MAXのデザインが最高にカッコイイ……(特にリア周りのカウル形状がGPマシンを彷彿とさせて推しのポイント)

125ccでも、乗っていてなんだか得意げな気分になります(笑)

スタイリングは文句なし。普段使いでも乗れる扱いやすさを備え、下手したら大きいバイクよりもワインディングが楽しい。

うーん、ほんとにこの前乗ったスクーターと同じ原付二種モデルだよね……?

最近、原付二種のポテンシャルの高さに、自分のバイクに対する価値観がどんどん破壊されていくような……。

(下に続きます)

しかし最後に。

このバイクのライディングポジションについて【前編】で案外キツくないと言ったな。

あれは嘘だ。

200kmも走れば、疲れるものは疲れます!

でも、お尻痛いとか肩が痛いとか、これから帰るのか~! なんて笑いながらぼやいて、クタクタになるまで走り回る。

そのすべてが楽しかったことが、今回の試乗でたどり着いた真実でした。

ということでGSX-R125、全力でおすすめします!

よろしければ【前編】からお読みくださいね!

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