福島でなみえ焼きそばを食べ、ここまで来たならと更に歩みを進めることにした東北焼きそば探訪。次は秋田県の横手焼きそばを目指しますが、道中よさげな峠道を発見! 『ジクサー150』のスポーツ性能は?

ウェット路面でも楽しい⁉ 『ジクサー150』はスポーツ走行も充実感アリ!

福島県二本松市で「なみえ焼きそば」を食した段階で、さらに歩みを続けることを決定した焼きそばを巡る東北ツーリング。

お次は秋田県の名物焼きそば「横手焼きそば」を目指して行軍を開始します!

が!

ここまでずっと幹線道路ばかり走っていたので、そろそろツーリングっぽい道を走りたい……。

そう思いマップを眺めていると、地図上に宮城県と秋田県を跨いでワクワクするようなカーブを描く「湯浜峠」を発見!

早速ここを最初の目的地とし、朝6時、福島市を出発します!

高速道路なんて上級国民の道は使えないので、早朝に出ないとスケジュールを消化できません!
ちなみに泊まったネットカフェの料金は2630円でした。

また、一応前日に給油も済ませておきましたが、走行距離が318.5kmで6.45Lの給油。ガソリン代は1155円でした。

満タン法での燃費は49.38km/Lと噂に違わぬ低燃費です。
ガソリン残量的に余裕はありましたが、郊外はどこで給油できるかわからないので、早めに給油するのが大事です!

発進する頃には昨晩から降っていた雨も弱まり晴れ間も覗いていて、幸先良さそうな感じ!

……と思いきや、国道4号線を北上していくとどんどん天気が怪しくなってきた!

慌てて持ってきていたインナーを着込みます。
良かった。やはりロングツーリングは天候・気温が変わりやすいから追加のインナーとレインコートは必須だな……。

そのまま福島県を脱出し蔵王町、仙台市を抜けても天候は微妙なまま。

時折雨も降りましたが、停車時でも足元がしっかりしている『ジクサー150』は不安なく雨の街を超えていきます。

排気量ゆえに控えめなパワーも、ウェット路面でストレスを無くしてくれる良い方向に働いています。

お尻の休憩のためコンビニで休憩を挟みつつ4時間ほど走り、本日ひとつめのお目当て「湯浜峠」の入り口に到着!

早速登り始めましたが生憎路面は完全にウェット……。

ガッカリしながら走り始めてみると、あれ……なんだか普通に楽しめちゃう……?

ウェットでのワインディング走行って全体の接地感が薄くて、特にフロントの感覚にヒヤヒヤしながら走るのですが、『ジクサー150』は意外とバイクのグリップ状態を感じ取りやすい……?

車体が軽いので安定しない路面でのタイトコーナーも非常に扱い易く、濡れた路面でのバンクも安心感があります。

また、ウェット路面だというのにフロントブレーキをある程度握ってコーナリングできます。

特に今回は大荷物を積載しているので、登りのコーナリングなんてフロント荷重が抜けて怖いと思うのですが、存外にも『ジクサー150』はスイスイと山を駆け上がっていきます。

エンジンの穏やかなスロットルレスポンスもウェット路面では「レインモード」のような扱いやすく、なんだか雨のワインディング走行が楽しく思えてきてしまうので不思議です。

そうして夢中で走っているうちに「湯浜峠」の最高地点に到着。

雨さえなければもっと楽しくて景色も良かっただろうに、無念……。

しかし、記録として写真に納め走り出した直後、目前の路面がドライに!
どうやら雨雲の境目を超えたらしく、一気に気温も上がり晴れてきました!

しかも!
ここから先は軽量な『ジクサー150』が得意とする下りに変わります!

走りだしてみると、やはり『ジクサー150』は下りが最高に心地いい!

フロントのバイブレ製2ポットキャリパーは中速域でびっくりするくらいよく効くので、コーナー前のブレーキングも適度に楽しめます。

また、『ジクサー150』のフロントサスペンションはしなやかに動いて路面を追従しているように感じ、特にフロントに荷重がかかる下りでは安心感があったように思います。

ただし制動性・サスの追従性ともに中速域でこそ楽しさがあったように思うので、調子に乗っての飛ばし過ぎには要注意……

荷物を積載した状態でも充実したスポーツライディングを楽しむコトができ、『ジクサー150』のポテンシャルの高さに驚かされるばかりでした。

確かにパワーは排気量相応な部分を感じるシーンもありましたが、それにしたって低中回転域でのトルクがあるので上り坂も力強く走ってくれます。
そこに下りの楽しさを加味したら、案外兄弟モデル『ジクサー250』より推せるかも……?

あ、なんか『ジクサー250』も久しぶりに乗りたくなってきたぞ……。

(下に続きます)

そうして湯浜峠を下り切る頃には秋田県に突入し、ワインディング欲もすっかり満たされ、ついでにお腹もすいてきた!

時間もお昼12時を回って良い時間になってきたので、さっそく「横手焼きそば」めがけて横手市に向かいます!

To be continued……

【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】

NEXT▶▶▶次横手焼きそばを食べた後、さらに……?

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