フルカウルスポーツバイクの『GSX-8R』の本領発揮はやっぱりワインディング!もちろんめちゃくちゃ楽しいんだけど……なんか色々書きづらい⁉

やっぱりフルカウルスポーツの『GSX-8R』はワインディングが楽しい!

高速道路を想像以上に快適に通過できたため気力体力ともに十分でたどり着けたワインディング。

こんなご立派なフルカウルを纏った『GSX-8R』ですから、もちろんワインディングを楽しみにしていたのですが、生憎現地も路面はところどころ雨の影響で濡れていてちょっと……いえとても残念。

それでも走らず帰る選択肢なんてないのでいざワインディングに突入したのだけれど……

うーん、ちゃんと楽しい……

そりゃ雨で走れないバイクなんてものはないけれど、やっぱりオフロードモデルやネイキッドなどの比較的悪路に強いタイプのバイクでさえウェット路面はそれなりに気を遣います。

足場の悪いコンディションでのフルカウルスポーツなんて、いつもおっかなびっくり走ってるんですが『GSX-8R』はあまりにも普通に走れてしまう……。

それどころか、ライディングを楽しむ余裕さえある……。

車体設計のバランスやエンジンの扱いやすさはもちろんあると思いますが、やはりこのハンドル位置の設定がストリートにおけるスポーツライディングの楽しさをさらに引き出してくれているように感じます。

スーパースポーツなどの低いハンドル位置のフルカウルスポーツバイクに対し、ハンドル位置が高く、それに伴ってアイポイントが高くなるから、見通しの悪い公道のワインディングでも素早い対応ができます。

また、ゴリゴリのフロント前荷重という感じではなく、旋回特性はスポーツネイキッドの感覚に似ていて、セパレートハンドルを装着したバイク特有のコーナリング時に“フロント斜め下側に落っこちる”ような恐怖感がありません。

前後バランスよく接地感・グリップ感を体感できて、ある程度身体の下でバイクを振り回せるから、多少路面が濡れていたり荒れていても操作しやすく感じます。

そして、やはり『GSX-8R』をはじめとしたスズキのニュー・ミドルクラスモデルに搭載される新型エンジンがめちゃくちゃ楽しい!

775ccという排気量は大型バイクの中でもパワフル過ぎず、かと言って物足りなさも感じない。ワインディングでの走りを充実させてくれた要素のひとつです!

低中回転域からトルクフルなパラレルツインエンジンは、あまり高回転域を使えないコンディションにおいてもメリハリのあるレスポンスで大型バイクを操る楽しみを提供してくれます。

また、SDMS(スズキ・ドライブ・モード・セレクター)により、環境によって出力特性を切り替えることができるため、パフォーマンスを制限された環境の中でも十分な扱いやすさを発揮。

1000ccクラスのスポーツバイク、特に4気筒エンジン搭載モデルなんかは、パワフル+ヘビーでこういった環境だとかなりの緊張を強いられる場面も多いので、軽量・コンパクトでエンジン・ハンドリングともに制御しやすい『GSX-8R』は非常にストリートでの強みを持ったバイクだと感じます。

といっても80PSのエンジンは回せばちゃんとモンスターだけどな!

自分じゃまだまだ扱いきれませんわ……。

しっかり走りこめるコンディションでなかったのが残念ですが、足まわりにはフロントフォークにSHOWA製のSFF-BPを装備、タイヤには標準でダンロップ製のSPORTMAX Roadsports2を装着しています。

サーキットも視野に入れた、かなり攻め込んで楽しめるポテンシャルを秘めている故に、路面コンディションが良くなかったのが本当に残念……。

しかし、そんな状況でここまで楽しめたのも充実した装備によるものが大きいでしょう!

なにより、コンディションが良ければこれ以上にワインディングでのスポーツライディングが充実すると思うと末恐ろしい……。

環境に未練はあれど、スズキの新しいスポーツバイクのカタチをしっかり堪能できるワインディング試乗でした!

(下に続きます)

街中、高速道路、ワインディングとそつなくこなしてしまう『GSX-8R』は、フルカウルスポーツモデルとしてはすこし角が丸い印象に思えてしまいますが、多分自分が思うにそれは真逆。

いつも通りスズキらしい尖ったバイクと認識しているのですが、それはまた次回お話します!

To be continued……

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