新型『SV-7GX』の最高出力は73馬力で従来型SV650と基本的に同じ……なのか? 嘘だろ!?

フルパワー『A』モードのSV-7GXには感動すら……

満を持して開催された新型SV-7GXのメーカー試乗会。

走り出す前から足つき性と跨った時のおさまりの良さに『これは良さそうだな』と感じていた私(北岡)ですが、走りはじめて数秒でまずひとつ、ニヤリとすることに……

ただ、その『ニヤリ』は嬉しいことでありながらも、同時に『それだけじゃ物足りないんだよ』と思う部分も。そのあたりは【前編】にてお伝えした通りです。

実のところSV-7GXのエンジンは、スズキ内部では隼のエンジンに匹敵するレベルの隠れた伝説的存在。他社への供給も含めてこれまでに50万基以上も生産されてきたという輝かしい実績を持つのですが、我々ライダーというのは欲張りです。

『新しいやつは前より良くなってなきゃイヤ』

そう期待しちゃうのが人情というものですが……

SV-7GXの電子制御スロットル化と共に吸気をダウンドラフト化して効率をアップ。吸気音も併せてチューニングしたとのことでした。

でもエンジン最高出力としては従来型SV650(72馬力)と基本的とほぼ同じ73馬力。1馬力アップしていますが……1馬力かあ、って思いますよね(笑)

でも電子制御スロットル化の恩恵として……ここ、重要です!

従来型(SV650)の機械式スロットルではふたつあるスロットルバルブをリンクロッドでつないで動かしているため、基本的に前後のスロットルバルブは『同じ動き』しかできません。

それが電子制御化されたことで、前後スロットルバルブをそれぞれに独立して動かすことができるようになった。これによる制御で『緻密な出力フィーリングを実現』したらしい。

だがしかしっ!?

走り出してすぐ雨に降ってきた(泣)

こんなバリバリのフルウェット路面じゃ私の腕前だと何もわからんぞ……いや濡れた路面でもSV-7GXは盤石の安定感があってツアラーとして優秀なのは感じられたけどさ。今回はそれじゃダメでしょ。初乗りなんだし。

まぁ仕方ない……様子を見つつ、すこしアクセルのフィーリングでも確認してみるか……

べちゃべちゃに濡れた路面。はじめて乗るバイク。ちなみに言うとSV-7GXが履いているピレリ製『ANGEL GT2』というタイヤも初体験で、何もかもが手探り状態。

でもまっすぐならアクセル開けられるから、SDMS(スズキドライブモードセレクター)をフルパワーの『A』モードに変更して、公道なので速度に注意しながら低いギアでアクセルオン。

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笑った。

雨で視界不良。路面状況は不安しかない。

だけどヘルメットの中で笑った。笑うしかなかった。
これは……

最高だ!

そもそも従来型SV650の時点で、このエンジンは『排気量645ccとは思えないトルク感と高回転への伸びやかさ』が魅力だったんだけど。

そして先に【前編】でお話したとおり、SDMSを『B(ベーシック)』にして走ると以前のSV650にうりふたつのエンジンフィーリングだったんだけど。

6500~7000回転くらいから、従来型を完全に超える勢いで加速する!?

え? これ前と同じ? 排気量50ccとかそれ以上くらい、こっそり上げてない?

電子制御スロットル化と吸気の変更でエンジンってこんなに変わるの!?

いやビックリした。ここまでは想像してなかった。さらに言うと7000回転以上でいちだんと迫力を増す吸気サウンドが豪快。音がめっちゃバリバリするぞ!(笑)

一瞬、サウンドの気持ちよさによる誤魔化しかと思ったけど、何度試してみても『従来型エンジン以上のパワーフィーリング』だと実感するばかり。本当に73馬力、なのか?

ちょっとこれは……歴代のSV650系(Vストローム650を含む)で最高のフィーリングになってるとしか思えない。排ガス規制で牙を抜かれるどころか、以前より研ぎ澄ました牙で思いっきり噛みついてきた!

だけどそのパワーはリッタークラスのバイクように『手に負えない感覚』じゃない。乗り手の気持ちが『楽しい!』で全開になるフィーリング。すごい。見事だと思った。

(下に続きます)

仮に「仲間とのバイク談義みたいなシチュエーション」ならエンジンのフィーリングだけで30分くらい話していられそうです。

でも今は、とにかく第一印象を急いでお届け!

惜しむらくは雨と、絶望的なまでのフルウェット路面。SV-7GXはエンジンがまずヤバいんだけど、他にも乗り心地とか快適性とか素晴らしいところがたくさんあって……なにより軽快!

ボディがデカいのに従来型ネイキッドのSV650みたいに軽快って!?

ああもう、もどかしい! 雨のばかー!!!

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