感じられたことは限定的だけど『車体』も大きく進化してる!
新型SV-7GXは第一印象としてまず『エンジン』に大興奮!
スズキの名機エンジンが歴代最高の完成度を引っさげて帰ってきた! だけど雨……限界までべちゃべちゃのフルウェット路面が、進化したエンジンのすべてを感じることを拒みます。
だから、車体側の進化に関して感じられたことは申し訳ないながらすごく限定的。私(北岡)はそれほど運転が上手くないので今回くらい路面が濡れてしまうと、コーナーは走らせるだけで精一杯です。
もちろん普通に走るだけなら十分以上の安定感があって何ら問題はないのですが、ダンパーの特性とか性能うんぬんまでは追い込めない。
でも、わかったことはいくつもあるので、それをお話しておきます。
まず、乗り心地について。
具体的に言うと前後サスペンションの話です。
これは事前の情報から、個人的にかなり気になっていた部分でした。特にサスペンションはツーリングを楽しむためのバイクとして、どういう特性に仕上げてくるのか興味津々。バイク趣味の中心が「ツーリング」である私にとっては非常に重要なポイントとなります。
しかし……
技術説明によると前後サスペンションそのものは基本的にSV650と同じものらしく……ぶっちゃけこの時は『えぇ~同じなの~?』と内心で思っていました。
従来型と同じものをSV-7GXに合わせて専用にチューニングした、って言われてもねぇ。ちなみにフロントフォークのストローク量は125mm。リアのホイールトラベルは129mmと従来型SV650と完全に同じ。
ところが…………
乗り心地の良さ、ぜんっぜん違う!?
もし『新しい前後サスペンションを投入しました!』って言われたら、普通にそれを信じたと思う。今回は走ったシチューエーションも限定的で、試乗時間も短いうえに、走行距離もトータルで40kmくらいしか乗れてないからわからないことはたくさんあります。しかも路面濡れてるし。
だけど快適かつ柔軟なサスに仕上げられてるのはすぐにわかった。
きちんと『ツアラーのサスペンション』として優しく、しなやかな動きです。小さなギャップ程度はきれいに吸収してくれる。
それでいてフロントフォークは強いブレーキの時にグウッと減衰を効かせながら沈み、スッと早く伸びる感じ。スコーンッ!と一気にノーズダイブしちゃうような急激な姿勢変化はありません。そして、リアサスペンションは従来型に感じていた硬質感や路面からの突き上げ感が大きく改善されています。
平たく言うなら、路面追従性と『体感としての接地感』が格段に向上してると思う。
ただ、サスペンション性能というのは「スポーティさ」ならドライ路面のワインディング、「ツーリングでの快適性」なら長距離を走ってライダーが疲れてくる「ツーリングの2日目」あたりに真価を発揮するもの。ですが今回、それを言っても仕方ありません。またの機会のお楽しみ!
冷静になって考えてみれば従来型SV650が2016年の登場なので、前後サスペンションの基本的な設計は10年も前の話です。そこから10年も経っているので『サスペンションのチューニング技術』も大幅に進化しているわけで。
最新の技術とデータ、またはその蓄積をもとに内部のシムまで徹底してチューニングした前後サスペンション。まるで『別モノ』に化けたところで不思議ではないのですが『前と同じもの』と言われたことから先入観で誤解しそうになりました。
今回は試乗会でちょっと乗っただけですが、現時点では従来型と比べて『抜群に快適性が増している』と感じます。これなら長距離ツーリングも快適だろう……という想像が容易にできる。
足まわりに感じていた一抹の不安は完全に消し飛びました。これも技術。見事だとしか言いようがありません。
でもそれを踏まえたうえで『謎すぎる』と感じているのが!
ハンドリングの軽快感、です。
ネイキッドSV650よりもハーフカウルを含む『ツアラー装備』を満載することでボディは大柄になり、車両重量は211kgまで増加。SV650が重量199kgだったので12kg重くなって、尚かつ前後サスペンションがしなやか方向にアレンジされているとなれば……
通常であれば、ハンドリングは『まったり方向』になるはず。
ところが新型SV-7GXは想像以上にヒラッと軽やかに動くんです。
もちろんツアラーとしてハンドリングは優しい方向になってる。けれど私の身体が覚えている『SV650の軽快感』がちゃんと残ってる。
え?
こうはならないはずなのに……なんで?
その要因のひとつとして考えられるのは『Vツインエンジンならではのスリムさ』ですが、それは従来型SV650も同じこと。明確な理由にはなりません。
感覚的には軽量なホイールに交換したような感じに近い。実際SV-7GXはホイールデザインが変わっているので、そこが理由かと思いましたが、開発者さんに話を聞くと『従来型より軽くはなっているが、そこまでではない』とのこと。
……謎。
そうなるとタイヤか?
今回のフルウェットすぎる路面ではタイヤのキャラクターを理解するまで踏み込めなかったので、こちらも次回に持ち越しの宿題とします。
ただし!
(下に続きます)
新型SV-7GXがツアラーとして、快適な乗り心地の前後サスペンションを手に入れたのは確定事項としてお伝えします。今回は長い時間乗ってないので明確な感想は控えますが、肉厚になったシートも同じく格段に快適性が増してると思う。
SVらしさはエンジンだけじゃない。迫力のクロスオーバースタイルになっても、軽快なハンドリングは健在!
おいおいちょっと待ってくれ。
新型SV-7GX、今のところ完全に文句のつけようがないんだけど!?
NEXT▶▶▶もしこのバイクを買ったら『ヤバいこと』になるかもしれない
続きは鋭意制作中です! 完成したらお届けします!
最初の【前編】から読む