新型『SV-7S』はヘッドライトが変わっただけじゃない
バイクはやっぱり丸目1灯ネイキッドだろ!? というライダーにとって嬉しい情報となったスズキのSV-7S発表。
パッと見は『ヘッドライトがLED化されただけ』に見えますが、発表直後の興奮から冷静になってみると……私(北岡)として、新型7Sはけっこう走りも大きく変わりそうな気がしています。
まず軽くおさらいしておきますが、外観上の最大の変更点はLED化された丸目1灯のヘッドライトとなります。見ればわかることですが。
このライトは外観のデザインが異なるものの、中身は基本的にGSX-8T/8TTシリーズに採用されたものと同じだと考えられます。
ちなみにGSX-8T/8TTの技術説明会において、担当エンジニアさんが『けっこう自信作』と嬉しそうに語っていたライトなので夜間の視認性、性能に関してはお墨付きのようなものでしょう。
横一文字のLEDポジションランプもレトロ感があって新型SV-7Sにもよく似合ってる!
エンジン性能にも注目だけど……
そしてもうひとつの大きなトピックがエンジン。
スズキ伝統の名機であるVツインエンジンが電子制御スロットル化されて復活。数値上の最高出力こそ73馬力ですが、そのパワーフィールは従来型SV650とは『完全に別モノ』のレベルだということは先行している『SV-7GX』で体感済みです。
※データはSV-7GXの出力イメージ図です
ツアラー/クロスオーバーの『SV-7GX』の時点でもSDMS(スズキドライブモードセレクター)をフルパワーのAモードにセットした時の加速力、トルク感は排気量645ccのエンジンとは思えないほどでした。
そのパワーユニットがSV-7GXより11kgも車両重量が軽いSV-7Sに搭載されるとなったら……私の感覚では『自分に扱えるか逆に不安になる』という感覚すらあります。
で、ここまでは速報時点でもお伝えしてきたのですが……
新型『SV-7S』は従来型より走りに集中できる?
一度、冷静になって新型SV-7Sの情報を整理していたところ、非常に重要なことに気づきました。
現役SV650オーナーの人は『ああ、それ羨ましい!?』と1秒で気づいたことでしょうけれど……
新型SV-7Sにはパワーモードのセレクト機能と同時に『トラクションコントロール』が実装されたんです。
従来型SV650はこれまで『大型バイク初心者にぴったり!』とか『ちょうどいい!』みたいな評価を受けることが多かったバイクですが、我々『スズキのバイク!』は、SV650に裏の顔があることを知っています。
大型バイク初心者にぴったり。ちょうどいい。それも事実。
だがしかし。
だけど追い込むと、実は想像以上に走りがエグい。
わかりやすい一例として上の写真をご覧ください。これは今回の発表に伴い、海外で撮影された資料としての写真のひとつなのですが。
よーく見ると?
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ステップから火花やん。
ライダーのお姉サマの技量もさることながら、実際の話として従来型の時点から既に『それくらいの潜在性能を持ったバイク』なんです。
ただし、ビビりの私(北岡)は過去にこのお姉サマほどには踏み込めませんでした。従来型SV650で同じことをやろうとしたらかなりタイヤのエッジで走ることになると思う。
そうすると『万が一タイヤが滑ったら』が怖いもん。
だが、新型SV-7Sにはトラクションコントロールがある!!!
電子制御に対して過剰な期待は禁物ですが、後輪のスリップを抑制するトラクションコントロールというセーフティがあることに対する『心理的な安心感』はレベルが違います。
しかもSV-7Sは最新の制御システムでのトラクションコントロールです。そしてスズキはトラクションコントロールが作用する際の減速挙動(※体感としてブレーキが掛かったような状態になること)に対して相当なこだわりを持っていたりもします。
これはまだ記事化していないことですが(※近いうちにやります)先の新型SV-7GXの試乗会において、7GXのテストライダーさんが最も注力したのが「トラクションコントロールのフィーリング」だったそうです。
そしてSV-7GXの担当者が、この新型ネイキッドSV-7Sの開発に携わっていないなんて考えにくい。
お世話になる機会が多い機能じゃないけど、SV-7Sのトラクションコントロールは7GX同様に絶品だと予想されるわけです。
それなら従来型ではためらっていた『もう一歩』を踏み込める気がする。
それに新型は双方向クイックシフターも標準装備でしょう? さらに走りに集中できることは確実!
純ネイキッドの復活、エンジンのフィーリング。それらは喜ばしいことですが、SV650というライトウェイトスポーツの真髄を知るライダーにとっては、トラクションコントロールの実装こそが最大の魅力なのかもしれない。そんな風に思っています。
(下に続きます)
SV-7Sは従来型の持つ魅力を、さらに磨いたバイクになることは確定と言っていいでしょう。
だけどそうなると気になるのが新車価格……
身近な存在だった『みんなのSV』が遠い存在になる懸念は残っています。だけど私としてはちょっと思うところがあるので、それを【続編】にてお伝えさせて頂きます!