スズキ&ヨシムラのレーシングチーム「ヨシムラSERT Motul」が、二輪世界耐久レースEWC 2022の初戦となる「ル・マン大会」で見事2年連続優勝を果たしました!

EWC世界耐久の第1戦ル・マン大会で24時間の長丁場を制す!

少し前の話になりますが、4月16〜17日にフランスで行われたFIM世界耐久選手権(EWC)2022シーズンの第1戦「ル・マン24時間耐久ロードレース」の決勝レースで、「ヨシムラSERT Motul」のGSX-R1000Rが、24時間の長丁場を制して見事優勝を果たしました!

しかも、ル・マン大会は2年連続での優勝という快挙!

昨年のEWC2021年シーズンも総合優勝を果たしているので、ヨシムラSERT MotulのGSX-R1000Rが耐久レースでいかに強いのかを改めて証明したレースでした。

全52台が出場したル・マンの決勝は、レース序盤から「ヨシムラSERT Motul」がトップ3をキープ。

EWCの優勝候補チーム「TSRホンダ」や「YARTヤマハ」との死闘を繰り広げながら、抜きつ抜かれつのレース展開が続きます。

レースが残り6時間差し掛かったタイミングで、ヨシムラSERT Motulはトップをキープし続け、YARTヤマハには1周半差、レース中盤で転倒したTSRホンダには12ラップ差までつけていました。

レース終盤もそのままトップをキープし続けたヨシムラSERT Motulは、24時間で全840ラップを周回、23回のピット回数で、2年連続EWCル・マン24時間を制覇したのです!

いやぁ〜、本当にスゴい! おめでとうございます‼︎

そもそもEWC優勝ってどれくらいスゴいことなの?

そもそも“EWC”とはなんぞや?という方に、この世界耐久レースを少しおさらいしておきましょう。

“EWC”とは、Endurance World Championshipの略称で、FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が開催する耐久ロードレース世界選手権のひとつ。

走るサーキットにもよりますが、MotoGPは周回数20〜24周くらい、時間にして40〜45分間くらいの比較的短い「スプリントレース」なのに対して、EWCは8時間から24時間などの長丁場を走り、その速さやマシンの耐久性などを競う「耐久レース」になっています。

2022年シーズンのEWCは、全4戦で行われ、日本の鈴鹿サーキットで行われる「鈴鹿8時間耐久ロードレース」も1戦として数えられているんです。

EWCを走るスズキのマシンは、鈴鹿8耐などでもお馴染みのレーシングブランド「YOSHIMURA(ヨシムラ)」が、市販車ベースのGSX-R1000Rをフルチューンした「ヨシムラSERT Motul GSX-R1000R」。

長時間を走り続ける耐久レースなので、1台のマシンを最高3人のライダーがピットストップを繰り返して交代しながら、給油やタイヤ交換を重ねながら順位を競います。

さらに8時間や24時間の長丁場ともなれば、暗くなっても走るナイトランがあるのも見ものです。

ヘッドライトやテールランプがあるレーシングマシンは耐久レースならではですね。

そうそう、EWCのような耐久レースなどで培った技術やパーツなどが、私たちが購入することができる市販車にフィードバックされることもあるほど、マシンやパーツの技術向上にも貢献している重要なレースでもあるんです。

次戦は今週末!

6月4~5日にベルギーのスパ・フランコルシャンで行われる「第2戦 スパ24時間耐久ロードレース」で、再び24時間の耐久レースに挑みます。

(下に続きます)

さらに、第3戦は日本の鈴鹿サーキットで行われる「 2022 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久レース(第43回大会)」、EWC 2022の最終戦となる第4戦「ボルドール24時間耐久」が9月17〜18日の日程で再びフランスで行われる予定です。

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