2026年FIM世界耐久選手権(EWC)がフランス・ル・マンで開幕し、スズキ『GSX-R1000R』を駆るヨシムラSERT Motulが24時間にわたる激闘の末、2位表彰台を獲得!過酷な24時間を戦い抜いたレースの模様を振り返ります。

昨年の雪辱を果たすEWC開幕戦!『ヨシムラSERT Motul』がル・マン24時間で2位表彰台を獲得

2026年FIM世界耐久選手権(EWC)が4月18〜19日、フランス・ル・マンのブガッティ・サーキットで開催されました。現地時間18日午後3時、晴天のもと76,700人の観客が見守る中、60チームがスタートして決戦の幕が開けました。

スズキ『GSX-R1000R』で参戦するヨシムラSERT Motulは、24時間におよぶ過酷なレースを見事に戦い抜き、2位でフィニッシュ。昨年は思うような結果を残せなかったル・マンで価値ある表彰台を獲得し、タイトル奪還へ向けて最高のスタートを切りました。

昨年のル・マンでは、優勝争いを演じながらもアクシデントによって後退。その悔しさを胸に迎えた2026年シーズン開幕戦は、チームにとってまさにリベンジの舞台となります。

予選を6位で終え、6番手からのグリッドスタート。しかし、24時間の長丁場の耐久レースではスタート順位以上に、長時間にわたって安定したペースを維持することが重要です。

スタートライダーを務めたグレッグ・ブラック選手は、オープニングラップから果敢な走りを披露。1コーナーで一気に2番手へ浮上すると、その後もトップグループに食らいつき、レース序盤からヨシムラSERT Motulの存在感を示しました。

その後はエティエンヌ・マッソン選手、ダン・リンフット選手へとライダー交代を繰り返しながら、3人とも安定したラップタイムを刻み続けます。

日中は気温や路面温度が刻々と変化し、タイヤマネジメントが難しいコンディションとなりましたが、ライダーとチームは冷静に対応。無理なペースアップは狙わず、確実に周回を重ねることで、24時間という長いレースを見据えた戦いを展開しました。

視界の悪さや路面温度の低下によって各車が苦戦するなか、ヨシムラSERT Motulはライダー3名全員が安定した走りを披露。メカニックによる正確でスピーディーなピットワークも光り、チーム全体が大きなミスなくレースを進めていきます。

耐久レース最大の難所ともいえる夜間走行でも、その強さは変わりません。

途中にはECU関連の軽微なトラブルも発生しましたが、迅速な対応によって大きなタイムロスには至らず、ライバル勢が転倒やマシントラブルで順位を落としていくなか、着実に順位を上げていきました。

夜が明けるころには2番手まで浮上。その後も安定したペースを維持し続け、最後までトップ争いを展開します。

優勝にはあと一歩届かなかったものの、24時間を走り切って2位でチェッカー。昨年の悔しさを払拭するだけでなく、チャンピオンシップを戦ううえでも大きな意味を持つ表彰台となりました。

タイトル奪還へ向けて好発進!次戦はスパ8時間耐久

2位フィニッシュによってヨシムラSERT Motulは開幕戦で48ポイントを獲得し、シリーズランキング2位で2026年シーズンをスタートしました。

チームマネージャーのダミアン・ソルニエ氏は、「優勝を逃した悔しさはあるものの、昨年よりもはるかに良い形でシーズンを始めることができた」と開幕戦を総括。加藤陽平チームディレクターも、ライダー、スタッフ、そしてGSX-R1000Rの総合力が発揮できたレースだったと振り返っています。

また、グレッグ・ブラック選手、エティエンヌ・マッソン選手、ダン・リンフット選手の3名も、チーム全体のパフォーマンスには手応えを感じながらも、「目指していたのは優勝」と口を揃えました。その言葉からは、今シーズンのタイトル奪還に向けた強い決意が伝わってきます。

ヨシムラSERT MotulとGSX-R1000Rがどんな戦いを見せてくれるのか。世界耐久選手権は、ここからさらに熱い戦いへと突入していきます。

スズキファンのためのWEBサイト!