扱いやすいし、街を走れば即ヒーロー状態! 見た目からしてあまりにも他と違うKATANAですが、これが峠で走らせてみると、またちょっと印象が違う。あれ?なんかハヤブサにちょっと近い?

それを『カタナ』と呼ぶべきか?

まずはじめに、スタイリングに驚き、続いて街での扱いやすさに驚かされた新型KATANA。

でもいちばん驚いたのはワインディングでの走りでした。

鋭利な刃物。この場合は、やっぱり日本刀に例えるべきでしょうか?

それで切られた瞬間、切られたことに気がつかないように……スピードが出ているのに、それに気がつかない。

そこをクローズアップするなら、新型KATANAはかなり鋭い刃物です。

このバイクは伝説の名車GSX1100S KATANAの名前を受け継いでいます。

でも、乗ってみて往年のKATANAが「甦った」のではないのだ、とも感じました。

伝説へのオマージュはありこそすれ、これはあくまで「新しく生み出された」もの。

だから新型KATANAのヘッドライトは当然LEDだし、テールランプだって最先端のデザイン。

それが、ただのクラシックではないことを主張します。

1980年から30年もの時間が経てば、技術は飛躍的に進歩します。

例えば古来からの日本刀は、鍛え抜かれた鉄の美学でしょう。

でも現代の技術で鋭い刃物を作るなら、それはもう素材としての鉄を選ばないかもしれません。

エンジンやフレームだって、過去は鉄オンリーだったものにアルミが加わり、今の最先端レースシーンではホイールやブレーキローター、フレームだって炭素繊維強化プラスチック。つまりカーボンです。

鉄だったものが樹脂になっているなんて、信じられないことですよね。

新しいKATANAを見ていると、その姿にレジェンドを感じることが多々あります。

でもこれは伝統に重きを置く日本刀とは違う。

それはもう、過去にGSX1100S KATANAとして歴史に名を刻んでいます。

新型KATANAは、あくまで現代のもの。

セラミックとかレーザーで切るような、新しい刃なのだと思いました。

KATANAだけど、KATANAじゃない。

それで良いんだろうな、とボクは思います。

名車GSX1100S KATANAはやっぱり特別の存在。

それが色褪せることは、今後もありません。

そして新型KATANAは、別の走行ラインで新たに走り出し、道を切り拓いていくバイクです。

だけど、どちらのKATANAもやっぱりスズキが生み出したもの。

30年前も今も、変わらず独自の道を往こうとする「スズキらしさ」という面では、間違いなく新型もKATANAの名前に相応しいと思います。

伝説を知らない若いライダーには、これは圧倒的に唯一のKATANAでしょう。

レジェンドたるGSX1100S KATANAが大好きな人が、この新型をKATANAと呼ぶかどうかは、その人次第。

深い愛ゆえに、そこに抵抗がある人がいても良いのだと思います。

でも、世代を超えたライダーたちが、それぞれにスズキの『KATANA』というバイクを始めて目にした時の感動。

そこに優劣をつけようとするのは、無粋ってものですよね。

ただし思うのは、新型KATANAはそのレジェンドネームを除いて考えた時でも、『大排気量ロードスポーツとして最高に楽しかった』ということ。

そして、道往く人が振り返り、たくさんの笑顔をくれるバイクだったということ。

このふたつだけは『紛れもない事実』として、みなさんに伝えておきたいと思います!

SUZUKI/KATANA

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