少し前までアドレスV50(2017年モデル)のオーナーだった編集部イワセが、兄弟モデルとなるアドレス125の“利便性”を個人的に徹底検証。アドレス125が人気なのは“コスパに優れているから”だけじゃなく、日常的に使いやすい“7つの利便性”がみえてきました!

アドレス125が日常で使いやすい『7つ』の理由って?

アドレス125がいくらコストパフォーマンスに優れているスクーターだったとしても、やはり日常的に使って“便利な乗り物”でなければ、30年以上もライダーから支持されるモデルにはなっていなかったと思うんです。

でも、アドレス125の「利便性」って一体なんだろう?

あくまでも個人的ですが、ボクはこれら“7つの利便性”に裏付けられているからだと分析してみました。

①トランクスペース

「シート下スペースはやっぱり便利!」

アドレス125の便利機能のひとつが、やっぱりシート下のトランクスペースですね。

キーシリンダーでワンタッチで開閉でき、シートがフルオープンできるので荷物がとても入れやすいんです。

トランクスペースの他に、タンデムシート下付近にはガソリン給油口があります。

ちなみに給油口のフタはグローブをしたままでも回せばカンタンに開閉できるタイプなので、ガソリンスタンドでモタつくこともありません。

そしてなんと…フルフェイスヘルメットがスッポリ入ります。

また、荷物をトランクスペースに入れたいときは、ヘルメットの“Dリング”を引っ掛けるためのヘルメットホルダーが備わっています。

意外に気が付きにくいのですが、これがスゴい便利!

ヘルメットホルダーは左右に2個ついているので、タンデムで出掛けても安心ですね。

②リアキャリア

「グラブバーも兼ね備えたリアキャリアは積載性抜群!」

タンデム走行時のグラブバーとしても使える太めのリヤキャリアバーは、取り回し時のグリップとしても活用できるので、センタースタンドを掛けるときにも便利なんです。

そして、このリアキャリアにはバツグンの積載性があります。

1泊2日の旅行で普段よく使う25リットルのツーリングバッグを積載してみました。

キャリアがフレームにしっかりとマウントされているので、重たい荷物を積んでもフラフラすることがなくとても安定感があるので、タンデム同様、後ろに荷物が乗っているのを忘れそう(笑)。

ツーリングバッグを積載すると、荷物を降ろさなければシートが開かなくなることがよくあるのですが、アドレス125のリアキャリアは荷物を積んだままでもシートの開閉ができるのが便利ですね!

ちなみにリアキャリアのサイズは横が約22cm、縦が21cmもあるので、かなり大きな荷物を載せることができます。

オプションでトップケースを装着しやすい形状なのも嬉しいポイント!

③フロントインナーラック&ホルダー

「ハンドル下のラックは便利機能が満載!」

◆フロントインナーラック

アドレス125のフロントインナーラックは日常使いに本当に便利です。

グローブやペットボトル、スマートフォンなどの小物を収納できるインナーラックが左右にあり、跨ったまま小物の出し入れができます。

※写真は物が見えやすいように底上げしています。

ラックは入り口が大きく、底も深いので、スマホや小物などがガンガン入ります。

ちょっとしたお出掛けならバッグいらずですね。

使い方は自由自在なんです!

◆かばんホルダー

他にも、フロントラックの中央に配置されている「D」型のパーツは“かばんホルダー”になっています。

開いて挟むように閉じるストッパーが付いているので、荷物の落下防止も安全ですね。

意外とかさばるビジネスバッグや、買い物した後のビニール袋などが掛けられるので、通勤・通学などにとても重宝しますよ〜。

④キーシリンダー

「ハンドルロックもシートオープンもキーでワンタッチ!」

アドレス125は多機能なキーシリンダーがとても便利なんです。

ハンドルロックやシートオープンもワンタッチでできる他に、配線直結による不正なエンジンの始動を抑止する「直結始動抑止回路」も装備しています。

また、鍵穴へのいたずらや盗難を抑止する「シャッター付」なのも嬉しい装備ですね。

⑤2タイプスタンド&キックスターター

「あると安心のキックスターターやサイドスタンドが標準装備!」

アドレス125はサイドスタンドとセンタースタンドが標準装備されているのが便利ですね!

サッと乗り降りするにはサイドスタンドがラクですし、センタースタンドはメンテナンスや坂道などの停車に便利です。

ちなみに、以前乗っていたアドレスV50はセンタースタンドのみでしたので、オプションでサイドスタンドを付けたほどでしたから、両方とも標準装備なのは本当に羨ましい(笑)。

そして個人的に嬉しかったのはキックスターターが付いていること!

万が一、バッテリーが弱っている時でもキックスターターでエンジンをかけられるのは、セルが弱ってしまったり、乗る機会が少ない時期などにも安心ですね。

キックスターターはビックリするくらい軽く、タンデムしてもらった女性ライダーでも一発で始動させられました。

⑥夜間性能

「視認性に優れたメーターや明るいライトで夜間も安心!」

◆メーター

アドレス125のメーターを点灯させるとこのように光ります。

中央にスピードメーター、右にガソリン残量、左にインジケーターランプ類が備わっているシンプルなデザインですが、暗い夜道を走っていても、必要最低限の情報が瞬時にわかります。

大きくてみやすいので、特に夜間はデジタルメーターよりも見やすく感じました

◆ヘッドライト

アドレス125のヘッドライトはHS1のハロゲンタイプ。

自宅のガレージを真っ暗にして、ロービームとハイビームを見比べてみました。

ハイビームはもちろんですが、ロービームでもサイドまで広範囲で照らしていることがよくわかります。

アドレス125はスクーターに多い“カウルマウントのヘッドライト”ではなく、ハンドルを切った方にヘッドライトが向く“ハンドルマウント”なので、ヘッドライトを照らしたい方向に向けることができます。

これは個人的な好みですが、ボクはアドレス125のような曲がっていく方向にライトが向くハンドルマウントのヘッドライトが好きですね。

◆ウインカー

ウインカーは前後ともカウルに埋め込まれているビルトインタイプ。

車体デザインを崩すことなく、視認性にも優れたウインカーなんですが、ボクは個人的にこういうタイプのウインカーが好きなんだなぁ、って改めて思いました(笑)

明るいヘッドライトや見やすいウインカーなど、車体全体が視認性に優れたデザインになっているから、暗い夜間に走っても安心なんです。

⑦ウェット性能

「雨の日だって不安なく走れる快適なウェット性能!」

アドレス125の日常使いで、雨の日も走ってみました。

通勤などで毎日乗って入れば、時には雨も振りますよね? でも、スクーターならではの利便性として、シート下にレインウェアを入れておけば急な雨でも安心です。

一番ビックリしたのは、晴れの日と何ら変わらないほど安定感があったことです。

アドレス125のタイヤは、フロント12インチ(90/90-12)、リア10インチ(100/90-10)ですが、ドライでもウェットでも確実にグリップしてくれるチェンシン製のタイヤが採用されています。

旋回性に優れる小径タイヤは、軽快なハンドリングに貢献してくれますが、雨の日に乗るとハンドリングがクイックすぎると感じるのも否めません。

そしてこのタイヤ、オールラウンドな路面状況に対応するために、タイヤの溝が水を排出しやすいトレッドパターンになっているので、雨でも不安がないほど安定感があります。

ウェットでもちゃんと接地感が感じられるので、路面が濡れていても全く気にならないんです。

【総論】日常生活にジャストフィットする乗り物

一週間にわたってアドレス125を乗ってみて、一番感じたことは「日常生活にジャストフィットする」ということです。

必要な機能が当たり前のように備わっていること。これって実はとても大事なことなんです!

だって、便利でなければ毎日乗れないじゃないですか(笑)。

「アドレスの利便性は“快適さ”と“優しさ”で出来ている」

「スピード的な速さ」よりも「コスト的な安さ」よりも「日常で使って便利なスクーター」。

それが、アドレス125の一番の魅力だと思うんです。

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