今回で2度目の体験だったため第一印象の時よりも、もっと冷静に、もっと深くVストローム1050XTを走らせることができたと思います。そうして、最後にひとつお伝えしておきたいことができました!

リッタークラスのアドベンチャーバイクを現実的にしてくれる

バイクっていうのは、それがあることで人生が色んなカタチに彩られます。

それに関してはバイク乗りのご同輩すべてに同意いただけるはず!

ただまぁ、趣味のものとしては少々お高いのも事実……Vストローム1050/XTだって150万円クラスの高級大型バイクです。

ちなみに、実を言うと王道の『フロント19インチホイール』&『リア17インチホイール』の組み合わせで、かつオフロードムード満点のワイヤースポークホイールを装着した大型アドベンチャーバイクらしい構成のリッターアドベンチャーって、国内メーカーのバイクでは実はこのVストローム1050XTしか無いってこと、お気づきでしょうか?

国産バイクも最近はやたらめったら高価格化が進んでいるので、高級車となればすぐ200万円レベルになってしまいます。外車だと250万円とか300万円コースもザラになりました。

各メーカーとも様々な事情はあるんでしょうけれど、ちょっとユーザーのお財布事情と乖離しているところがあるよナァ……と思うこともあります。

でもスズキだけは、そういうところをちゃんと汲み取ってくれてますよね。

ちなみに1年くらい前の某発表会で、スズキの中の人から『良いバイクを、適正な価格でみなさんに届けたいんです』というお話も伺ったことがあり、その時は素直に感心しました。

戦略的価格で! とかはよく聞くけど、そんな人情味のあること言うメーカーの人、はじめてでしたから。

スズキってメーカーの人も本当にバイクが好きで、実直な人が多いんです。

はじめて『Vストローム1050XT』に乗る時に気を付けたいこと

ところで、わたし(北岡)はこういう仕事柄、いろんなメーカーのバイクに乗るんですね。

その経験から言うと、大排気量の2気筒エンジンに乗り慣れた人は、Vストローム1050XTの極低速域、アイドリングからエンジン回転数2000回転レベルで、すこし発進トルクを弱く感じる人がいるかもしれません。

でも、これは『発進トルクが弱い』じゃ無いんです。

そもそも1036ccもの大排気量バイクにおいて、トルクが不足するなんてありえませんし、Vストローム1050XTにはスズキ独自の『ローRPMアシスト』も装備されています。

だけどパワーデリバリーがスムーズすぎるため、逆にそう感じてしまうかもしれません。

低速からドカッ!とくるバイクはわかりやすく楽しいものです。

でもVストローム1050/XTはそうじゃない。良い意味でパワーを感じさせないことが真骨頂!

綺麗にパワーが出るから、どこからでもスロットルを開けていけるし、クルージングの時にはスロットルON・OFFでの車体姿勢の変化が少なく、疲れない。

長くバイクに乗っている人は、その特性がツーリングでどれほど有利なのかを知っています。

しかし、はじめてVストローム1050/XTっていうバイクに触れて、お試しで5分乗るだけだと、その有用性を感じにくいだろう、と思うんです。

こういうバイクはある程度以上の時間と距離を乗ってみないと、どうしてもわかりにくい部分があります。

そこでVストローム1050XTを誤解してしまわないように、ちゃんとお伝えしておきたいと思ったことが、この『エンジン特性』のお話でした。

(下に続きます)

本当に旅を愛するバイク乗りに『Vストローム1050』はおすすめしたい

Vストローム1050XTはスタイルのインパクトこそ『男らしさ満点』なワイルド系ですが、実際に乗ってみるとキャラクターは真逆。

恐ろしく繊細にライダーをサポートする性格なんです。

見た目とのギャップありすぎ! ってほどに、快適性を重視してる。

でも、それこそが先代から続く『Vストロームらしさ』でもあります。

『大型アドベンチャーバイクを手に入れたら、日本を端から端まで走ってみたい!』

実際にやるかどうかは別として、気持ち的にそれくらいの勢いがある人には、Vストローム1050XTが最優のパートナーになってくれるはず。

なんでそう思うか? って言われたら、答えは単純……

だってVストローム1050XTは本当に『日本を端から端まで走れちゃうバイク』だと思うからです!

スズキ『Vストローム1050XT』のココが好き!

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