今回試乗させて頂いたのは「GSX250R」。前々回、前回と怪物級の大型バイクに乗ってきての軽二輪です。見た目はスポーティーですが、乗ってみるとこれがまた……?

「GSX250R」というバイクについての事前情報のお話

前回のGSX-R1000Rに乗ってから一ヶ月弱。再びスズキのバイク!に出張中のwebオートバイ編集部 石神です。

前回GSX-R1000Rにコテンパンにされ、ちょっとバイク全般に気後れしていたところ、先輩の北岡さんに『スズキのGSXシリーズでいちばん扱いやすい』という、お気に入りバイクを紹介していただきました。

それがコチラ!

GSX250Rです。名前は知ってたけど乗ったことはありません。

……なんかすげぇ速そうな見た目なんだけど!?

外見は完璧にスーパースポーツじゃないですか。GPマシンを連想させるフロントカウルの造形とかめちゃくちゃ速そうだし、エクスターカラーもラインナップされてやる気満々に見えます……

これもまた、手強いやつなんじゃないの?

そこでスズキさんのホームページを確認しに行ったのですが、たしかに「アーバンストリート」って書いてある……

……この見た目で?

とにかく、先輩のおすすめバイクな訳だし、乗ってみればなにかしら見えてくるでしょう!

というわけで今回も街・ワインディング・高速道路と走ってきたので、そのレポートをお送りします。

インプレッションを書く身としてはまだまだ「初心者」ですので、トンチンカンなことを言っている部分もあるかもしれませんが、そういった点は暖かい目で見守っていいただければ幸いです。

ファーストインプレッションと街乗りで

とりあえず「アーバンストリート」というコンセプトのへの疑問を解消するため走り出します!

まずサイドスタンドから車両引き起こした際に感じたのは車体の軽さ。

体感160kg〜170kgくらいかと思ったのですが装備重量は181kgで、カタログ数値よりずっと軽く感じました。

とにかくバイクを押しての取り回しは良好。重いバイクってそれだけで大変ですからね……

そして身長約175cmの私が跨った状態がこちら。

シート高は790mmと高くはなく、車体の軽さもあって足つき性には安心感があります。

セパレートハンドルですが、トップブリッジ上にマウントされていいるので上体はあまり前傾せず、姿勢にはゆとりを感じます。

そして走り出しての第一声。

なんて優しいバイクなんだ!

涙が出そうになったレベルで穏やかな乗り心地。自信喪失気味の私には本当に救いでした。

最初に驚いたのは、エンジンの滑らかさ。

あまりに振動が少なくスルスルと回るので、直列二気筒エンジンってこんなシルキーに回るのか!? なんてまるでバイク初心者みたいな感想を抱いてしまいました。

まぁ実際、まだ初心者に毛が生えた程度なんですけどね……

エンジンがロングストローク設計というものらしく低回転でもトルクが厚く感じ、多少ラフなクラッチ操作でも粘り強く滑らかに加速していく印象があります。

そこで、今更になって2気筒エンジンについて調べてまわったのですが、位相180度クランクを採用しているGSX250Rは振動が少ないのだとか。

エンジンの回転にきめ細かな印象を持ったのもそのせいかもしれません。

走り出しの低回転域からしっかりとしたトルクを感じるのですが、そこから回して行っても急激なトルクの山がなくどの回転域でもとても扱いやすいです。

それに、前回まで怪物みたいなバイクに乗ってきたので、楽なポジションに軽い車体はそれだけでありがたみが大きいです。

そして、もうひとつ興味深かったのがそのハンドリング。

街中ではヒラヒラと軽い印象があります。

おそらく、フロントタイヤの扁平率が80と、このクラスの中では高めに設定されているので、フロントが軽快に感じたのだと思います。

また、車体前方に重量配分が寄っているのか、もしくは車重の重厚感か、とにかく車体はヒラヒラと曲がるのですが、その中に確かな安定感があり、市街地の細かなターンも快適です

その他、雨の中も走りましたけど雨天走行の際も上体が起きているせいか、セパレートハンドルに関わらず扱いやすく、エンジンも急激なパワー出力がないので安心。

正直、現時点では非の打ちどころがない印象。

確かに、GSX250Rは「アーバンストリート」が示す通りの市街地走行において比類なき快適性を発揮するバイクでした。

……この見た目で⁉︎

乗っている間は自分からでは見えなくなるので、このバイクの見た目のことをすっかり忘れていましたが、外見はガッツリスーパースポーツ。

信号待ちしてると、通りかかった小学生が「バイクかっけぇ!」なんて指差しながら叫んでるのが聞こえるくらいには自他ともに認めるカッコよさ……

(下に続きます)

ここまでとても穏やかで優しい印象を受けましたが、私は今、猜疑心の塊です。

250ccとはいえ、このバイクもGSXの名を冠したマシン。先日に乗ったGSX-R1000Rのように、市街地では優しかったのに、峠に行った途端に本性を現して牙を剥くのかもしれません。

ちょっと不安になってきた……けど行ってみたくなっちゃうんですよね、ワインディング!

To be continued……

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