新型『カタナ』に乗ってる人が妙に気になる
2019年5月末の発売からざっと3年弱。巷では第二世代に進化した新型カタナが2月下旬に発売されたばっかりです。
最新の電子制御を装備して走りが激変するのことが確約された第二世代カタナですが、個人的には走りよりも、見た目がシックになったことで、とても魅力的に見えている今日この頃の私(北岡)でございます。
特にマットブルーのカタナがねぇ……これはちょっとズルい。
強い個性に落ち着きが加わって、調和が取れた感じ。シンプルに『カッコいいバイク』なんですよ。こう思ってるの、たぶん私だけじゃないと思う。
そのせいか、週末など新型カタナを見かけると目で追ってしまう……いま国内を走っている新型カタナは、まだほとんどが第一世代なんですけど、それでもつい見ちゃう(笑)
でね、その時によく思うんです。
カタナ乗ってる人って“なんかイイ感じに見える人”が多い気がする。
でも実際のところ、それら『カタナ乗り』たちのスタイルは様々で統一感はありません。
だったら、なぜ?
それが、とても大きな謎なのです。
新型『カタナ』の良いトコロって?
新型カタナのステキなところって、いくつもあります。
でもまぁ、最たるものはやっぱりスタイルでしょう。
発売から3年弱経っても、いま手に入る新車として新型カタナのオリジナリティは最強クラスです。
何をどう見ても、完全に『他と違う』んですよ。
個性的なんて言い方じゃ足りない。良い意味で、バイクとして異質だと思ってます。
際立った個性とかマイノリティっていうのは、多くの場合、集団の中で浮いて見えるけれど、新型カタナにはそれを突き破る勢いがあります。
そんな独自性が『自分のもの』になる。
これは新型カタナっていうバイクに乗る人にとって、最大のメリットかもしれません。
150馬力級の大型バイクなのに新型カタナは運転が難しくない
そして、こればっかりは乗らないとわからない話なのですが、改めて実感しました。新型カタナって、1000ccクラスのリッターバイクとして、ものすごく運転がしやすい!
これが第二世代になって新型GSX-S1000を土台とした走りを手に入れたら、さらに『ラクで速い』バイクの一丁上がりです。
だってまず初期型の車体の設計そのものとして、街中での左折やUターンがすごいイージー。
時速10kmとか15kmとかの、フラつきやすいゆっくり走行の時にも安定感が高いです。
大型バイク初心者だってすぐに馴染めるほど安心なのは、スズキのエンジンの矜持でもある低速の力強さのおかげでしょうね。
だからといって、ヌルい訳でもないんです。
そうは言ってもスーパースポーツ譲りのエンジンは第一世代でもMAX148馬力。
ドカンと開ければ、めちゃくちゃ速い……
でもそれより、新型カタナは初期型でも細やかなアクセルの操作がしやすいんです。
この操作のしやすさがワインディングのコーナーで扱いやすさを生みます。
新型カタナはコーナー進入の突っ込みでがんばるよりも、シートの後ろ目に座って後輪で曲がるのが気持ちいいバイクだと思います。無理にフロントに身体を持っていってもあんまり意味がない(と私は思ってる)から、フロント荷重はやんわりエンジンブレーキで作るか、もしくはバイクまかせでOK(笑)
しっかりリアタイヤに体重を乗せて、扱いやすさにまかせてスロットルON! な感じです。
うまく体重がバイクに乗ると、アウトに膨らむことなく綺麗に曲がります。
コーナー後半の立ち上がり加速でイメージ通りにラインをトレースできた時の快感ってあるじゃないですか? 新型カタナは、それを感じられることが多い。148馬力もあるのに。
こういう『イージーに速さを楽しめるバイク』って、ストイックすぎなくていいなぁって最近思います。
(下に続きます)
それに加えて、このバイクに『上手いライダー』が乗っていて、峠でブチ抜かれたりでもしたら……むしろ惚れる。その後ろ姿とテールランプに見とれちゃうかもしれません。
だって、カッコいいじゃないですかソレって。
速さだけを追い求めたバイクじゃないのに速い、なんてカッコよすぎです。
だけど本質として新型カタナは、やっぱり『見た目』が強いバイク。
だから、走りだけじゃない楽しみができます。そのあたりも羨ましいと思う理由のひとつなんですが、その詳細はこの後の『中編』で、私のコスプレと共にお送りしますので、よろしければ続けてお読みくださいませ!