今となってはなかなか見ることが難しくなった貴重な「スズキの歴代バイク」を紹介する連載企画。 そんなスズキの歴代バイクを振り返りながら、もし「今のバイクに例えるなら…?」と、編集部 岩瀬が独断と偏見で選んでみたいと思います。今回はGPチャンピオンマシン、RGB500の技術を注いだロードスポーツ「RG250/E」です。

SUZUKI RG250(1978年)

「乾燥重量126kg!“走りのRG”シリーズのファーストモデル」

SUZUKI RG250E(1978年)スポークホイール仕様

スズキの2ストローク250スポーツモデルの代名詞になった“RGシリーズ”において、最初にRGの名をつけられたマシンが今回紹介する『RG250/E』です。

1978年に初期型が登場したRG250は、250cc専用に開発したセミダブルクレードルフレームに、新開発の2ストローク並列2気筒を搭載することで、乾燥重量が126kgという驚異的な軽さを実現したスポーツモデルでした。

さらにアルミシリンダーやパワーリードバルブの採用などによって、最高出力は30馬力、最大トルクは2.9kg-mを発揮し、軽量な車体とあいまってパワーウェイトレシオは4.2kg/PSという、当時のライバル車よりもワンランク上のマシン性能を誇りました。

SUZUKI RG250E(1978年)キャストホイール仕様

初期型となるRG250はスポークホイールを採用していましたが、星型のキャストホイールに変更された「RG250E」も登場。

車体デザインも直線的なラインで構成され、前後に長いシートとニーグリップしやすい15Lの大容量フューエルタンク、前輪油圧式ディスクブレーキ、星形キャストホイールなど数々の装備も充実。

当時のGPチャンピオンマシン「RGB500」の技術がフィードバックされた高性能な250スポーツモデルとして人気を博しました。

1980年には一体型ケースに格納されたメーターや、角型に変更されたウインカー、フロントブレーキのマスターシリンダーが丸型から角形にマイナーチェンジされた「RG250E(2型)」も登場。

そして、その後にRGシリーズはスズキ伝説の名車となる「RG250Γ」シリーズへと進化して行くことになるのです。

現行車に例えるならどんな車種?

さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。

もし今のスズキ現行車種で選ぶとしたら、同じ排気量クラスとなる250ccロードスポーツモデルの『ジクサー250』と比較してみたいと思います!

ジクサー250(マットブラックメタリックNo.2 )448,800円(10%消費税込)

ジクサーシリーズの250ccネイキッドモデル「ジクサー250」は、日本では2020年6月に販売が開始されたニューモデルです。

完全新設計となるスズキの次世代型油冷エンジンを搭載し、薄型のLEDヘッドライトに加え、オイルクーラーシュラウドのデザインや分割式シートの採用、スイングアームマウントのマッドガードを装備するなど、充実した装備を誇ります。

しかも、実はかなり軽い……

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しかしながらその重量はガソリンやオイル類がすべて入った状態の車両重量で154kgとかなりの軽さ。スズキが常に軽量化に挑戦するのは今も昔も変わっていません。

「RG250E」を、もし“スズキの現行モデル”に置き換えたとしら、スポーティでありながら通勤や街乗りにも便利な『ジクサー250』がピッタリではないでしょうか?

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