EVバージョンのバーグマンがいよいよ都内を走る!
近年、世界的に開発が進められているカーボンニュートラルへの取り組みのひとつとして、先日、スズキがバイク部門では第一弾となるEVスクーター「e-BURGMAN」を公開しました!
さらに、この4月から6月にかけて、e-BURGMANを実際に東京都内で走らせる実証実験がスタートしたんです。
今回の実証実験は、主に通勤・通学やビジネスシーンなどで使われることが予想される「電動スクーター」の今後の開発のために、実際に都内を走らせて様々なデータを収集することが目的。
バッテリーステーションが設置されているスズキワールド世田谷南を使用拠点にしながら、東京都の城南地区(目黒区、品川区、大田区、港区)エリアで実際に走らせるテスト走行が行われています。
運が良ければ、e-BURGMANが都内を走っているところも見ることができるかもしれませんね!
今回、実証実験が行われているe-BURGMANは、先日3月27日に発売されたばかりの「BURGMAN STREET 125EX(バーグマンストリート125EX)」をベースとしながらも、シート下に交換型バッテリーの「Gachaco(ガチャコ)」を装備したEVスクーターとして開発されました。
「Gachaco(ガチャコ)」とは、スズキをはじめ、日本の他3メーカーも参画している"欧州コンソーシアム"で標準化(共通仕様)として開発された電動二輪専用の交換式バッテリーです。
EVスクーターで使用したリチウムイオンバッテリーは、今後、様々な場所に設置される予定のGachacoバッテリーステーションで自販機のように交換式で利用できるようになる予定とのこと。
それにしても、このe-BURGMANのデザインが近未来的でカッコいいですね!
日本初のバッテリーシェアリングサービスである「Gachaco(ガチャコ)」のロゴデカールがシート下の左右に貼られています。
また、シート下スペースにバッテリーが組み込まれることもあり、リアサスペンションのマウント位置なども変わっていますね。
ベースモデルのバーグマンストリート125EXと見比べてもマフラーの有無や、エンジンが搭載されていたスイングアーム部分の違いなどが見受けられるくらいで、ビックリするくらいスタイリッシュです。
ちなみに、e-BURGMANの最高出力は4.0kW、最大トルク18Nmを発揮。
シート高はバーグマンストリート125EXと同じ780mmなので足つき性も同等くらいでしょうか。
また、車両重量は147kgなので、バーグマンストリート125EXと比べると約20kg増えていますが、シート下に交換式バッテリーを積んでいるEVスクーターであること考えるとかなり軽量な部類に入ると思います。
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気になるバッテリーの持ち具合は、定地走行を60km/hのスピードで巡行した場合、約44kmの航続距離が可能になるとのことです。
このe-BURGMAN(プロトタイプ)が、今回の実証実験で様々なテストをクリアして、無事に市販モデルが発表されることを楽しみに待ちたいですね。
2030年に向けたスズキの更なる取り組みに期待!
さらに、今回のe-BURGMANの実証実験の他にも、スズキは2030年に向けた成長戦略を掲げています。
これまでのスズキらしい「価値ある製品」づくりをモットーに、スズキのモノづくりの根幹でもある「小・少・軽・短・美」を大切にし、柔軟さや素早さ、チャレンジ精神を忘れない「中小企業型経営」の3つのスローガンを元に、さらなる成長を目指していくとのことです。
そしてバイク部門では、2024年度までにバッテリーEVを投入予定で、さらには、2030年度までに8モデルを市販予定としていて、バッテリーEV比率25%を計画しているとのことです!
ちなみに趣味性の強い大型二輪車については、カーボンニュートラル燃料での対応が検討されている模様。今後のスズキのEVモデル市販化に期待しましょう!