『カタチから入る』のってけっこう大事！
超人気250ccツーリングバイク『Vストローム250』が存在するにも関わらず、同じ排気量クラスに登場したスズキの『Vストローム250SX』が国内で発売されて早1年……休日などにはけっこうその姿を見かけるようになってきました。
このバイクは「オンロードのロングツアラー」として特化したVストローム250に対して、予想以上に「スポーツバイク」として仕上げられたキャラであることは昨年に乗った時の感想でもお伝えした通りです。
それはさておき、先日に大型バイクのカタナで『Tシャツ風で乗ってみたら快感だった』という記事をお届けした私（北岡）ですが、あれはなんだか本当に楽しかった。バイクは性能も大事だけど、遊びゴコロも忘れちゃいけないって再認識した次第です。
そして、後日にふと思いました……ひょっとしてVストローム250SXなら『アレ』も似合うんじゃないか？ と。
その『アレ』というのは……
オフロード野郎スタイル！
です。
私はそこまでオフロードガチ勢ではないのですが、それ故に「泥にまみれたオフロード野郎」を見かけると『あの人、カッコいいなぁ～!?』って思ってしまう傾向があります。だって泥だらけのバイクに跨るライダーって本気でバイクを楽しんでる人っぽく見えません？
ある意味、憧れ……なのでカタチだけでも真似してみた。
感想は……うむ。なかなか具合がよろしい。
まず、Vストローム250SXのスタイリングがオフロードジャージ姿でも違和感がない。いまのスズキのバイクラインアップで最もオフロードジャージが似合うバイクな気がする。さらに『俺は今、周囲から冒険野郎に見えているはず！』という高揚感も湧いてくる。早朝6時の会社付近（港区新橋の外れ）だったから周りは誰も歩いてなかったけど。
いいんだ。自分的には満足だもん。
でもね、やっぱり Vストローム250じゃこうはいかないと思うのです。あちらはやっぱりツアラーで、ライディングジャケットのほうが良く似合う気がする。
でもSXからは土の匂いが感じられるから……なんならVストローム800DEとか1050DE以上に「冒険野郎のバイク」っていう雰囲気がありません？
そうしていると、オフロードジャージ姿をキメてひとりで満足感に浸っていた私の中にムクムクとヤル気がみなぎってきました。
『今日の俺は冒険野郎だ……』
せっかく衣装をキメているのに誰にも見てもらえなかったせいではありません。走りに出れば他のバイク乗りの人とすれ違って「今日の自分」を見てもらえる機会があるだろう、などと思った訳ではありません。いやそれもチョットあるけど、基本はテンションが上がっただけです。
カタチから入るっていうのも大事ね……だって走りたくなる！
なので、そのままの勢いで首都高へ飛び乗って！
ジャージの下にはゴツいプロテクターを仕込んでいますが……普段とは風の感じ方が違う!?
ちなみにVストローム250SXのウインドスクリーンは「ツーリングバイク」として考えるとサイズ的には小ぶり。ですが、こういうタイプは『風を受け流す』のではなく『当てて弾く』タイプなので、見た目よりは快適です。
でもSXは『長距離の快適性』より『スポーツ性』を優先したバイクなので過剰な期待は禁物ですが……
とはいえ、1日に500km以上高速道路を走るぜ！ とかでなければ防風性能は十分です。
高速道路上のVストローム250SXは「スズキのVストローム」らしくクルージング速度でのエンジンフィーリングはスムーズだし、未舗装路の走破性を考えた前後の足まわりによる乗り心地も良好。
純粋なオフロード走破性でいえばフルサイズのトレールバイクには敵わない反面、高速道路での快適性はそれを補って余りある。ライダーを無駄に疲れさせない、余裕を残して冒険ステージまで連れて行ってくれるのはSXの美点だと思います。
（下に続きます）
そして、みなぎる冒険野郎気分を発散させるべく向かった先は!?
林道もそうなんだけれどね、今回は行ってみたいところがありまして……結果的にVストローム250SXっていうバイクの『有効な使いかた』を発見したのかもしれません。
さてと、それでは……
レッツエンジョイ冒険です！