新型『DR-Z4S』と『DR-Z4SM』の試乗会が壮絶体験すぎた
2024年のEICMA(ミラノショー)で発表され、先日2025年10月8日に発売されたばかりの新型400ccモデル『DR-Z4S』と『DR-Z4SM』のメディア向け試乗会が開催され、我々『スズキのバイク!』もお招きに預かったので参加してきました!
試乗会の会場はクローズドのオフロードコースとサーキット!
スズキさんとしては「全開で新型DR-Z4シリーズを試してください!」という意図なのでしょう。それくらいに本気、あるいは自信があるという証です。
だがしかし……
私(北岡)はサーキット自体も滅多に走らないうえに、オフロードコースなんてもう10年以上はマトモに走っていないんだが。
さらに技術説明で聞く『DR-Z4S』と『DR-Z4SM』の本気度がヤバい。なんなら開発陣は競技車両RM-Zシリーズに携わっている人物も多く、テストライダーも全日本オフロードなどの最前線で活躍している人だったり。
え? 新型『DR-Z4』シリーズって公道走行不可のレーシングマシンじゃないよね? なんだかツーリングライダーの私、すごく場違いなのでは……!?
しかもチーフエンジニアさん曰く、スズキにとって『DR-Z』というのは『GSX-R』や『隼』と同レベルの“ブランド”と考えています! とのこと。
平たく言うと、この新型400ccは『ガチ』だということです。ひえええぇぇぇ……
さらに言うとこういった試乗会には珍しく「テストライダーによるデモ走行」なんていうものまで用意されており……
できるわけないだろぉーっ!?
デモ走行はモタードの『DR-Z4S』とデュアルパーパス『DR-Z4S』の2台ともに披露されましたが……私の目からは「ものすごく速いレーサーの人がコースをガチで走っている風景」にしか見えませんでした。
というわけで走り出す前から圧倒された試乗会のレポートですが、実際に走り出してみたらデモ走行がうんぬん……などと考えている余裕は1秒もありませんでした。
本当に、率直に言います。
スズキは「とんでもないバイク」を世に出してきた。
完全に翻弄されたと思います……走り終わった直後に限って言えばDR-Z4S/SM(※特にSのほう)とはこういうバイクだ! と考えをまとめる余裕がまったくなかった。それくらいの体験をした気がします。
(下に続きます)
試乗会における『スズキのバイク!』編集部は最初にオフロードコースで『DR-Z4S』からテストライドをスタート!
ここで……恥を忍んで先に白状しておきます。私(北岡)はこういったメーカーさんの試乗会において、はじめてバイクを転倒させました。
DR-Z4Sの高性能のおかげで走れていただけだったのに、それを自分の腕前と勘違いした。それも含めて今回はお届けします。もちろん私のスキルが足りないことが最大の原因ですが、それでも言いたい……これは伊達や酔狂じゃ扱えない。DR-Z4S、半端じゃないぞ!