初めての大型バイクに『GSX-8TT』っておすすめかも?
今年2026年1月に発売されて以来、高い人気をキープしているスズキの新型ネイキッドGSX-8TT。
私(北岡)もスズキさんから試乗車をお借りして乗らせて頂いたのですが、これがなかなかに心が燃えるバイクだったため、はじめて乗った時の感想は『主に精神論』となってしまいました。
だけど、その初体験の後にちょっと思っていたことがあります。
それはGSX-8TTというバイクが『大型バイク初心者のひとに最適の1台ではないか?』 ということ。
スズキにはこれまで『SV650』という人気の650cc大型ネイキッドがありましたが、惜しまれつつも2025年10月に生産終了を発表。GSX-8シリーズはその後継モデルという訳じゃないけど、同シリーズの中で『最もSV650に近い感覚』があるのがGSX-8TTだと感じています。
SV650(生産終了)
バイクというのは『見た目の好み』が何よりも重要なので、そもそもGSX-8TTのスタイルが好きじゃない場合はどうにもなりません。だけど性能的な部分をクローズアップしていった場合に、いちばんSV650に近いのはGSX-8TTだと思うので……
街乗りからワインディングまで、今回はそれをお伝えしてみます!
大型バイクだけど街乗りしたくなる
まずGSX-8TTで言っておきたいのは、その気軽さ!
大型バイクというのは一般的に排気量が大きくなるほど重くなる傾向にありますが、スズキらしく軽さを追求して設計された直列2気筒エンジンを搭載するGSX-8TTは車両重量として203kgに抑えられています。
車体サイズも大きすぎず、さりとて小さくもなく。
GSX-8シリーズの中でもストリートファイターのGSX-8Sあたりはかなりコンパクトで、400ccクラスに思えるほどの安心感がありますが、やっぱり『大型バイクとしてもボリュームも大事!』という人もいるでしょう。ちなみに私はそうです。
その点、GSX-8TTは燃料タンク容量がGSX-8Sより拡大された16Lタンクを装備しているので跨った時の満足感が強め。だけどサイドスタンドからの引き起こしなどは気軽、とバランス感が絶妙です。自己満足な部分もあるけど、こういうのって意外と大事!
そして街乗りでの乗り心地がけっこう快適でして……武骨さも感じさせるスタイルのわりには乗り手に優しいんです。
しかもSDMS(スズキドライブモードセレクター)を『B』モードにセットしておけば、街乗りで使うエンジン回転域も扱いやすい。というかこの『B』モードの使い勝手が良すぎて、街でも高速道路でもワインディングでも、私はだいたい『B』のままです(笑)
軽くて乗り心地が良くて、エンジンも扱いやすいなら街乗りでの使い勝手が良いのは当然のこと!
そこに加えて……
この『男』を感じざるを得ないバイクのデザイン。
こうなるともう、人の多い街中で『見られたい欲望』が沸き上がるのは無理からぬことでしょう。実際にGSX-8TTというバイクに乗っていると、けっこう周囲の視線を感じます。新しいバイクだっていうこともあると思うけど、このスタイルはやっぱり目立つ。
つまり!
自己満足度、高い!
だって新しくバイク買ったら『走りに出る意味』が特に無くても乗りたくなるでしょ!? 街乗りもしたくなるでしょ? そんな時にGSX-8TTはオーナーに『+α』の喜びをくれるんです。
なんなら『ショーウインドウに写る俺』を30分くらい眺めていられそう……ただし、うっとりしすぎるのには注意してください。周囲の人から見たら、変な人に見えるかもしれません。
あとは、アップハンドルのネイキッドということで『取り回し』がしやすいです。先に言った軽さと車体サイズの件も手伝って、エンジンを切った状態での押し引きも大型バイクとは思えないほどにイージーです。
この気軽さはSV650に通じる部分があります。ちなみにSV650と最も違う部分は……男らしさの成分が濃いところくらいでしょうか。
なので大型バイク初心者の人でもGSX-8TTなら気軽に接することができるはず。SV650が持っていた美徳は『同じスズキ製バイク』として8TTにも反映されているんです。
ただね……
『え? そこも似ちゃってるの!?』という部分がありまして。
(下に続きます)
それはワインディングにおける走りのことです。
生産終了となった名機SV650は過去に『大型バイク初心者に最適!』とか『ちょうどいい!』なんていう評価を得てきたバイクですが、個人的にはそれを鵜呑みにしてはいけないと思っています。
一面的にそれは真実。だけど『そうじゃない部分』がある。そして、GSX-8TTにはきっちりとその『そうじゃない部分』が受け継がれてる。
なのでSV650もそうだったけど、GSX8TTに対して『大型バイク初心者向け』という表現して良いものかどうか悩む。
その理由は続編にて。いやだってね? 本気で走らせるとけっこうね……(笑)