待望のGSX-S/Rイベントがついに開催!全国のファンがスズキの故郷へ集った日
ようやく秋らしい気温を迎え、バイクで走るのが特に気持ちいい時期になった10月20日(日)、スズキファンが待ちに待ったイベント「GSX-S/Rミーティング2024」が初開催されました。
スズキが主催するイベントとしては、カタナミーティングやVストロームミーティングなどが定期的に行われていますが、GSX-S/Rシリーズのファンからも「ミーティングも是非やってほしい」という要望に応えてくれるように今年からスタートされたのです。
今回のイベント会場になったのは、スズキ本社からほど近い「スズキ浜松工場」内の特設会場。
ここは実際にGSX-S/Rシリーズなどが製造されている工場でもあり、このような機会でもなければなかなか入ることができない貴重な場所なので、ファンにとっては愛車と一緒に里帰りするような気持ちで参加する人も多いようでした。
イベント開演時間の9:00になると、GSX-S/Rシリーズをはじめとする新旧のファンが全国から続々と……広大な敷地に設けられたはずの駐車場があっという間に埋め尽くされていきました。
オリジナルグッズ販売は朝から長蛇の列
たくさんのスズキファンがイベントの朝イチから訪れる理由は、やはりイベント限定グッズの購入。
オリジナルグッズを買い求めるライダーで長蛇の列ができるのは、スズキのミーティングイベントではもはやお馴染みの光景ですね。
イベント直前にスズキ公式「X」で追加告知された「スズキ浜松工場Tシャツ」などの限定グッズが購入できることもあって、いつも以上に長い列ができていました。
ちなみに、当日にイベント会場へ行けなかった人のために、期間限定でGSX-S/Rミーティング・オリジナルグッズがスズキのショッピングモール「S-MALL」で再販(※当日分はほぼ完売なので新規に受注生産)されることが決定しました!
イベント直前に告知された「スズキ浜松工場Tシャツ」なども購入できるのは、イベントに行けなかった人には嬉しいかぎり。
販売期間は、2024年10月20日の午前10時から2024年11月4日の16時までの期間限定!(商品発送予定は2024年12月初旬頃)この機会を逃したらもう手に入らないかも……なので、欲しい人は今すぐS-MALLをチェックです!
イベント日にニューカラーが初公開された「GSX-S1000/GT」などの最新モデル実車展示
そして、GSX-S/Rミーティングの数あるブースの中でもひときわ人気だったのは、GSX-S/Rシリーズの最新モデル展示スペース。
このイベント日に合わせるように、マイナーチェンジされた「GSX-S1000」と「GSX-S1000GT」のニューカラー(2025年モデル)が発表され、跨りもOKな実車が展示されたんです。
特に「GSX-S1000」は、インストルメントパネルが5インチカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイになり、カラーリングも「トリトンブルーメタリック」「マットソードシルバーメタリック」「グラススパークルブラック」の3色に刷新。
また、新しいコンセプトのグランドツアラーとして登場した「GSX-S1000GT」もカラーリングの変更を受け、新たに「パールビガーブルー」「キャンディダーリングレッド」「オールトグレーメタリックNo.3」の3色となりました。
2025モデルの詳細は以下の記事を参照してください。
出店ブースがお祭り状態
イベント会場には他にもデイトナやプロト、ミツバサンコーワなどの様々なブランドのブースが並び、ショッピングやブース見学を楽しみながら練り歩く人で溢れていました。
ほとんど縁日? 夏祭り状態でした……
鈴木社長の開会宣言で、早くも爆弾発言!?
イベントがスタートすると「皆さん、おかえりなさい!」というお馴染みの挨拶で、スズキ株式会社代表取締役・鈴木俊宏 社長が開会宣言に登壇。
「GSX-S/Rミーティングを開催してほしい」という声が多く届いていたこともあり、ようやく開催できた喜びをGSXシリーズファンと分かち合ったところで、さらに嬉しい発言が……
「2025年はGSXシリーズの生誕40周年になります。来年はこの場で40周年記念をやりたいと思いますが、皆さんいかがでしょうか?」と話すと、会場からはもちろん拍手喝采!
「ということで、来年もやることが決定かなと思います。ぜひ楽しみにしてもらえれば」とユーモアたっぷりに2025年のGSX-S/Rミーティング開催を約束してくれました。
そして、スズキのミーティングでは内容盛りだくさんのステージイベントが用意されているのも嬉しいポイント。
鈴木社長の開会宣言の後は、お楽しみステージイベントがスタートしました。
イベントの進行MCは自身もスズキ乗りのバイク女優 望月ミキさんが担当。
会場に訪れたスズキファンを盛り上げてくれます。
EWC2024を制覇したヨシムラSERT Motulの祝勝会
現在のラインアップにおいて『スズキスポーツの代名詞』と言えるGSX-S/Rシリーズのファンが集うミーティングと言うこともあり、このイベントで真っ先にやりたかったのが、ヨシムラSERT Motulの祝勝会。
今年のEWC2024世界耐久選手権で見事シリーズチャンピオンを獲得した「ヨシムラSERT Motul」の「EWCシリーズチャンピオン獲得祝いトークショー」も開催されました。
第一部のトークショーにはヨシムラジャパンの加藤陽平社長や、ヨシムラSERT Motulのレーシングライダー渥美心 選手、レース車両実験を担当した鈴木正人さんらが登壇しました。
24時間や8時間という長丁場の耐久レースを制するには、やはりベース車両となる「GSX-R1000R」のマシン性能や耐久性能が高くないと成し得ないと力説。
「来年も今年以上に、特に日本の皆さんが見ている鈴鹿8耐での優勝を目指します。佐原さん率いるスズキCNチャレンジと一緒にスズキのレースを盛り上げていきます」と、ヨシムラジャパンの加藤社長が挨拶すると、会場は大きな拍手に包まれていました。
イベント会場にはもちろん「ヨシムラSERT Motul」と「チームスズキCNチャレンジ」のブースも出店。
2024年度のEWCを制した「GSX-R1000R(Yoshimura SERT Motul)」や、サスティナブルパーツ装着の実験機で8耐を総合8位で走りきった「GSX-R1000R(Team SUZUKI CN CHALLENGE)」が展示され、レースマシンを間近で見ることができました。
チームスズキCNチャレンジトークショー
続いてのステージイベントは、今年3月の東京モーターサイクルショー2024で突如発表され、再生可能なサスティナブルパーツなどで作られたGSX-R1000Rで鈴鹿8耐に参戦した「チームスズキCNチャレンジ」のトークショー。
このプロジェクトチームのプロジェクトリーダー兼チームディレクターの佐原伸一さんを筆頭に、レーシングライダーの生形秀之選手や濱原颯道選手らが登壇し、ここでしか聞けない貴重なトークショーが開催されました。
チームスズキCNチャレンジのプロジェクトチームが結成されてから、7月の鈴鹿8耐開催までたった数ヶ月間しかない短い期間での挑戦かつ、これまでに無い未知のサスティナブルマシンで戦ったにも関わらず、並み居る競合を抑えて総合8位で走り切ったのは、やはりGSX-R1000Rのマシン性能の高さとチームの結束力の賜物でしょう。
トークショーの最後には「チームスズキCNチャレンジは来年の鈴鹿8耐も参戦する予定です」と約束してくれました!
来場者だけの特権⁉︎ スズキ浜松工場が見学できるスペシャルイベントも!
そして、このGSX-S/Rミーティングの目玉イベントとなったのが「スズキ浜松工場の工場見学」でしょう!
しかも、GSX-S/Rミーティングの公式特設サイトでは事前告知されておらず、直前になってスズキの公式SNS「X」や「インスタグラム」のみで告知されただけの、ある意味“シークレットイベント”として開催されたんです。
ここスズキ浜松工場は、実際にGSX-S1000/GTなどを生産している工場なので、機密情報バリバリの製造現場を実際に見られる滅多にないチャンス!
そんな貴重すぎるスズキ浜松工場の見学会は1000人以上のスズキファンが参列するほどの大人気イベントになりました。
ちなみに、工場内は情報漏洩などを防ぐために我々メディアも含めて一切の撮影が禁止なので、貴重なスズキ浜松工場を見学ができた方が本当に羨ましい!
あとは浜松工場を訪れた人が記念に押せる「スズキ浜松工場」スタンプというのもありました!
ちなみに、このスタンプはイベント直前に告知された限定アイテムの「スズキ浜松工場Tシャツ」のデザインにもなっています。
午後からはGSX-Sシリーズの開発者トークショーやじゃんけん大会も開催
GSX-Sシリーズ開発者トークショー
今回のミーティングはイベントが山盛り!
午後になってもステージイベントはまだまだたくさんあり、第2部トークショーでは「GSX-S1000」シリーズや「GSX-8S/8R」などの開発者による製造秘話などのトークセッションが行われました。
壇上には、スズキのマシンで世界耐久選手権を制したレーシングアドバイザーの北川圭一さんや、GSX-S1000シリーズのチーフエンジニアである野尻哲治さん、GSX-8S/8Rシリーズのチーフエンジニアの加藤幸生さんらが登壇し、最新モデルのGSX-S/Rシリーズの開発秘話などが聞けるトークショーも開催されました。
豪華景品が貰える「じゃんけん大会」
イベント終盤にはスズキのミーティングではお馴染みのじゃんけん大会も開催されました。
1000人以上ものスズキファンが一斉にじゃんけんをする光景はやはり圧巻!
じゃんけんを勤めたのは、チームスズキCNチャレンジのレーシングライダー濱原颯道選手と生形秀之選手。
このミーティングに協賛・出店しているメーカーが用意してくれた豪華景品が貰えるとあって、一番の盛り上がりになっていました。
一番長く乗っている人は誰だ⁉︎「1台を長く愛してる賞」
他にも一番長く乗っている人を表彰するコーナーとして「1台を長く愛してる賞」が催され、合計7名のファンに鈴木式織機で織られた「前掛け」が贈られました。
ちなみにですが……40年近くの歴史があるシリーズのファンが集うイベントだけあって、一番長く乗りつづけているのは1984年に登場したGSX-R(400)のオーナーさんでした!
GSX-S/R乗りがみんな揃っての記念撮影
ところで今回のGSX-S/Rミーティング2024は初開催にも関わらず、なんとバイク1812台、来場者数2019名という圧倒的な参加者となりました!
スズキ主催のミーティングイベントとしてはいきなり過去最大規模の来場者数に!?
イベントに訪れたスズキファンみんなで記念撮影も行われましたが……写真では後ろの方までほぼ入りきらない(すみません…汗)ほどの大盛況で幕を閉じました。
ぶっちゃけ言いますが……集合写真の奥行が異次元すぎです……
(下に続きます)
鈴木俊宏社長が2025年度の生誕40周年イベントも約束してくれましたから、来年のGSX-S/Rミーティングも今から楽しみです。
今年参加できなかった人も来年こそは!
この勢いでガンガン『スズキ』を盛り上げていきましょう!