50ccバイクのルールを再確認してみませんか?
突然ですが、試乗車でお借りしたスズキの原付スクーター「レッツ」で走行している中でこんなT字路の交差点に出会いました。
……え? あれ???
これ、右折どうすればいいんだ……?
この時はとっさにスマホで調べたのですが、恥ずかしながら街中では2段階右折の仕方がわからなくなる場面にいくつか出会いました。
排気量50cc未満の第一種原動機付自転車。今でこそ125ccの原付二種が台頭してきていますが、まだまだ街中にはたくさんの50ccバイクが走っています。
乗っている方はお分かりかと思いますが、50ccスクーターにはいくつか普通自動車・二輪車とは違ったルールが設けられています。
そのためルールを把握していないと、原付特有の挙動に驚かされたり、最悪事故につながってしまう恐れもあります。
ここで一度、原付のルールを確認してみましょう!
50cc未満の第一種原動機付自転車に設けられた交通ルール
まず一番に挙げられるのは速度規制。
排気量50cc未満の原動機付自転車は時速30キロ以下でしか走行してはいけません。
レッツを編集部のある新橋から鎌倉まで自走で運んだ際にはこのルールにさんざん苦しまされました。法律なので仕方ありませんが……。
また、原動機付自転車は走行できない道路があります。
代表的なのは、高速道路と自動車専用道路。
このふたつの道には原動機付自転車は進入してはいけません。また、それ以外にも街中には原付が進入してはいけない道路が多々あります。地下道や陸橋などでよく見かけますが、標識をみながら注意して走行しましょう。
また、原動機付自転車は原則「第一通行帯」つまり一番左のレーンを走行する義務(キープレフトの原則)があります。今回は第一通行帯しか走っていなかったからいいものを、私コレすっかり忘れていました。
そして、原付を縛るルールの中でも厄介なのが2段階右折。
片側3車線以上ある道路の信号のある交差点では、50ccバイクは右折レーンを使用しての右折ができず、一度交差点を渡ってから方向転換し、正面の信号が青になるのを待たなければなりません。
また、二段階右折禁止の標識がある交差点や、片側2車線でも標識によって二段階右折が義務付けられている交差点もあるので注意が必要。
とにかく、私が思う一番ややこしい50ccバイクのルールが2段階右折です。
そこで、私が今まで戸惑った2段階右折の場面をクイズにしてみました!
みなさん、原付でこれらの交差点の右折、どうすればいいかわかりますか?
シーン別2段階右折クイズ!
【第一問】
第一種原動機付自転車で赤矢印の方向から上のような交差点に進入した場合、どうやって右折する?(2段階右折禁止の標識はありません)
では第二問に行く前に前知識。
皆さん下の図のようなT字路で赤枠で囲ったような場所をみたことありますか?
これは、T字路の直線の道が片側3車線以上の道で、50ccバイクが二段階右折するために設けられた『待機所』です。
比較的車の流れが早い道に設置されていますが、こういった道の場合二段階右折禁止の標識が設置されている場所も多いです。
では待機所がなく、二段階右折禁止の標識もない場所ではどうすればいいのでしょうか?
【第二問】
第一種原動機付自転車で赤矢印の方向から上のような交差点に進入した場合、どうやって右折する?(2段階右折禁止の標識はありません)
それでは最後の問題です。
下の交差点では2段階右折をする際に渡った先の左レーンが左折レーンになっています。この場合はどこで待機すればいいのでしょうか?
【第三問】
第一種原動機付自転車で赤矢印の方向から上のような交差点に進入した場合、どうやって右折する?(2段階右折禁止の標識はありません)
どうでしたか? けっこう難しくないですか?
もしかしたら「なに当たり前のこと言ってんだ?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そうであればそれがベストです!
原動機付自転車はその特殊なルール上、右ウィンカーを出しながら左折レーンで直進したりと知らなければびっくりしてしまうような動きをします。
でも原動機付自転車は時速30キロという制限がある以上速い車の流れに乗れず、このような方法がなければ安全に右折することができません。
(下に続きます)
そして速度制限もそうですが、これらの右折関係も違反をとられやすいので、普段はクルマや大きなバイクに乗っている方が50ccバイクに乗る際には十分注意してください!
また、今回挙げた例だけでなく、街中には複雑な道路がたくさん溢れています。もし原付一種のルールってどんなのがあったっけ? と不安な方は今一度確認してみてはいかがでしょうか?
こういうのを振り返って確認してみるのも、自分のバイクライフに安全に楽しむことに繋がると思いますので!