2023年8月4日から6日にかけて鈴鹿サーキットで開催されたEWC世界耐久ロードレース選手権の第3戦「鈴鹿8時間耐久ロードレース」。スズキの「GSX-R1000R」で参戦した各チームの結果は……?

鈴鹿8耐チーム『ヨシムラSERT Motul』 は奮闘するも……?

EWCに関してスズキはワークスでの参戦を撤退したものの、今年の8耐も「GSX-R1000R」で出走するチームがいくつもありました!

中でも注目はやはり世界を転戦する「ヨシムラSERT Motul」。

出走する選手はグレッグ・ブラック選手、シルバン・ギントーリ選手、エティエンヌ・マッソン選手の3名。

初戦7位、前戦4位と順位を上げていて、鈴鹿は今回こそ! と表彰台の期待がかかるレースでした。

まず、雨が予想された決勝日でしたが、当日は雨雲が見えつつも概ね晴れ。悪くない路面コンディションでレースはスタートしました。

ブラック選手の素晴らしいスタートでホールショットを奪い、オープニングラップから3周はレースをリード。その後も安定して2位につけレースを運びました。

ギントーリ選手、マッソン選手両者ともそれぞれ速いラップタイムを記録し、トップを走るチームから離されることなく総合2番手をキープ。

ところが、レース残り1時間15分のタイミングで雨が降り始めます。

走行中のブラック選手は素早くピットインしタイヤをレインタイヤへと交換。しかし、難しいコンディションの中で転倒を喫してしまい、ポジションは一気に11番手へ。

それでもチームはマシンを修理し再スタート。

最後まで走り切ったヨシムラSERT Motul は12番手でチェッカーを受けました。

ヨシムラには悲劇が起こってしまいましたが、スズキのGSX-R1000RでEWCクラスにスポット参戦した「オートレース宇部Racing team」が初参戦にして4位という快挙を成し遂げ、「S-PULSE DREAM RACING-ITEC」も8位を獲得!

また、EWCクラスと混走で開催された、極めて市販状態に近い状態で競われるNSTクラスでは、「TERAMOTO@J-TRIP Racing」が4位を獲得しました!

この他「GSX-R1000R」でEWCクラスに参戦した「Dr.Dry Racing TMR with ACE CAFE」、8耐初出場の「TRIPOINT FUCHS Silkolene&DOG HOUSE」はそれぞれ総合30位と36位。NSTクラスに参戦するスズキ株式会社関連会社の社員で構成された「浜松チームタイタン」も総合34位で無事完走!

TMRとチームタイタンは8耐お馴染みのチームなので、新規参戦の「TRIPOINT FUCHS Silkolene&DOG HOUSE」を含め、来年走が楽しみですね!

ヨシムラSERT Motulに関しては途中まで順調なレース運びだっただけに悔しい結果となってしまいましたが、やはりレースは何があるかわからないもの……。

それでも、私を含め最後まで走り切ったヨシムラSERT Motul に感動をもらった方は多かったのではないでしょうか?

まだ世界耐久選手権は次戦ボルドール24時間耐久が控えているので、ヨシムラSERTM Motulファン、ひいてはスズキファンのみんなで次のレースの健闘を祈りましょう!

おまけ:現地いたけどレースは観れない8耐レポート

で、私は実は8耐当日は別件で現地におりました。

うちの会社(モーターマガジン社)の鈴鹿8耐の生配信のお手伝いで。

うちの北岡センパイからは『隙を見て脱出し、皆様にスズキの奮戦ぶりをお届けするのだ!』 と密命を受けて送り出されたのですが、抜けるタイミングなどほとんど無くスタンドにすら行けず……。

仕方ないので柵越しにチラッと除いてましたが、悔しさしかありません。

その後は、会場に設置されていたモニターや無料体験期間を利用したJスポーツの配信を片耳に今年の鈴鹿8耐を終えました……。

ただ、会場のスズキブースには足を運ぶことができ、昨年レースを走った「GSX-R1000R」を見れたり、「隼」の25周年記念モデルの実車や、気になる新型「Vストローム250SX」に跨ることができたのは嬉しい出来事。

また、ペットボトルのキャップをはめ込んで大きな「GSX-R」ロゴを作るボトルキャップアートやも面白かったです。

実店舗として展開していた「S-MALL」にもスズキファンには嬉しいアイテムがいっぱい並んでいました!

……お金がないのでなにも買えなかったけど!

唯一手に残ったのは無料配布していた応援用のスズキフラッグのみで、これが本当に救いでしかなかった……。

ただ、鈴鹿8耐はレースだけでなく出展ブースを見て回るのも楽しいので、まだ現地で見たことないよ、という方は来年は現地に足を運んでみてください!

レースを見ながら会場を歩き回っていると、8時間って意外とあっという間ですよ?

そして自分も来年の8耐こそはしっかりスタンドからGSX-R1000Rを駆るチームを応援したい……!

(下に続きます)

今年の鈴鹿8時間耐久は幕を下ろしましたが、きっと来年もGSX-R1000Rとそれを駆るチームが感動をもたらしてくれることでしょう!

今から来年の8耐が楽しみです!

……っとその前に、EWCは最終戦「ボルドール24時間耐久」が残っていますので、今シーズンも最後まで「ヨシムラSERT Motul」を応援しましょう!

スズキファンのためのWEBサイト!