イタリア・ミラノで開催されている世界最大のモーターサイクルショー「EICMA 2023」でスズキの新型『GSX-S1000GX』が発表! 中身もなにやらスゴそうですが、それ以前にとにかく見た目がカッコイイぞ!!

新型ハイエンドツアラー『GSX-S1000GX』がアンヴェール!

イタリアのミラノで開催される世界最大のモーターサイクルショー「EICMA2023」。

今年はスズキから2台の新型が発表されました!

今回フィーチャーするのはこちら『GSX-S1000GX』!

……なんか、どえらいカッコイイのが出て来たぞ⁉

名前からも読み取れるように、車体はスズキのスポーツツアラー『GSX-S1000』シリーズをベースにしているのがわかりますが、スズキ初の電子制御サスペンションを装備していたり、「隼」と同グレードの「SDMS-α(スズキドライブモードセレクター・アルファ)」が搭載されていたりと中身は最上級のハイテクがてんこ盛りの一台!

……とはいえ、パッと見て第一に目を引くのはその見た目ですよね⁉

特徴的なのはフロントマスクで『GSX-S1000GT』では左右に配置していたモノフォーカスLEDライトを『GSX-S1000』のようなスズキのスポーツモデルらしい縦2灯に。

ただ、同じ縦2灯でも『GSX-S1000』とも雰囲気が違います。

左右に配置された鋭い双眸にも見えるポジションランプは力強さを感じさせるものですが、『GSX-S1000GX』は美しいカウルデザインにより全体としては優雅で高級感のある印象になっています。

『GSX-S1000』や『GSX-S1000GT』が登場した際には、その斬新なデザインにぶったまげたりもしましたが、『GSX-S1000GX』はその斬新さを、流行りのカッコよさで美しく昇華させたような印象を受けます。

何が言いたいかといえば、とにかくカッコイイ!!

また、マシンのコンセプトが「至高のスポーツクロスオーバー」ということもあってか、どちらかといえばアドベンチャーツアラーに近いスタイリングで、『GSX-S1000GT』に比べスラリとしたイメージがあります。

足まわりは様々な路面状況に対応するため、前後ともそれぞれストローク量が延長されていて、最低地上高はGSX-S1000GTの140mmから155mmに増加。

また、より快適性を追求し新に設計されたシートはライダーシート・ピリオンライダーシートがそれぞれ15mm、10mm厚くすることで、それぞれの快適性の向上を図っているようです。

ちなみにシート高は『GSX-S1000GT』から35mm高い845mmとなっていて、足つきに関しては少し気になるところ。

足の下ろしやすさなどデザインによって足つき性は変化するため、一概に数字からは判断はできませんが……。

肉厚になったシートに加え、『GSX-S1000GX』は『GSX-S1000GT』に対しハンドル幅が50mm広くなった他、ハンドルのグリップ位置がライダー側に55mm近づいているため、より上半身が直立したライディングポジションを取ることが可能になっているのもポイント。

着座位置とフットポイントが15mm伸びたことにより、膝の曲がりが少なくなっているのも嬉しいトピックです。

フロントカウルの形状により角度が立っているウインドスクリーンは、風からの保護を最大限に高め、長距離を高速で移動する際のライダーの疲労を軽減するとのこと。

以前『GSX-S1000GT』に試乗した際には高速走行時の防風性能の高さに感動した覚えがあるので、おそらく『GSX-S1000GX』は同等以上の防風性能を期待できるでしょう!

というか『GSX-S1000GT』にはない「ハンドガード」も標準装備しているので、風への耐性は非常に高そうです!

そして『GSX-S1000GT』にはなかった「リアキャリア」を標準装備していますが、車体の美しさを崩さずに、グラブバー機能も兼ねている点がグッドです!

と、ここまでの解説では、一見快適系ツアラーに見えますが、公式の発表ではなんとライバルはスーパースポーツ……?

(下に続きます)

さて、ここまで外見やスペック数値から見えるシャーシのお話しをしてまいりましたが、『GSX-S1000GX』の目玉はスズキ初搭載の「電子制御サスペンション」といったあれやこれです!

次記事では、スーパースポーツ並みの走りを実現する『GSX-1000SX』のハイメカについて解説します!

【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】

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