スズキが新型『GSX-8R』はセパレートハンドルのフルカウルスポーツだ!
EICMA2023で発表された新型モデルはなんとスポーツバイク!
2022年に発売されたストリートファイター『GSX-8S』をベースとしたセパレートハンドル装備のフルカウルスポーツです!
スズキはGSX-R1000Rの生産終了によって、大型バイクラインアップからフルカウルスポーツが姿を消していたのですが、ここにきて復活! まずそれだけでも嬉しい!
もちろん見た目だけじゃなく、走りもフルカウルスポーツとしてアジャストされています。
ヘッドライトはLEDですが、スズキのアイデンティティとも言える縦目の配置を踏襲。しかもヘッドライト周辺のフロントマスクのデザインが……ちょっとGSX-R1000Rっぽい!?
GSX-R1000Rのイメージを感じさせながら、現代的に洗練されたシャープさを感じさせてくれます。
そして、フルカウル装着による大きな装備変更はコレ!
セパレートハンドルの採用です。
しかも鍛造!
こういった部分の剛性感が高いとライダーの入力に対してシャープな応答を返してくれる傾向にあるので、ダイレクトな操作感を期待することができそうです。
ハンドル位置は高すぎず低すぎず、といったように見えるので、いわゆるスーパースポーツ的な前傾姿勢では無いように見えます。
また、フルカウルの装着によりヘッドライトがフレームマウントに変更される(※ネイキッドのGSX-8Sはフロントフォークにマウント)ことも注目のトピックスのひとつ。
ヘッドライトという重量物がフロントフォークから無くなることで、さらにニュートラルなハンドリングとなることは間違いないものと思われます。
ていいうかこの『8R』のグラフィック……めっちゃお洒落やん。
さらに、個人的にめちゃくちゃ注目しているのが前後サスペンションです。
GSX-8SはKYB製の倒立フォークを採用しているんですが、GSX-8RはSHOWA製のSFF-BPに変更されています。GSX-8Sの軽快さ重視のハンドリングから、純粋なスポーツバイク的にフロントタイヤの手応えを感じられるフィーリングになっている可能性があります。
そしてフロントフォークがSHOWA製になったことに合わせて、リアショックもSHOWA製に変更。足まわりのフィーリングはGSX-8Sとはまるで違ったものになりそうです。
セパレートハンドルの採用に加え、足まわりの全面的な刷新、重量物(ヘッドライト)のフレームマウント化。
これだけ揃えば、GSX-8Sとはまるで違う走りになることはもはや明白……。
GSX-8Rはスズキ伝統の『GSX-R』シリーズとは別ラインの新世代GSXシリーズなので、バリバリのサーキットマシン!という方向性ではなく、公道走行をメインに据えたスポーツバイクになるのは間違いないものと思われます。
ただ、GSX-8Rに搭載されているエンジンは、2022年発表のGSX-8SやVストローム800DEと同系の並列2気筒エンジン。
このエンジンが最高出力としては80馬力ながらパワー感はそれ以上で「スズキらしいトルクに溢れたフィーリング」になっているので、かなりエキサイティングな走りを楽しめそう!
このモデルは2024モデルなので発売は来年になるものと思われますが、注目モデルになることは間違いなし!
さらなる続報に期待したいところです!