アレックス・リンスとジョアン・ミルの両選手ともに苦しんだモトGP第15戦アメリカズGP。それでも諦めずに最後まで粘るのが、やっぱりスズキのライダーたちです!

チーム・スズキ・エクスターがちょっと苦戦中!?

ちょっと流れが悪い感じでしょうか?

先の第14戦サンマリノGPではアレックス・リンスが転倒リタイヤ。ミルは粘りに粘っての6位フィニッシュ。

そして迎えた第15戦アメリカズGP。予選はリンス7番手、ミルが8番手スタートで、まずまずの位置だったので『今回こそは!』 と意気込んでいたのは私だけでは無いはず(私)

しかもスタートも好調で1周目が終わるころにはリンスが表彰台圏内の3番手にまでポジションをアップ!

リンスの前を行くのは生ける伝説M・マルケス(ホンダ)と今シーズンのライダーチャンピオンシップでトップのF・クラルタラロ(ヤマハ)となり、ファンとしてはかなり燃える展開になります。

ところが……

普段だとここから猛チャージが繰り出されるはずなのに、いまひとつペースが上がらず、ジリジリと2番手と差が開く展開に。

レース後のふたりのコメントにもありましたが、両者ともに後輪のグリップ不足に苦しんでいたみたい。タイヤチョイスはトップグループのライダーと同じなので、バイク側のセッティングが出し切れていなかったんでしょうか……

スズキとしては珍しいなぁ……なんて思ってました。

いつもなら中盤~後半に追い上げていくのがスズキ流ですが、今回はなんと逆。

レースが折り返す頃には驚いたことにリンスは6番手、ミルは7番手までポジションと落としてしまいました。

スズキのMotoGPマシンGSX-RRは安定したトラクション性能が武器のひとつだけど、それが頼れないとなると……このレース、きついか!?

スズキは粘る。諦めない!

だけど、そこから粘る! それがスズキなんだと、今回のレースで改めて思いました。

タイヤも消耗してくるはずの15周目に、リンスが前を走るドゥカティをロックオンし、その後に気合でパス。最終ラップまでド根性の粘りを見せてポジションを落とさず、リンスは4位フィニッシュとなり、表彰台目前までポジションを上げることに成功。

ミルも同じく粘りに粘って、7番手を死守してレースを終えました。

見ているだけでも、二人ともきつかっただろうなぁ……って思えるレースでしたが、ふたりともまったく諦める気配がないのが、やっぱりすごい。

スズキ魂を感じますね(笑)

あ、そうそう。

このレースからふたりのヘルメットのグラフィックが新しくなりました!

気分も一新ということで、次戦の活躍を期待したいところです。

泣いても笑っても残るは3戦で、次戦エミリア・ロマーニャGPは今回のアメリカズGPからすこし間を置いて10月24日(日)の決勝レースとなります。

(下に続きます)

昨年のエミリア・ロマーニャGPはミルが2位表彰台。リンスは昨年、振るわずに12位でしたが、このところリンスは調子を上げてきている感じがするので期待したい!

3週間の間に、次戦に向けてどこまでGSX-RRを仕上げてくるか。

残り僅かの今シーズン……表彰台のてっぺんに上るスズキが見れるよう、祈るばかりです!

前回の『100%スズキ贔屓のバイクレース』はこちらです

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