MotoGP第3戦アルゼンチンGPがヤバかった! スズキの『底力』を感じる一戦となりました。しかもリンスは今季初の3位表彰台を獲得!

MotoGP3戦目にしてスズキが力を見せ始めた!

た……たまらん……っ!?

スズキファンにとってMotoGP第3戦アルゼンチンGPは見ていて震えるレースとなりました!

予選順位としてはいつもどおりか、ちょっと良いかな? くらいの感じでアレックス・リンスが7番手(ゼッケン42)&ジョアン・ミルが8番手スタート。

でもぁ、3列目スタートなので、言ってしまえば『いつもとおんなじくらい』ですね。

ところが……

私(北岡)の敬愛するリンス様が得意のロケットスタートをお決めになられ、颯爽と5番手へジャンプアップ!

ミルはレース開始直後は8番手でしたが、2LAP目には6番手までポジションを上げてきます。

そして、もうそろそろMotoGP名物になっているんじゃないかと思われる『スズキだんごフォーメーション』での追撃態勢が早々に完成!

ホントに毎レース、不思議なくらいにこうなるから、スズキファンとしてはちょっと面白い(笑)

だけどこのフォーメーション、良いと思ってます。

前を走るライダーとしては、後ろにスズキ2台がだんご状態でジリジリ迫ってきて緊張感あるだろうし、もし1台に抜かれたら『前も後ろもスズキ』というハンパないプレッシャーを与えることができます。

こういう時、個人的にはライダーだけじゃなくチーム・スズキ・エクスターのMotoGPマシン『GSX-RR』の戦闘力の高さを感じます。

その後、リンスは4LAPめに前走のドゥカティ機をブレーキング勝負で完全に抑え込み4番手へ、7LAPめにはすこし膨らんだホンダ機のインを刺して表彰台圏内の3番手へ浮上!

こ、これは……今回はイケるんじゃ……

この段階で、私だけではない世界中のスズキファンがそう思ったことでしょう。第2戦のド雨のレースでも良いトコロまで行ってるから余計に。

その時点で残り19LAP。トップグループまでは2秒以上と大きな差がありますけど、後半に強いスズキなら……と期待したくなる展開に!?

されど敵もさるもの、です。

世界中のメーカーがプライドを賭けて戦うMotoGP。前を走るアプリリア&ドゥカティの2台もそう簡単には墜とされません。特に今回は予選1位通過のアプリリア機が絶好調……レースは膠着状態に近い状態となり、リンスがわずかに差を詰めていくも、残りの周回数も同時に削れていきました。

そしてリンス3番手、ミル5番手で迎えた15LAPめに動きがあり。

上の写真のように『スズキサンドウィッチ』のプレッシャーの中でずっと戦い続けていたホンダ機がクラッシュ! ミルは自動的に4番手へ浮上し、再び『スズキだんごフォーメーション』による追撃態勢が整います。

残り10周……差は1.6秒弱。きついけど、届くかも!?

最終LAP、その差を0.5秒まで詰めたアレックス・リンスとその後ろに続くジョアン・ミルでしたが、残念ながら届かずリンスが3位フィニッシュ&ミルは4位フィニッシュ。

でも、いいんです。

レースを観ている側としては、最高に楽しい時間でしたし、スズキの強さを感じることができる1戦でした。

それにリンス、3位だもん。チーム・スズキ・エクスターにとっても今期初の表彰台です!

ちなみにね、言っておきますと優勝したアプリリアの選手は予選1位通過の人でした。2位になったドゥカティの人は予選2位通過でした。

でもね、我らがスズキ勢は7番手、8番手スタートだったんですよ?

スズキはどうも予選が苦手だけど、それでもトップグループに食らいつく! 追い詰める!!!

レースを観ていて、これほど面白い状態はありません。無敵のスズキ!でもいいけど『立ち向かうスズキ』にはやっぱり震えます。

2022シーズンのチャンピオンシップはまだ始まったばかりですが、スズキの2台は安定して実績を積み重ね、リンスは現在ランキング4位、ミルが6位。リンスとトップまでの差は1戦でひっくり返る範囲の9ポイント差です。

しかも!

(下に続きます)

各チームのライダー2名が獲得したポイントの合計点で競われる『チームチャンピオンシップ』においてはスズキが現在、トップなのです!

安定感のスズキ。それを証明してます。

次戦は連戦で4月11日(月)にアメリカで決勝レースがスタート。

次のコースもスズキはけっこう得意なフィールド……2022シーズンのMotoGP、スズキがちょっと面白くなってきた!

前回の『100%スズキ贔屓のバイクレース』はこちら

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