【GSX-S1000GT スタイリング編はこちら!】
細部に“スーパースポーツ感”が漂う大型ツーリングバイク
![画像: 細部に“スーパースポーツ感”が漂う大型ツーリングバイク](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/ef3dde65e89c06347df944570232cd73169057dc_xlarge.jpg)
高速走行を更に快適にしてくれる最新のエアロダイナミクスも取り入れた、“新時代のグランドツアラー”として登場したスズキ新型GSX-S1000GT。
前回のスタイリング編に引き続き、今回は各部のディテールや最新装備をご紹介します!
まずは、ディテールを細かく見て行きましょう。
「GT」の名に相応しいディテールとデザイン
![画像1: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/3d3b2485fe452590f554c89f43e8e0b1bf241f19_xlarge.jpg)
これまでにないほどシャープでアグレッシブなフロントマスクは、ひと目で「GSX-S1000GT」だと分かるほど独創性のあるデザインで登場しました。
2つのLEDヘッドライトは、小ぶりながらも充分な明るさを確保。ロービームで片目点灯、ハイビームで両目点灯となります。中央のV字になっている部分はLEDポジションランプになっています。
その兵器感すら漂うデザイン性のみならず、サイドカウルへと続く流線美には空力特性にも貢献する機能性を備えています。
![画像2: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/c4d3053e044137b14410eeded1f126c7cfe8c974_xlarge.jpg)
グランドツアラーらしいフロントスクリーンは、デザイン性以外にも角度や長さなどが綿密に計算されています。
スクリーンはこういったツアラーとしては、ややコンパクトな印象を受けますが、走行風の防風効果を最大限に発揮するために、左右に小さな折り目を付けることで、ライダーの肩部に当たる風を軽減する工夫が施されています。
また、オプションパーツとして標準スクリーンより70mm大きく、ツーリングでの快適さを更に高めてくれる「ハイスクリーン(税込価格:26,400円)」も用意されています。
![画像3: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/e257792b2ffe44d92826b7a1e2ae423be38712f1_xlarge.jpg)
エンジンは、最高出力150PSを発揮する998ccの「水冷4ストロークDOHC並列4気筒」を、軽量で剛性の高いアルミツインスパーフレームに搭載。
スズキのスーパースポーツ「GSX-R1000」のエンジンをルーツとしながらも、ツアラーモデルとしての出力特性にリファインさせたエンジンを採用しています。
また、スズキ最新の電子制御システム『S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)』が搭載され、ライダーの好みに応じたパフォーマンス特性などが瞬時にコントロールできるシステムを装備。
トラクションコントロールや双方向クイックシフトシステム、クルーズコントロール、パワーモード切替可能なスズキドライブモードセレクター(SDMS)など、スズキ最新のテクノロジーも搭載されています。
![画像4: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/43c03e81ab1b86abf8b2c678d2bdeb1ff0be98fd_xlarge.jpg)
アッパーカウルの側面には、デザインのアクセントにもなっている、ウイングレットのような「ダクトウイング」が備わっています。
ヘッドライト前方からサイドカウルにかけて流れるような形状になっていて、走行風を後方へと上手に流してくれる「エアロダイナミクス」の向上にも役立っています。
![画像5: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/3fb642d8a9f879c9364fc0f8c748fa1dfea6d68f_xlarge.jpg)
グランドツアラーらしく長距離移動での快適さを重視したライダーシート。
厚みや幅に余裕を持たせつつもスポーティなデザインを損なわせず、グリップ性の高い表皮が使用されています。
一見、小ぶりに見えるパッセンジャーシートも、前方にかけて肉厚になっており、座りやすさと快適性が両立しています。デザインとしても美しいグラブバーも備わっています。
![画像6: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/26b9cdb49894d3a5e0f611587179c2f845385ea8_xlarge.jpg)
イグニッションキーで取り外せるリアシートを外すと、標準装備のETC 2.0が現れます。
ETCはベルクロで固定されているので、カードの出し入れも簡単にできるようになっているのも嬉しいポイント。
また、ちょっとした小物や書類などを入れておけるスペースも確保されています。
![画像7: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/a6de1e3bd64ac6083fde4719ecccdd7c2652cadd_xlarge.jpg)
ワイドかつアップライトな形状になっているバーハンドル。
前モデルのGSX-S1000Fと比べると幅が23mmも広がり、グリップの位置が14mmも手前(ライダー側)になっているので、長時間での乗車姿勢を軽減させつつ、ハンドルの操作性も向上させています。
また、ステムとハンドルポストの間には振動を軽減してくれるラバーマウントになっているところも見逃せません。
また、メーターの左側にはモバイル端末の充電などに便利なUSB充電ソケットも装備されています。
![画像8: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/2b054f56874c36f295c28b98fd983a04483d7983_xlarge.jpg)
ハンドル右側のスイッチボックスは、セルボタンとキルスイッチが一体型になっているスイッチと、ハザードスイッチ、クルーズコントロールのセットボタンが備わっています。
また、電子制御でスロットル操作やエンジン出力コントロールが行える「スロットル・バイ・ワイヤ」システムを採用しているので、スイッチボックスとスロットルの間にワイヤーがなくスッキリとしたデザインになっています。
![画像9: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/d102e52c95ba27938bf3cd600ed4aeeedbb7d1b1_xlarge.jpg)
ハンドル左のスイッチボックスには、ウインカーやホーンなどの他に、液晶パネルのマルチインフォメーションディスプレイを手元で操作できる「十字キー」とセレクトボタンが備わっています。
ウインカー横の「RES/+」「SET/-」ボタンは、クルーズコントロールをセットして手元で設定速度の微調節が行えるボタンを配置。
また、設定したクルーズコントロールの速度をキャンセルした後でも、前回セットした速度に戻すことができるレジューム機能も装備されています。
![画像10: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/0b1c3ce89761a8256ad6584e43f4ca0def04ffd8_xlarge.jpg)
フロント17インチのタイヤはダンロップ製「スポーツマックス・ロードスポーツ2」を採用することで、ドライ路面はもちろんウエットでも高いグリップ力を発揮してくれるタイヤを履いています。
インナーチューブ径43mmのフロント倒立フォークはフルアジャスタブル仕様のKYB製で、伸び側&圧側のダンピングやプリロードの調整が可能。
制動性に優れる310mmのダブルディスクブレーキには、ラジアルマウントのブレンボ製モノブロックキャリパーの組み合わせになっています。
![画像11: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/ce5f1f6f1822d89146ed082071bae0eb4e0ea253_xlarge.jpg)
「GSX-S1000GT」は、パニアケースの装着やタンデム走行も多く想定されるグランドツアラーだけあって、プログレッシブなリンク式のリアサスペンションが採用。
圧側の減衰力や、シチュエーションや負荷荷重に合わせてフックレンチでプリロードの調整が可能になっています。
![画像12: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/b845b4b7f7202447a636967937679b6830767a96_xlarge.jpg)
リアタイヤにもダンロップ製の「スポーツマックス・ロードスポーツ2」が採用され、幅190mm、扁平率:50%のワイドな17インチタイヤを履いています。
スーパースポーツモデル「GSX-R1000」譲りのアルミ製スイングアームを採用。長距離のツーリングはもちろん、アグレッシブなスポーツライディングまで幅広く対応してくれます。
![画像13: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/3c460536fa326d57b540a73a29530cdba8b7fb87_xlarge.jpg)
GSX-S1000GTのシャープで先進的なデザインに見合ったスタイリッシュなテール周りには、薄くフラットなLEDテールランプを採用し、ウインカーもLEDで統一。
また、パニアケースの装着やタンデム走行も考慮して、フレームのシートレールは専用設計ものが採用されています。
![画像14: 「GT」の名に相応しいディテールとデザイン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/fbe5aca721bc4562e22d82bbbe70849829f81eec_xlarge.jpg)
4気筒のエキゾーストパイプは4-2-1のレイアウトになっていて、エンジン下に大型のエキゾーストチャンバーを備えることで、全体のデザインにマッチするショートタイプのサイレンサーを装備。
スポーティな音色を奏でるサウンドと優れた環境性能を両立させています。
スマホと繋がる二輪専用アプリ『SUZUKI mySPIN』に対応したマルチディスプレイ
![画像1: これだけの装備なのに価格160万円切りって⁉︎ 大型ツーリングバイクの新型『GSX-S1000GT』を細部までお見せします!【スズキのバイク! の新車ニュース/GSX-S1000GT -車両解説編-】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/3c8ab35bfeb9b7d8940edb17bd7eca1d9afb5bc8_xlarge.jpg)
![画像2: これだけの装備なのに価格160万円切りって⁉︎ 大型ツーリングバイクの新型『GSX-S1000GT』を細部までお見せします!【スズキのバイク! の新車ニュース/GSX-S1000GT -車両解説編-】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/d78f8b49004da0429990710c3a3cac6259f61698_xlarge.jpg)
筆者が個人的に一番感動したのが、GSX-S1000GTのインストルメントパネル。
6.5インチのフルカラーTFT液晶ディスプレイは、スピードメーターやタコメーターなどはもちろん、パワーモードやトラクションコントロールなど、様々な電子制御システムの操作ができるマルチディスプレイになっています。
しかもこのディスプレイは、白ベースのディモードに加え、暗がりでも見やすいナイトモードがあり、手動でも自動でも見やすい方に切り替えることができます。
特に注目なのは、スズキとして初めて二輪専用スマートフォンアプリ『SUZUKI mySPIN』に対応されたことです。(iOS、Android共に可能)
スマートフォンに「SUZUKI mySPIN」をインストールし、BluetoothとWifiを車体と繋げることで、電話着信の知らせや登録されている連絡先の表示、カレンダー機能など、様々なことが連携してディスプレイに表示できるようになります。
![画像1: スマホと繋がる二輪専用アプリ『SUZUKI mySPIN』に対応したマルチディスプレイ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/17040cb8431c2c1281aa466b106afce2a78079fa_xlarge.jpg)
さらにスマートフォンの地図やナビ案内をミラーリングできる「マップ」機能が備わり、メーターに地図を表示できるようになりました!
スマートフォンのGPS機能と連動し、現在地を表示しながらのナビゲーション走行も可能になりました。
このマップ表示の時にも、ディスプレイ上部に速度計やギアポジション、ODO&TRIPメーターを表示させることができ、ディスプレイ下部にはバーグラフのタコメーターや燃料計も表示されています。
![画像2: スマホと繋がる二輪専用アプリ『SUZUKI mySPIN』に対応したマルチディスプレイ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/03/03/4fe30d81d643a569fe03a943c12e5ed0c811c8c4_xlarge.jpg)
さらに今後のアップデートで、「天気」や「ラジオ」などの機能も予定されているとのこと。
今回は「GSX-S1000GT」に試乗することはできませんでしたが、これらの機能も近いうちに試してみたいと思います。
(下に続きます)
GSX-S1000GTを隅々までチェックしていると、バイクもついにここまで来たか!って思うほどの完成度に仕上がっているように思いました。
「スズキのバイク!」では、今後も「GSX-S1000GT」の情報を随時お伝えして行きますのでご期待ください!