スズキ&ヨシムラのレーシングチーム「ヨシムラSERT Motul」が、世界耐久レース「EWC」に今年も参戦中!初戦のル・マン24時間に続くEWC第2戦「スパ8時間耐久レース」が6月7日にベルギーで行われ予選を1位で通過し決勝に挑みました!

初戦に続くウェットコンディションでもノーミスで4位フィニッシュ!

8時間や24時間など長時間をかけて、市販車ベースのレーシングマシンで順位が競われるのが、世界耐久ロードレース選手権「EWC(エンデュランス・ワールド・チャンピオンシップ)」。

年間 全4戦で争われるこの世界耐久レースにスズキのGSX-R1000Rで参戦し続け、昨年は総合優勝まで果たしている「ヨシムラ SERT Motul」チームが、第2戦となる「ベルギー/スパ8時間耐久レース」に参戦しました。

EWC第2戦の舞台となったスパ・フランコルシャンサーキットは、コースの長さが極めて長い約7km、高低差が100メートル以上あるベルギー屈指のテクニカルなサーキット。世界的に有名なコーナー「オールージュ」などがあり、速さだけでなく、正確なバイク操作と体力が試されるコースです。

ヨシムラ SERT Motulライダーは初戦に引き続きグレッグ・ブラック選手、エティエンヌ・マッソン選手、ダン・リンフット選手の3名体制で参戦。彼らは予選から絶好調(予選1位!)で、ブラック選手が2分17秒896という驚きのタイムを叩き出し、決勝ポールポジションを獲得しました。

しかもこのタイムは、スパ・フランコルシャンのバイクレースでのコースレコードを更新する快挙!決勝も大いに期待されました。

しかしながら、決勝レース当日は予選とはうって変わって朝から不安定な天気に……。

晴れ間が見えたかと思えば、突然雨が降るという、まさに“スパ・ウェザー”と呼ばれるスパ・サーキットならではの気まぐれな空模様でスタートしました。

耐久レース恒例のル・マン式スタートで、ライダーたちがバイクに駆け寄ってエンジンをかけ、勢いよく走り出します。

ブラック選手はホールショットを決め、好調な滑り出しを見せましたが、すぐにライバルのホンダチームにオーバーテイクを許し、序盤は少しずつポジションを落とす展開となりました。

それでも、ヨシムラ SERT Motulの強みは安定した速さで走れるチームワーク。ブラック選手が第1スティントを無事に終え、次に走ったマッソン選手は着実にポジションを戻していきます。その後も、リンフット選手も集中力のある走りで2位争いに加わるなど、チームとしての連携と実力が光っていました。

ところが、レース中盤から再び天候が一変。雨が急激に強まり、コースの至るところがウェット状態に……。

この大雨により多くのマシンがピットインし、ウェットタイヤに交換するチームが続出。ペースを落としたり、転倒したりする中、ヨシムラ SERT Motulは「無理に攻めない、安全第一」の判断で走行を続けました。

再びブラック選手がマシンに乗りましたが、天候の影響もあり、ドライのような速さは出せず、順位は思うように上がりません。

その後も天候は変わり続け、雨が止んだかと思えばまた降り出すという難しいコンディションのなか、ヨシムラ SERT Motulは一度も転倒することなく8時間を完走。決勝は4位でのフィニッシュとなりました

予選1位の5ポイントと決勝4位で得られた19ポイント、あわせて24ポイントを今回獲得。シリーズランキングでは暫定6位につけています。

スパ8耐の厳しいコンディションは、ヨシムラ SERT Motulにとって多くの学びがあった一戦となりました。速さだけでなく、耐久力、判断力、そして対応力が問われるのがEWC。今回得た経験を糧に、ヨシムラ SERT Motulのさらなる活躍に注目が集まります。

そして次回、EWC第3戦は8月1〜3日。いよいよ鈴鹿8耐です!

ヨシムラSERTとチームスズキCNチャレンジを全力で応援しましょう!

次回のEWC第3戦『鈴鹿8耐』は8月1〜3日で開催!

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