2022シーズン初のダブルリタイヤ……
例年、苦戦を強いられているル・マン ブガッティサーキットでのフランスGP。
今回はラッキーもありゼッケン36 ジョアン・ミルが2列目6番手スタート。ゼッケン42 アレックス・リンスが7番手スタートと、比較的良い感じでした。
決勝レースでもチーム・スズキ・エクスターのライダーふたりは好スタートを切って、リンスは序盤から一気に表彰台圏内の3番手までポジションアップ。
ミルも5番手でリンスに続き、ここ数年で苦手と思われていたル・マンで強さをみせます。
直前にスズキが2022年末でMotoGPから撤退する意向を表明したばかりだと言うのに、よくぞここまで仕上げてきた。チームとライダーのメンタルの強さをまずは賞賛したいです。それだけでも涙ぐましい……
しかし、リンスは3LAPめにコースアウトを喫してしまい、コース上に復帰した瞬間、その反動で転倒。無念のリタイヤとなりました。
しかしリンスのリタイヤ後も、ミルがトップ3を独占するドゥカティ勢に食らいつく!
今シーズン、絶好調としか言いようがないドゥカティと戦える戦闘力を持つのは、やはりスズキしかない! ということを見せつけてくれる走りを展開してくれましたが……
なんてこったい……14周目、ミルまで転倒リタイヤとなってしまいました。
今シーズン初のダブルリタイヤ。スズキファンにとって悪夢そのもの。フランスGPは14周で終了したも同然のレースでした。
それにしても15周目以降の『GSX-RRの走っていないレース』がこれほどに退屈だとは……チーム・スズキ・エクスターのいないMotoGPをイメージすると、今から空虚感を感じてしまいます。
こういうシーン、無くなっちゃうんだもんね。
現在はまだMotoGPを主催するドルナスポーツと撤退について協議中とのことですが、これは『どういう条件で撤退するか』の協議だと私は予測しています。契約としては2026年までスズキはMotoGPに参戦する予定でしたから。
撤退の意向が覆ることは、まず無いでしょう。よほどの奇跡でも起きない限り。
でも、だからこそ!
奇跡を望みたい、のです。
MotoGP撤退が無くなる、とかいう話じゃなくて、チーム・スズキ・エクスターにとっての最後のシーズンを最高のカタチで終わらせてあげたい。そう思います。
チーム・スズキ・エクスターのプロジェクトリーダーである佐原さんは、MotoGP撤退の公式発表後にTwitterで言ってました。
『我々はベストチームであると絶対的な自信を持って言える』
私(北岡)も同意見です。みなさんも全面的に賛成でしょう?
(下に続きます)
MotoGP2022シーズンは全21戦のうち7戦を終了。1/3が消化されました。
残り、14戦。
まだこれから。絶対にイケる。信じてる。
撤退うんぬんがどうなろうと、それは関係ありません。私は変わらず、チーム・スズキ・エクスターを全力で応援したいと思います!