200ccっていう排気量が微妙だし、キャラ強めって訳でもない。完全にナメていた『バーグマン200』はエンジンからはじまり、複合的にバイク乗りを絡めとります。そしていつの間にか、バーグマン200無しではいられないように……

スズキ『バーグマン200』はエンジンが最高!だけじゃない

大型バイク乗りが乗っても、最高に気持ちいいフィーリングで吹け上がるバーグマン200のエンジン。

その魅力は前回お伝えした通りですが……

このバイク、最高のエンジンを土台にして、その上に『便利』とか『安心』を積み上げてくるタイプなんです。

そして、そのバランス感覚が絶妙すぎるっ!

バーグマン200の『ちょっと小さい』が素晴らしい!?

その『便利』を生み出す理由は大きく分けてふたつ。

ひとつは250ccクラスのスクーターに比べると『ちょっと小さい』ボディサイズです。

250ccクラスのビッグスクーターだと2150mm前後の全長がメインになるところ、バーグマン200はざっくり100mmほど小さい全長2055mm。

スズキはこのバイクを『大きく見せよう』とはしなかったんですね。

ライダー身長/176cm

ライダーが跨ると、それがよくわかります。

小さくはないけど、250ccのスクーターに比べるとちょっと小さい。

サイズ的には250ccクラスのスポーツバイクに近いものがあって、この大きさ感が手足のように馴染むんです。

ギュッとした凝縮感を感じます。

それはジャストサイズの服を着るような感覚でした。

街中の渋滞や狭い道で大きさを持て余さないギリギリのサイズ感であると同時に、バイクとしての機動力を失わなせないサイズ感でもある。

乗る人が『大きさに不都合がない』と感じる限界って、バーグマン200のサイズ感のことなんじゃないか?って感動するほどです

しかもそこに前回の【その①】でお伝えした『200ccならではのパワー』が加わります。

必要な時に、必要な速度まで一気に加速できる。

サイズとパワーの絶好バランス。

自分でもこれは褒め過ぎのように思いますけど、事実だから胸を張って断言できる。

感覚的にはミドルクラスのスポーツバイクのような雰囲気なんです。

バーグマン200をスポーツバイクに置き換えると、こんなイメージ!

『性能』に『便利』を上乗せするスズキ流の仕上げ

そして、バーグマン200は、その運動性能に『これでもかっ!』というくらい便利さを積み上げてくるんです。

その最大の特徴が、シート下の収納スペース!

ひと目見ただけでわかりますよね……

『あ、これ限界まで荷物スペースを確保したからこうなったんだな』

っていう不思議なカタチですから。

でもこの収納スペースが……

めちゃくちゃ物が入る!

ものすごい雑に手持ちのものを放り込んでも、かなり余裕あります。

容量は41Lあるそうです。

41Lって、例えばアウトドアシーンのバックパックで考えたらかなりの大きさ

実際のところ、ヘルメットによってはフルフェイスでも2つが収納できるみたいです。

それでもまだ余裕あり。

けっこう長さのある荷物も入るし、シート下の収納力は抜群でした。

(下に続きます)

シート下だけじゃない、怒涛の便利ラッシュ

そしてビッグスクーターとしては定番かもしれませんがグローブボックスも完備。

施錠もできる安心設計です。

もちろんワンキーで対応。スズキはそういうところに抜かりはありません。

そして内部の形状もシート下と同じく『限界までスペースを確保しました』形状です。

バイク乗りが持つゴツめの長財布(わたしもそういう財布です)でも、すんなり入る。

そして電源ソケットもあります。

スマホの充電も余裕です。

さらにはグローブボックスの上部に手回り品を入れる小型の収納スペースまである。

これはもう、言うなれば……収納天国。

至れり尽くせりなのです。

その『便利』に『安心』まで加えてくるバーグマン200

そしてトドメ!と言っちゃあ何ですが……先ほどの写真でお気づきになりましたでしょうか?

ライダー身長/176cm

よーく見ると気づくのですが、着座面よりもわたし(キタオカ)の場合はヒザのほうが高い位置にきています。

つまり、座面が低い。

ということは……

ものすごく足つき性がいい!

シート高は735mm!

数値的にもかなり低いですが、座ってみるともっと低く感じます。

そもそもバーグマン200のシートですが、めちゃくちゃデカいです(笑)

座面が広いなんてもんじゃない。

どこでも座れます!みたいな大きさです。

だけど足を下す部分は絞り込んであって、身長150cm前半の女性ライダーでも安心感があるレベルなんですよ。

(下に続きます)

座面がとてつもなく広いから、座る場所は自由自在。

小柄な女性でも安心感がある足つき性を確保しているのに、身長176cmの男性ライダーでも窮屈さを感じない。

スポーティさを重視してヨーロッパ市場でのウケも狙ったスクーターは、シート高が高めの傾向にありますが、バーグマン200の考え方は真逆。

乗る人の『安心』と『快適』。このふたつを徹底して優先しているんです。

バーグマン200は『街乗りスクーター』としての理想かも……

150ccクラスを圧倒的に上回る動力性能と、不便を感じないギリギリまで攻められたサイズ感。

そこに加えての収納力と足つき性。

わたし(キタオカ)などは、職業柄いろんなバイクに乗りますけれど、それでもこれほど突き抜けた便利さは珍しいと感じています。

バーグマン200はある意味、恐ろしいバイクかもしれません。

セカンドバイクとして買ってみたら、こればっかり乗るようになってしまう未来が容易に想像できる……

だってこれ、もはやセカンドバイクの範疇を越えていると思うんです!

次回▶▶▶バーグマン200は『メインバイク』になりえるか?

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