幹線道路やバイパスといった環境では全然ガソリンが減らない印象のジクサー150。このままでは本当にガス欠できないかもしれない……なので残り2目盛りとなった燃料計にトドメを刺すべく、標高2172mの渋峠へ!

燃費が良すぎるスズキ『ジクサー150』に愛のムチを!

一夜明けて、長野市内。

昨日夕方、ギリギリのタイミングで燃料計を残り2目盛りまで減らすことに成功しました。

ですが、ここで油断してはいけません。

ジクサー150は恐ろしいバイクだと昨日1日で痛感しています。

でも昨日は高速道路は走ったけど、上り坂や下り坂、つまり峠はほとんど無し。

ここまでちょっと甘やかしすぎた……

ジクサー150に有利な環境で走り過ぎたのかもしれません。

150ccバイクには過酷? ジクサー150に標高2172m『上り坂』の洗礼を!

そこで目指したのはワインディング。

みなさんもご存じの国道最高標高2172mの渋峠へ至る絶景道です

まぁ……天気がビミョーで山の上は雲に飲まれているような気配ですが……

今回は絶景目的ではありませんから(笑)

あまりにもガソリンの減らないバイク『ジクサー150』に、ここで勝ちに行くのです!

ワインディングで『ジクサー150』がオモシロい!

それにしても、ですね。

ジクサー150でのワインディングは、【その③】でも少し触れましたけど痛快そのもの。

ロングストローク設計で低~中速が強い素性のエンジンですが、ピークパワー発生回転数は8000回転。

低~中速型エンジンを回して乗る、という楽しみ方です。

でもその感覚が、きちんと『スポーツバイク』なんですよ!

最高出力14馬力なので、上り坂では強いブレーキは必要ありません。

逆にブレーキやエンジンブレーキで、減速しすぎないように注意が必要なくらいです。

きちんとバイクの姿勢を整えて、バイクの動きを邪魔をしないようにコーナーへ飛び込む。

うまくキマれば、ジクサー150は本当に滑らかに、停滞無く、スルリッ!とコーナーを抜けていきます。

その快感を味わいつつ思うのは『もしこのバイクが人生はじめての1台だったら、きっとすごく運転がうまくなるだろうナァ……』っていうこと。

ジクサー150って、バイクを走らせる技術のあらゆる基本を学ぶことができる素材です。

同じスズキでいうと125cc/原付二種のGSX-R125やGSX-S125のほうがシビアだと思う。

速くなるための教材としては優れていますが、その2台は125ccかつ高回転型エンジンで、それなりの難しさもありますから。

スズキ『GSX-R125』と『GSX-S125』の記事はこちら!

そこで言うとジクサー150は、軽さと素直さに加えて、排気量150ccのトルクがあるので操作がしやすい。ラクです。

ちょっとしたミスならエンジン頼みでなんとかリカバリー可能だし、登りでは『きちんとスロットルを開けて、後輪にトラクションをかけて曲がる』ことをじっくり教えてくれる最高の先生です。

後輪はラジアルタイヤなので接地感がつかみやすいのもあります。

とはいえ、ミスすれば走りはグダグダ……

優しいけど、厳しい部分もある。

そのバランスがジクサー150は良い感じなんです!

燃費王『ジクサー150』でも、やはり上り坂はキツかった!

あまりにジクサーの走りが素晴らしいことをお伝えしたくて、ちょっと本筋から脱線してしまいました。

話を戻しますが……やっぱり2速や3速など低速ギアを使わざるを得ない上り坂は過酷!(当たり前・笑)

ご覧ください、残りひと目盛り!

しかも前日の412kmから463kmの区間距離51キロで1目盛り減です。

これまでで最短!

国道最高標高の渋峠まで、残り数キロの地点で減りました。

よしよし、いいぞ!

長かったけど、ついに終わりが見えてきたのか?

こうなってくると、逆に変なところでガス欠しないか心配です(笑)

そこから約5kmで日本最高標高の碑に到達。

小排気量150ccのバイクで登りの峠は楽しくないと思います?

ぜんぜん!

ジクサー150の走りを面白がっているうちに上り区間のワインディング終わっちゃった。

もっと走りたーい!って思ったくらいです。

今回の燃費チャレンジにフェアじゃないので、我慢しましたけど。

(下に続きます)

さて、この時点で総走行距離は468kmとなりました。

ここからは下り坂で軽井沢方面へ降りていくので、すこし燃費もよくなりそうかな?

いずれにせよ、この時点で『航続距離450km』は突破!

残りひと目盛りだけど……これはたぶん、500kmも行っちゃうかな!?

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