どうも苦手意識のある軽量&アンダーパワーのバイクをもっと上手く乗れるようになりたい。引いては、バイク全般をもっと上手くなりたい! そのためにGSX-R125で軽く修行に出かけてみましたが……

原付二種/125ccバイクのGSX-R125で『走りの極意』は掴めるか?

今回はかなり気合を入れてますので、わたし(キタオカ)としては珍しく上下レザーのライディングウェアを着こんでみました。

カタチから入ることで自らのテンションを上げていきます。

教えてもらった極意『フワッと走る』は体感できるのか?

しかし……その前に大きなハードルがっ!?

ハードル高めのウェット路面……

写真で気づいた人もいるかもしれません。

雨は止んでいたけれど路面がウェットから全然乾かないんです。

この時は気温も最高10度くらいしかなくて、タイヤもまるで温まらない。

天気予報のアホーッ!

でも今日は練習(修行)的な要素が強いですからネ。

何事も経験として走ってみることに。

ウェット路面&GSX-R125だからこそ閃いた?

ところが結論として、今回に関して言うならウェットでも良かったのかもしれません。

ドライ路面で温かかったら、身体に染みついた乗り方でタイヤに頼ろうとしたはず。

でもウェット路面じゃ強くブレーキできないし、スロットル操作も繊細にせざるを得ない。

ごく自然に『フワッと乗る』ことを強制させられる環境のような気がする訳です(笑)

ちなみにこの路面で軽く走って思ったのですが、125ccで15馬力のパワーだとコーナーの手前で強いブレーキを必要とするシーンってあまり無いんです。

特に登りの場合はスロットルOFFのみで減速は十分。

下りでもブレーキの役割は減速っていうより『速度の調整』が主な仕事っていう印象です。

それにしてもこのGSX-R125って、ブレーキはコントロール性が本当にいい!

わずかな減速や、荷重のコントロールが自由度が高いんです。

小排気量スポーツはスピードが速すぎないので、絶対的な制動力よりも、こういう微細なコントロール性のほうが重要かもしれない……と初めて知りました。

(下に続きます)

125ccスポーツはスロットル操作に『極意』が潜む?

ところで、実はもうひとつヒントがあったんですよ。

それは『スロットルをゆっくり戻す』ということ。

大型バイクの場合はタイヤ性能も良いのでスパッ!とスロットルを閉じて、間髪入れずブレーキでフロント荷重をグオ~ッっとかけていくイメージ。

だけど小排気量車では、スロットルをスウッと優しく、ゆっくり戻すらしいんです。

それにどういう効果があるのかわからないままですが、これがやってみるとすごく難しい!

もう『クセ』と言っていいレベルで、スロットルをパッと戻しちゃう。

そしてエンジンブレーキの強い2速あたりだと、スロットルを閉じた瞬間にガクンッと車体が揺れる。

それじゃダメ。

意識的には一度、スロットルを閉じる操作を『1回、途中で止める』くらいの感覚でした。

でも諦めず何度もやっていると、だんだん成功率が高くなるものです。

減速を兼ねてスロットルをゆっくり戻しつつ、同時にコーナーへ飛び込んでいくようなイメージ。

すると……『あ、これか?』と閃く瞬間がありました。

GSX-R125の走りを『つなげる』ということ

スロットルを閉じる、というより少し緩める、というイメージで車体の姿勢変化を抑えつつコーナーに進入します。

それが上手くいくと“ここから加速したい!”と思っていたポイントまで、しれっと車体が到達しちゃうんですよ。

そこから、流れに合わせてそのまま加速へ。

この走り方、スロットルOFFからONの間にまったく『待ち』がない!?

ブレーキッ! ガッと曲げて!! ドカンと加速っ!!!みたいなブツ切りの操作じゃなく

減速からの~スルリと曲げて~そのまま加速~

みたいな雰囲気でバイクの動きがつながっていくんです。

スリムで軽いGSX-R125だからこそ

でもそれじゃ、曲がるキッカケがつかみにくいじゃないか!

最初はそう思っていたんですが、実はそれすらも思い込みでした。

跨ってみるとわかりますけど、GSX-R125ってちょっとドキッとするほどに車体がスリムです。

その超スリムタンクを、二―グリップMAXにして徹底的に腕の力を抜く。

その状態で、リーンウィズで走ってみるとわかります。

GSX-R125は軽く目線を送るだけで普通に曲がっていくんです。

ここまで車体がスリムだと曲がるキッカケなんて、行きたい方向に視線を向けるだけで十分。

軽量ボディと、125cc単気筒で超スリムな単気筒エンジンだからこそ為せる技でしょうね。

改めて『GSX-R125ってこんなに軽く曲がるの!? 』って、驚きを隠せません。

今日のウェットコンディションではとにかくバンク角を深くしたくないので、軽くイン側に身体を入れたライディングフォームでしたが、ドライ路面ならまずリーンウィズで感覚をつかむのがおすすめだと思う!

いや、GSX-R125スゴい……

これはホントに勉強になる!

そして、自分の下手さ加減に呆れました(笑)

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