終始ゆっくり走らせた新型『隼』に感じたこと
隼っていうバイクは誰が見ても『デカいバイク』で、見た目にも迫力があるっていうか、威圧感すらあります。
それでいて名目上の最高速は時速300km。排気量は1300ccオーバーでちょっとした自動車並みだし、重量もけっこうある。
そのバイクに対して『運転しやすいバイクだよ』とか『ゆっくり走るのも楽しいんだよ』なんて言っても、なかなか信じてもらえない（笑）
ということで今回は、新型『隼』でスポーティさ皆無のツーリングをして感じたことをお伝えしてきました。
高速道路でも峠でも、新型『隼』は歴代最高に乗りやすく仕上がっています。初代様も私（北岡）の愛車となる2代目様も乗りやすいバイクですが、新型は確実にその上をいってる。
もう、これだけは間違いありません。
だけど今回、徹底してゆっくり新型『隼』と戯れてみた結果、いちばん印象に残ったのは『運転のしやすさ』とか『乗りやすさ』じゃありませんでした。
これは、はじめの【逆に風評被害 編】で言ったことですが、隼っていうのはゆっくり走っても楽しくなければ隼ではない、と私（北岡）は考えています。
そして、あたかも自分の愛車で走る時と同じような感じで新型『隼』とゆるいツーリングをしてみた訳なのですが、走り終わってから、ひとつ思ったことがあります。
それは『そういやオレ、違和感ゼロで隼だと思って乗ってたな』ということ。
これは2代目『隼』様を愛車とする私が、新型に乗って走っている間も、ずっと隼らしさを感じ続けていたということなんだと思います。
最新の電子制御が山盛りで搭載されても、見た目やパワーが変わっても、やっぱり新型もちゃんと『隼』だったんです。
それを1秒も疑わなかった。最も印象に残ったのは、実はそれでした。
その変わらない隼らしさを持ったまま、のんびりペースの高速道路クルージングでは『圧倒的にサボれる』ようになっていたし、電子制御によって過去最高に運転しやすく、安心できるバイクに進化してる。
新型『隼』はスズキらしい『新型』だと思う
新型『隼』は、本当に良いバイクになったナァ……
2代目の『隼』様を愛する私として、隼というバイクの成長を嬉しく思います。
なんと言えばいいのか……例えば『隼らしさ』を決める評価基準が仮に10項目あるとしたら、そのすべての項目で、新型はちょっとずつでも2代目より良くなってる感じなんですよね。
なので劇的な進化！ とかっていうよりも、努力の積み重ねの結晶って言われたほうがしっくりくる。
自分の愛車として2代目『隼』様が傍にあるからこそ、そういう地道な努力の成果がじわりと感じられました。
考えてみればスズキって昔から、そうやってバイクを磨き上げていくのが得意なメーカーなんですよね。派手さは無いけど、確実にレベルアップさせてくる。
この新型『隼』が登場したときは、ものすごく大きな話題性があったから、うっかり失念していたかもしれません。
だけど今回は、じっくりゆっくり隼に触れる時間があったから、ちゃんと理解できた気がします。
新しい隼は、実にスズキらしい手法で生み出された『新型バイク』だったんです。
私（北岡）は一度買ったバイクを手放せないタイプなので、長く愛せるバイクしか自分では買いません。
2代目『隼』様はそういうバイクだと思ったから『欲しい』と思った訳です。
そして、3代目となる新型『隼』もそこは変わってないみたい。これは間違いなく長く愛せるバイクです。
（下に続きます）
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いや本当に、困った……
新型『隼』は乗れば乗るほど、良さが見えてくるだもん。
性能よりも何よりも、いちばん磨かれたのは隼らしさ。
最新の隼は最良の隼である。
そんなことを言いたくなるくらいに新型は素晴らしくって、ぶっちゃけちょっと悔しいぞ！
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