無茶な要望にも答えるフィット感抜群のスクーター
「日常の足として街乗りが便利に使えて、荷物もいっぱい入って、高速道路を使ったロングツーリングにも気軽に行ける、ランニングコストの安いスクーターが欲しい!」
もし、筆者の私がミドルクラスのスクーターを購入するなら、こんな無茶なオーダーをしてしまうかもしれません(笑)
だけど、そんな無茶なオーダーを全て1台でこなしてくれるスクーターが「バーグマン200」なんです。
クルマに比べて趣味性の高いバイク選びは、ただ単純に「カッコイイから!」とか「これが乗りたいから!」って思えるバイクを選ぶのが一番いいとは思います。
でも、私はスクーターを選ぶ時だけ、かなり“欲張り”な要望になってしまう傾向にあるようで、カッコよさや走りの楽しさ以上に、まずは機能性を求めてしまうんです。
もしかしたら、スクーターって“クルマ選び”に近いのかもしれません。
今回は、バーグマン200のクラスを超越した充実装備をご紹介します。
ビッグスクーターにも引けを取らない充実装備
バーグマン200は3月に発売された2021年モデルからABSが標準装備されました。
フロントタイヤは幅110mm、扁平率90%の13インチに、制動性の高い2ポッドキャリパーのディスクブレーキを装備しています。
もともとのブレーキング性能が高いので、ABSを作動させるような走りをしなくてもしっかり停まってくれます。普通に走っているだけなら、まずABSの恩恵を受けることはないでしょう。
ABSの介入レベルも素晴らしく、テストとしてワザと急制動に近いくらいのフルブレーキングをしたらようやくABSが作動する感じ。万が一の時の安全性が更に高まっている印象です。
インストルメントパネルは、右にスピードメーター、左にタコメーターを配置し、走行時でも確認しやすい視認性に優れたアナログ二眼メーターに加えて、中央にデジタル表示のマルチメーターが備わっています。
デジタルメーターには「オドメーター」や「ツイントリップメーター」などの表示はもちろん、「時計」や「燃料計」に加えて、概算の燃費が把握できる「燃費計」まで備わっている多機能なもの。
更に、オイル交換時期の目安となる「オイルチェンジインジケーター」のほか「エコドライブインジケーター」もあり、燃費の良い運転をしていることを知らせてくれる機能まであります。
必要な情報は全てここでチェックできますね。
シート下トランクルーム以外にもバーグマン200には便利なユーティリティがいっぱいです。
特にバイクに跨ったままでも使いやすく、メインキーで施錠できるロック付きの「フロントボックス」は一度使うとヤミツキになるほど便利です。
メインキーでワンタッチでフルオープンでき、積載容量は約6Lも入る大容量のラゲッジスペース。
財布やケータイなどはもちろん、外したグローブや高速道路のチケットなどを入れておくのに便利です。
更にフロントトレーの左側には、12Vの電源ソケットが標準で装備されています。
スマートフォンなどのデジタル機器の充電に便利です。
バーグマン200のイグニッションキーは非常にシンプルに出来ています。
キーを差し込んで右に回せば電源がオンになり、ブレーキレバーを握りながらセルボタンを1回押せばエンジンがかかるまでセルモーターを回し続けてくれる「スズキイージースタートシステム」が採用されています。
キーを押しながら左に回せばシートがオープン。操作は明確でシンプルなので、ガソリン給油やハンドルロックなどでも回す方向や位置などで迷うことがありません。
バークマン200のエンジンは、199ccの「水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒」をパイプアンダーボーンフレームに搭載。
最高出力は8000回転で18馬力を発揮し、最大トルクは6000回転で1.6kgf-mで、軽二輪クラスのスクーターとしては、かなり高回転でパワーを発揮する出力特性になっています。
圧縮比も11.0と高めの設定になっていますが、特筆すべきはボア✖️ストローク。
内径:69.0mm × 行程:53.4mmとなかなかのショートストロークになっているのが特徴で、街中でもスポーティな走りが楽しめるほどキビキビとしたエンジンになっています。
(下に続きます)
次回はバーグマン200の最大の特徴でもあるシート下ラゲッジスペースを徹底検証します!