スーパースポーツでツーリングが快適な訳がないだろう?
※当記事は車両は2019年モデルです
ツーリングのためにスーパースポーツを選ぶ人はまずいないでしょう。
でもスーパースポーツに惚れて、それを愛車に選んだら……しんどいかもしれないけど、やっぱりツーリングもしたい。
それがライダーの人情というもの……
だけど昔から、スズキのGSX-Rだけは『ツーリングもできる』っていう話を、伝説的によく聞くんです。
残念ながら今年2022年に生産終了が発表されてしまったGSX-R1000R。その素性はご存じの通り200馬力級のエンジンを搭載したモンスターバイクです。
メーカー公式のホームページを見ても……見事にサーキットを走っている写真ばっかり!
【GSX-R1000R スズキ公式サイト】
タップ(クリック)すると外部サイトへジャンプします
もちろんツーリングしている写真なんて1枚もありません(笑)
一般的な感覚で言えば、このバイクで「ツーリングが快適」だなんて話は到底信じられるものじゃない……だってGSX-R1000Rは『サーキット最速のスズキ』なんですから。
なのにGSX-R1000シリーズは、ツーリングも楽しめるスーパースポーツだ!っていう声が、ライダーたちからは多く聞こえてくる。ホントかよ。
とはいえ現実として、このライディングポジションです。
確かにスーパースポーツとしてはかなり快適だけれど、それでもけっこうな前傾姿勢には変わりない。
こんなんで長距離を走れるのか? って正直なところ疑問に思います……
だけどGSX-R1000RはETC標準装備です。
これはツーリングもしてくれよ!っていうスズキからのメッセージか?
ちなみに私(北岡)は、スーパースポーツでロングツーリングしたことは過去に1度もないです。
百聞は一見に如かず。GSX-R1000Rでツーリングしてみよう!
まぁわからないことっていうのは、やってみるのが一番!
本当にスズキのGSX-R1000Rはスーパースポーツなのにツーリングもできるのか?
実験のために福島県/磐梯方面を目指して走ります!
金曜の夜に出発するイメージで
とはいえ前傾姿勢のスーパースポーツで休日の渋滞には遭遇したくない……そう思って、出発は仕事上がりの金曜の夜にしました。
目指す福島は、高速道路を使っても片道300kmの彼方。
楽しめるのか、はたまた苦行か?
ダメそうだったら途中でギブアップしようっと……
なんて思いつつの出発ですが、後のことはとりあえず行ってみてから考えようと思います!
東京→福島300kmは、まさかの無給油って!?
東京/新橋の会社を出て東北道を一路、北へ。
スピードはのんびり、ゆっくり。エンジンは回しても追い越しでせいぜい3000~4000回転くらい。それで十分に速い。むしろ速すぎる(笑)
だけど驚いたのは意外と首が痛いとか、腰が痛いと感じないところでした。
気力体力も充実している出発時だからかもしれないけれど「空いている高速道路」を「自分のペース」で走れるぶんには、噂に聞くほどには疲れないのか? とすこし安心です。
そんなことより、みなさん。
驚いたのが航続距離ですよ!
GSX-R1000Rの燃料タンク容量は16L
GSX-R1000Rの燃料タンクって16Lもあるんだ……スーパースポーツってもっとタンク容量が少ないかと思っていました。
でもスーパースポーツの燃費ってリッターあたり、良くて12~13L/kmくらいって聞くし、高速道路300kmで最低1回は給油、もしくは安全策で2回給油だろうと読んでいたのです。
ところが結果的に高速道路の約300kmを無給油で走っちゃった!?
新橋から首都高に乗って、東北道/福島西ICを降りて直後の走行距離がご覧の通り293.6km。
そこからちょっと走って295.1km地点で給油しました。
給油量は14.02L。
つまり燃費は……
リッターあたり21.04km!
事実です。これはけっこう驚いた。
まぁ、高回転まで回していないことが大きな要因だと思いますけど予想以上の好燃費です。
メーター上の平均燃費計は22.4L。走行可能距離は残り22km。走行可能距離にはすこしマージンがあるとして、平均燃費計もかなり精度が高いと思います。
ここで白状しますが、平均燃費1kmのズレは、ボクが間違えて福島西ICの手前の二本松ICを一回降りて、乗り直したことにも原因がありそう。それが無かったらもっと差は小さかったと思われます。
いずれにせよ、GSX-R1000Rの燃費計はかなり信用できるようです。
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高速道路を淡々と走るスーパースポーツの旅は、もっとツラいはずだと気合いを入れていたのですが、拍子抜けするほどあっさり福島駅に到着。
この先、どうなるかはわかりませんがスタートは順風満帆、意気軒高です。
ようし明日、待ってろよ! 磐梯山のワインディングたち!!!