今回は1年半ぶりにスズキの250ccフルカウルスポーツモデル『ジクサーSF250』に試乗! ……というより、夏だっていうのにぜんぜんツーリングに行けていないのでセンパイの目を盗んで逃避行! 排ガス規制が施された2023年モデル『ジクサーSF250』の街乗り性能は?

大好きな『ジクサーSF250』で真夏の逃避行ツーリング!

8月も残すところわずかのある日。

未だに要領が悪い私は朝から会社で月末の締め切りと格闘していました。夏だっていうのにまともにツーリングに行けていないし、バイクに乗りたい!

そういえば会社のガレージに『ジクサーSF250』があったような……。

たしか以前に『ジクサーSF250』に試乗したのは1年半前。

軽くてキビキビ走るジクサーSF250にかなり惚れこんでしまったのを覚えていますが、時が経つのは早いものです……。

行っちゃおうかな……いやでも仕事終わってないし……。いや、きっと仕事は未来の自分が何とかしてくれる!

そうと決まれば善は急げ!

会社にほとんど来ない北岡センパイの目を盗んで、お気に入りの『ジクサーSF250』で全力逃避ツーリングだ!

軽くてキビキビ走る『ジクサーSF250』はシティーランも楽しい!

まず、久しぶりに乗る『ジクサーSF250』ですが、以前試乗したモデルと違う点が2つほど。

ひとつめは最新の排ガス規制への適応によるエンジンフィーリングの変化。

けっこう変わっているとのことですが、実際のところは乗ってみないと何とも言えません。……というか、一年半前の記憶が曖昧なので多分違いなんてわからないんじゃないかなぁ……。

そしてふたつめがひと目でわかるカラーリング!

以前は鮮やかな青が特徴のトリトンブルーメタリックでした。現在はそのトリトンブルーメタリックはラインナップから外れ、代わりにこのマットステラブルーメタリックとマットブラックメタリックの2色で展開。

トリトンブルーメタリックも鋭いフロントフェイスが特徴のジクサーSF250にレーシーさをプラスしていてカッコよかったですが、新色のマットブルーはクールな印象の中に力強さがあり、どんな場面や服装にも似合いそうなカラーリングが魅力的です!

いざ出発するためにスタンドを払うとその軽さに感動すら覚えます。

やっぱり軽いバイクは落ち着く!

もちろんパワフルな重量級バイクも乗っていて満足感が高いですが、正直ちょっと仕事で疲れ気味で、気楽に走りたい今の私には装備重量158kgというこの圧倒的軽さが愛おしい……。

シート高は800mmですがシート先端が絞られ足が下ろしやすいので、身長173cmの私では足つきに不安を感じることはありません。

そして、走り出しからジクサーSF250はめっちゃ楽しい!

油冷エンジンの鼓動に期待感で気分が高まります!

『ジクサーSF250』のエンジンは5000回転から6000回転くらいから力強さを発揮します。

まるで自分とマシンが重力から解き放たれていくような軽やかな加速で、いっそ不思議な感覚にとらわれます。

そして、セパレートハンドルを採用するジクサーSF250ですが、ハンドル自体はトップブリッジ上にマウントされ、ライディングポジションも上体が起きた優しい姿勢となります。

そのためネイキッドバイクに近いハンドリングで、曲がり角の多い街中でもヒラヒラと軽快に走ることができます。

以前の試乗の際にも感じたことですが、キビキビと走るエンジンと軽量な車体、俊敏な機動力はジクサーSF250最大の武器!

通勤や通学にも使えるフレンドリーさながら、レーシーなフルカウルを身に纏う姿は、スポーツバイク好きには大きな魅力ですね!

改めて『ジクサーSF250』は毎日乗れるフルカウルスポーツモデルだと感じました。

(下に続きます)

……でも正直、やっぱり街中じゃ排ガス規制による影響はあまり感じられません。

やっぱり郊外に出てちょっとしっかり走ってみよう!

さて、どこへ向かおうか……。

っとその前に『ジクサーSF250』はワインディングでめちゃくちゃ楽しかった記憶が鮮明にあるので、いったん家に寄ってブーツを交換してから再出発です!

To be continued……

【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】

NEXT▶▶▶冬は寒かった高速道路、真夏は……?

スズキファンのためのWEBサイト