2024モデルとして発売されたばかりのVストローム800なんだけど、このバイクには期待が大きいと同時に「悩ましい部分もある」という気がしてます……

新型『Vストローム800』が“良い”ということは乗らなくてもわかる

2023年3月下旬に発売されたVストローム800DEの”オンロード重視モデル”が今回のターゲット『Vストローム800』です。

乗る前からわかっていたのはフロント19インチホイールを履いていること、そしてウインドスクリーンが大型なこと。あとはシート高が825mmでDEよりも30mm低いこと。足つきが良くなるのは単純に嬉しい(笑)

そして、今回このバイクに乗るにあたっては、事前の懸念材料はゼロでした。だってめちゃくちゃ楽しかった記憶しかない『Vストローム800DE』がベースなんでしょ? そんなの乗る前からもう『勝ち』みたいなもんです。

気になることを強いて挙げるなら、DEに比べて防風性能がどれくらいアップしているか? ということや、足周りがどういう具合に仕上げられているか? っていうことくらい。

あとはそう……どうしてもキャラが被る『Vストローム650』と何がどう違うのか?ってことでしょうか。まぁ、そこは私(北岡)だけじゃなく気になる人が多いと思う。

今さら当サイト『スズキのバイク!』で改めて言う必要もありませんが、スズキのVストローム650というバイクは、編集部において“奇跡の1台”と考えています。

ツーリングバイクとしてもスポーツバイクとしても素晴らしい完成度。2023年のVストロームミーティングは1200台以上が集まる結果となりましたが、その礎を作ったのは、間違いなくVストローム650です。

つまるところ『名車』なんです。

それがどれくらいのレベルかっていうと、例えば……

うちの編集部の若手25歳、石神クンは3度のメシより峠が好きな『スポーツバイクは前後17インチ教』の敬虔な信者なんですが、彼に“はじめてのVストローム”として650キャストホイール仕様に乗せてみたところ……

ワンパンでKOされてた(笑)

まぁ、そうなるのは自明の理。

彼はアドベンチャーバイク系の経験が(前後17インチ信者のため)ほとんど無いので補足しておくと、アドベンチャーバイクがすべからくVストローム650のようにワインディングで無双できる訳じゃありません。

あれは『Vストローム650だからこそ』なんです。ここ、お間違えのないようにお願いします。

さて、話は戻って『Vストローム800』ですが、彼の悩みどころは『偉大過ぎるVスト650先輩』が身内にいるところ。

そしてブラザーな立ち位置で先に登場した『Vストローム800DE』が、こちらも最高のバイクだったこと。ちなみにDEですが、私(北岡)は初見でニガテ系バイクだと思っていたにも関わらず、乗ってみた結果としては『超』がつくほど大絶賛をしております。

このバイクが『良いバイク』なのは間違いない。

それはわかってる。

だけど、Vスト650先輩やDE兄ちゃん(先に生まれているので兄として扱います)がいる中では、ちょっと影が薄いような気がするんです。

走り出してみて、意外に思ったこと

とまぁ、理屈ばっかりこねていても仕方ないので乗ってみることにします。

バイクは乗らないとわからないもの、ですので。

そうして走り出したVストローム800の第一印象はけっこう『意外』と言えるものでした。

(下に続きます)

おっ?

意外とこのバイク、前後ともサスペンションのセッティングが硬め? もちろんそれは『アドベンチャーバイクとして』とか『ツアラーとして』という基準の話なんですが、一般的なそれのように乗り心地が無条件に“ソフト”という訳じゃないような?

ん、ちょっと待てよ?

一度バイクを停めて、じっくり細部を確認してみたところ……

あーっ!!??

と、ここで【変更点 編】へ続くっ!? 気になる人はこのままの勢いで続編もどうぞ(笑)

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