▶▶▶写真はこちら|スズキDR-Z4SM
『DR-Z4SM』はライドバイワイヤ導入で最新電子制御てんこ盛り!
スズキが「EICMA 2024」で発表した新型400ccモデル『DR-Z4SM』。
モタード好きならもう、むせび泣いて喜ぶ大事件ですよね⁉
もちろん!モタード大好きな私はしっかりむせび泣いております。
前回のスタイリング編では従来の「DR-Z」シリーズから現代に合わせてリメイクされたデザインについて触れましたが、やっぱり知りたいのはパフォーマンスの進化にについて!
まずエンジンですが、従来型の「DR-Z400」シリーズに対し、シリンダーヘッド・ピストン・クランクケースなど多くのパーツが新設計されています。
下画像の黄色い部分が新設計にあたるらしいですが……
ほとんど全部では?
水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンはオフロードモデルベースとしてはやや排気量の大きい398ccとと排気量は継続。最高出力は8000回転で38PSを発揮! 8000回転……けっこう低めで最高出力を出してきましたね。これはヤバいかも!?
単純な馬力の面でも十分パワフルなのですが、もっと着目したいのは車両重量が154kgという点。
私(石神)が学生の頃に買った某モタード……146kgで24PSだったんだけど……
こんな軽量な車体でこのパワーって、どうなっちゃうの⁉
また、SCAS(スズキクラッチアシストシステム)の搭載で扱い易さも向上しているはずなので、今から操るのが楽しみです!
で、モタードでは最高出力や重量も重要な要素ですが、今回注目したい大きなポイントは豊富な電子制御システムS.I.R.S(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)の搭載!
ライドバイワイヤの導入により、SDMS(スズキ・ドライブ・モード・セレクター)が採用され、A・B・Cの3段階でパワーモードを選択できます。
そして、搭載される電子制御のなかでも目を引いたのが、4段階から選べるSTCS(スズキ・トラクション・コントロール・システム)のなかに「G(グラベル)」モードが実装されていること!
グラベルモードって『Vストローム800DE』で初搭載された、ダートで「より前に進むためのモード」じゃなかったっけ⁉
オフロードモデルの『DR-Z4S』にはもちろん搭載されていますが、モタードにも……?
と思ったら、なんと『DR-Z4SM』に搭載されているGモードはフラットダートをメインに据えたモードらしい!
レースではダートを走ることも想定されるモタードらしい機能の追加に感動です……。
そして、充実の電子制御と内部アップデートを得たエンジンによる走りを支えるのが新設計フレームと足まわり!
兄弟モデル『DR-Z4S』と共有するフレームは衝撃吸収性と剛性を併せ持つスチール製のツインスパーフレームを採用。
そこに軽量かつ頑丈なアルミ製シートレールとスイングアームを組み合わせ、軽さ・高剛性・快適性を実現しています。
前後足まわりにはサーキット走行を想定したスポーティーなハンドリングを実現するKYB製サスペンションを採用。
フロントは倒立タイプでサスペンションストロークは260mmを確保。リアサスペンションはカートリッジ別体式でホイールトラベル277mmとなっています。
軽いアルミスイングアームと合わせ高い路面追従性を発揮します。
また、プリロード調整、圧側&伸側ダンピング調整が可能なフルアジャスタブルサスペンションとなっていて、ライダーの好みや状況に合わせてセッティングを変更できるのは、非常に魅力的なポイントです!
そしてワイヤースポークを採用した17インチホイールに装着される純正タイヤはダンロップ製「SPORTSMAX Q5A」! タイヤにも抜かりなし!
このタイヤはスポーティーなハンドリングに寄与し、最新2024年モデルのアグレッシブなトレッドパターンでドライ・ウェットコンディションにおける良好なグリップに貢献します!
そして『DR-Z4SM』はモタードモデルということで、フロントブレーキが強化されΦ310mmの大径ディスクを装着! ※DR-Z4SはΦ270mm
強力なエンジンによるパワーをワインディングやサーキットで制御するにはブレーキの強化は必然!
新たなエンジンとシャーシ、そして強力な電子制御を備えて令和に復活した最強スーパーモタード。
これは、待ち遠しい……!!!
(下に続きます)
【SNS『X』やってます】
まさか伝説級のスズキ400ccモタードが復活するとは夢にも思わなかったので、モタードファンの私(石神)はかなり興奮気味です!
……でも、そんなスズキファン、ひいてはモタードファンの方も多いのではないでしょうか⁉
本当に楽しみだなぁ……。
ふと思った。
ここまで完全に日本導入される前提で書いてたけど……
ちゃんと日本に来るよな……?(震え)
なぁ、頼むよ、スズキさん!!??
私的に注目度高すぎのDR-Z4SMなので、続報があり次第、当サイトでまたガンガン発信していきます!
【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】