原付二種/125ccは維持費の安さも魅力だけど……
ひとしきりワイディングで鬼教官であるGSX-R125に鍛えられたあと、見上げた空は冬ならではの抜けるような快晴でした。
その時に思ったのですが……このバイク、GSX-R125は原付二種だけど原付二種じゃないな、ということ。その理由、わかります?
普段のバイクライフにおいて私(北岡)は特に『バイクで速く走りたい! 走らせたい!』と思うタイプではありません。
そりゃあスポーツバイクを颯爽と乗りこなすライダーを『あの人、かっこいいなー!』と思うこともありますが、基本はツーリングを楽しむのがいちばん好き!
そして、私の同じような趣味嗜好のライダーの人の中には『フルカウルのスポーツバイクには興味がない』という人もたくさんいると思います。
でも、そういう人でもGSX-R125というバイクは一度経験してみて欲しいなぁ……と思える1台です。
ここまでお伝えしてきたとおり、GSX-R125というバイクは排気量こそ125ccですが、中身は(見た目も)本気のピュアスポーツ。スポーティに走らせるためには難しさもあります。
でも、私は思うんです……その難しさも含めて『スポーティに走ることの楽しさ』を乗り手の技量を問わずに感じさせてくれるのがGSX-R125なんじゃないか? と。
今回の朝駆けは走りはじめの環境が劣悪(気温マイナス3度)だったこともあり、スピードなんてぜんぜん出ていませんでした。
でも、そんな中でもGSX-R125は走っているうちにどんどん楽しくなってきて、走り終えた後には満足感でいっぱい。このバイクは「速く走らなければ楽しくない」のではない、ということを実感しています。
きっと誰が乗っても「スポーツバイクの醍醐味」を感じさせてくれる。そう思えます。
それにさ!
単純な話、GSX-R125ってかっこいいじゃないですか?
コンパクトで超スリムで、長年バイクに乗ってきた人(あるいはスポーツバイク好きな人)をも唸らせるような『機能美』があって、125ccだけど『ガチ』を感じさせる。
あれは他とちょっと違うよな……他人にそう思わせる迫力があるんです。
走りの楽しさ、スタイル、本気度。それがこのバイクの魅力の本質だと思います。
そこに後付けの理由として原付二種ならではの『維持費の安さ』という魅力がついてきますが、たぶんこのバイクを買う人はあまり「維持費が安いから」で選んでないと思います。
結果的に維持費も抑えられる、というだけで。
だって、このバイクは『愛車』になると思うもん。
このバイクは『日常のアシ』だなんて割り切れないんです。汚れたらすぐ洗車したくなるだろうし、車体のコンディションにも気を配るだろうし、カスタムとかもすごくしちゃう気がする。
そういえば私、過去にうす汚れたGSX-R125って出会ったことがありません。現オーナーさんはみんな愛車をピカピカで乗ってる。なんならわりとカスタムにお金も掛けてる(笑)
それってもう排気量とか関係ない、立派な『趣味のバイク』じゃないですか!?
それにね……いま現在、このバイクは唯一現行モデルの『GSX-R』です。大事なことだから2回言いますが『R』です!
それだけでもスズキが好きな人はクラクラきちゃうはず(笑)
もちろん、その名に恥じない完成度もこのバイクは持ち合わせていますし!
大型バイク乗りのセカンドバイクとして乗れば、初心にかえることができるでしょう。バイク初心者の人が最初の1台にこのバイクを選ぶのであれば、存分に『バイクを走らせる楽しさ』を感じる(叩き込まれる)と思います。
うん。色々やっぱり……GSX-R125は原付二種バイクっぽくありません。
(下に続きます)
私のように、最近バイク乗りとしてちょっとタルんでるなぁ……感じているそこのアナタ!
レンタルバイクでもいいので、是非GSX-R125でワインディングを走ってみて! スポーツバイク派じゃない人でも、きっと目が覚めます。あるいはそれまで興味がなかったはずの『スポーティな走りの魅力』に開眼しちゃうかも?
ただしそれで……
欲しい気持ちがレッドゾーンに突入して『ゲンニは維持費が安いから……』なんて言い訳をしつつ、悶々とする日々が訪れるかもしれません。
このバイクに乗るときは、そこだけくれぐれもご注意ください!