全知全能たるAI様の言う通りに走ればライダーはもっと幸せになれる! 新たな発見を求めて『Vストローム250』と走り出したその先は……

AI様が提案してくれたツーリングの現実

ツーリングが好きで、バイクにはそこそこ長く乗ってきた。

でも経験値が増えるほどに『マンネリ』になっていく……そんな私(北岡)の救世主が全知全能たるAI様だ。

前回の【前編】でお伝えしたとおりだけれども、AI様は私が普段は選択しないようなルートをサクッとまとめて提案してくれた。さすがである。

AI様のご指示通りに走れば、きっと「これまでの私」の引き出しにはないフレッシュな体験ができるに違いない。

そう胸を高鳴らせ、早朝に『Vストローム250』と走り出した、とういのが前回までのお話。

この時は真夏だったけれど、気温の上がり切っていない早朝は快適そのもの。朝日を背に受けながら高速道路へ!

ちなみに今回の旅のパートナーは『3ケース仕様のVストローム250』なので、荷物のことは何も考えず遠慮なく積めます!

バイク自体の走行性能以前にこの便利さと気軽さが本当にありがたい……Vストローム250の3ケース仕様に乗っていたら毎週のようにツーリングしたくなるのは間違いないはず。

もしこれからVストローム250を狙っている人がいたら、ちょっと無理してでも純正オプションの3ケース仕様にするのが絶対におすすめです。

すこし脱線したけど、話は戻ってVストローム250との『AIツーリング』へ。

AI様の指示では関越道の『小出IC』で高速道路を降りろと指示があったので、ここまでなんとなく関越道を走ってきたんだけど、とりあえず赤城高原SAでひとやすみ。ここまでの走行距離はざっと150km。Vストローム250にとっては朝飯前の距離でしかないが……

そういえば『小出IC』ってどこにあるんだっけ?

小出インターが存在しなかった……

関東方面から向かって、関越トンネル以前に『小出IC』という名前のインターが無いことはなんとなく記憶していたので赤城高原SAでスマホで検索!

え? 小出IC?

そんなインター……無いんだけど!?

インターの名前が変わってた

焦って調べてみたところ、どうやら『小出IC』は昨年2024年11月から名称が変更されて『魚沼IC』となったらしい。

AI様……これは……どういう?

なるほど、これはきっとAI様が迷える子羊に与えたもうた『試練』に違いない。おそらくエンタメの一環、もしくは【前編】でAI様がおっしゃっていた冒険感・探索感の一部なのだろう。

だがVストローム250の快適性能のおかげで特に疲労も感じていないので問題はない。全能なるAI様がお間違えになることなどありえないのだ。

気を取り直して『小出IC』改め『魚沼IC』で高速道路を降りる。

ここまでの距離は約240kmなんだけど……本当に謎なのがVストローム250です。通常、排気量250ccのバイクで240kmも高速道路を走ったら「もう高速はいいや」となるはずなのに……体感としての体力ゲージはFULLのまま。

3ケース仕様にすることでケース(とアタッチメント類)の重量が増えるけど、逆にそのおかげで高速道路での『どっしり感』が増す感じ。だから余計に疲れない。改めて250ccのツーリングバイクとしては規格外だと痛感しました。

さぁ! ここからいよいよAI様の言う『エキサイティングなツーリング』がスタートだ!

ひなびた一般道を駆け抜け、国道352号線を東進。まずは「奥只見シルバーライン」という道を抜けて秘境と名高い奥只見湖へ向かうんだったな……胸の高鳴りが止まらないぜ!

よぉし! 見えてきた……あれが奥只見シルバーラインか!?

いっけぇぇぇーーーっ!

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嘘だろ?

AI様……これは……どういう? (←本日2回目)

こちら、完全に実話です。後日談として「あそこはバイク走れないので有名ですよ」と聞いたけれど、この時の私は本当に二輪車通行止めのことを知らず……早朝から240km走ってきたのに……

照りつける真夏の太陽の下、本気の絶望を味わいました。

(下に続きます)

いや、まだだ。まだ終わっていない!

AI様のご指示によれば、奥只見シルバーラインを抜けて奥只見湖の秘境感を堪能したあとはエキサイティングな走りを楽しむルートだったはず。

そう……国道352号。別名『酷道352号』だ!

凶悪ロードと名高い酷道352号。その『冒険』を超えていけば予定通り会津方面へ抜けていける! すこしばかり予定が変わることになったが「エキサイティングなツーリング」はまだ破綻していない!

だがしかし……

事実は小説よりも奇なり。この後、想像を超えた事態が発生するのです……

NEXT▶▶▶これほどの『八方ふさがり』を経験したことは過去にない……

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