全力でぶつかれる! どこまでも踏み込める! だけど天上知らず……!?
さて、ナンバー付きDR-Z4SMで公道で乗った感想は『ここからが本番』です。
街乗りだとなんだか優等生っぽいところもある? 強いて挙げるなら高速道路の長距離移動が弱点かも?
そんなこと120%どうでもいい。
ワインディングで乗ったら全部忘れた。この快感……飛ぶぞ!
何からお話すればいいのやら……お伝えしたいことがありすぎて逆に困る。
DR-Z4SMで走るのはメーカー主催のサーキット試乗会から数えて2回目で、公道のワインディングは今回がはじめて。だけどサーキット試乗会での記憶はすべてリセットされてしまったように感じています。
そういえば……このバイクが発表された時に車両価格が約120万円ということに対して、いろんな意見が出ましたよね。でも私(北岡)は今の時点でこう思っています。
『これは120万円するわ』と。
この時は12月下旬でした。標高の高いワインディングの路面は当然ながら冷え冷え。滑りやすい凍結防止剤が撒かれてないだけマシ、みたいな環境。体感での気温は3度くらい……タイヤが温まるもへったくれもありません。
できればもうちょっとあったかい時に乗りたいバイクだよナァ……
スポーツバイク、あるいはバイクでのスポーティな走りというのは路面の状態で「楽しめるかどうか」が大きく左右されるのが現実です。気をつけよっと。
お、わりと接地感あるな。けっこういけるかも。
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ははははっ!?
ハハハ……ハッハッハッ!
アハハハハハハハァーッ!
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なんじゃこりゃあぁぁぁーーー!!!
笑いが……止まらん!?
おいおい嘘だろ。スゴいぞこれ!?
冷えた路面にも関わらず接地感は十分以上。むしろ安心できるレベルです。SDMS(スズキドライブモードセレクター)はもちろんフルパワーの『A』にセット。はっきり言って『B』じゃ物足りない!
スズキが磨き上げた単気筒400ccのパワーはワインディングの短いストレートなんて一気に駆け抜けます。そこから強めにブレーキング。ストロークが長いサスだからそれなりノーズダイブはする。だけど姿勢の変化に唐突さはないからぜんぜん許容範囲。
そこから……
パンッ! と車体を鋭く、だけど正確に寝かせはじめられる!?
ブレーキリリースと同時にクルッと回頭するイメージ。言い忘れたけど制動力も完璧。コントロール性も抜群。え……これブレ〇ボとかそういうやつじゃないよね!?
冬の峠だし無理は禁物……と思っていたけれどDR-Z4SM側は余裕たっぷり!
だからコーナーへの進入でもう一段『心のギア』をシフトアップして飛び込む。余裕でクリア。だったらさらにレイトブレーキング。でも間に合う。まだいける。ついてくる。曲がれる!
こいつ、どこまでいけるんだ!?
そう思った直後あたりだったと思いますが……私はカメラマンが「OK! 撮れたよ!」という合図を送ってくる前に自主的にバイクを停めてしまいました。そしてカメラマンに言った。
『ヤバいから、1回止まる』って。
タイヤが滑ったとか何かしらのアクシデントがあったわけじゃないんです。公道だし、それほど無茶をしていたわけでもない。バイク側は余裕のまま。でもこの時の環境でこれ以上はダメだって直感した。
底なしの興奮にのまれそうになる……
いける、いける、まだいける! って我を忘れそうになるんです。あまりにもエキサイティングすぎた。
震える。とんでもねぇ……
この感覚には覚えがあります……というか過去にも同じように自主的に走るのをやめたバイクがあります。それは『GSX-R1000R』です。
※写真はGSX-R1000R(2021)
2度、3度と深呼吸をして冷静になってから(聞かれてもいないのに)私はカメラマンに言いました。
『これは120万円するよ。そういうバイクの走りかたをするもん』
誰でもいいからこの興奮を伝えたかっただけだと思います。見た目はフルカウル&セパハンのスーパースポーツとぜんぜん違うけど『あっち側のバイク』だと感じた……
(下に続きます)
それはもうちょっとした感動体験でした。
いかん……今回は勢いのままに出てきた言葉をありのまま綴ってしまって『バイクに乗ってみての感想文』としていつも以上に破綻している気がする。なので異例ですが次回で【ワイディング編 後編】を設けてDR-Z4SMの走りについて整理することにします。こんなことはじめて。
だけどこのバイクの『ワインディング・ファーストインプレッション』というなら、ここでお伝えしたことが核心です。
騙されたと思って……でもいいから試乗車やレンタルバイクでDR-Z4SMに乗ってみてほしい。
今回の最初のほうにも言ったけど……
この走り、ブッ飛ぶぞ!