公道で乗る新型『DR-Z4SM』の印象はサーキットとまるで違う
スズキ渾身の400ccスーパーモタード『DR-Z4SM』とのファーストコンタクトはメーカー主催のサーキット試乗会。場所がサーキットということもあり、はじめて乗ったDR-Z4SMの印象は『超バキバキのスポーツバイク』といったところでした。
そこから2カ月以上……ようやくDR-Z4SMのナンバー付き試乗車を借りることに成功!
発売からスズキさん側も驚くほどに「売れている」だけあって試乗車も人気……なかなかバイクを借りられなかったんです。今回だって本当はホワイトが借りたかったけど、空いてなくて前回と同じカラーのスカイグレーに……だが贅沢は言ってられん!

2カ月ぶりに対面するDR-Z4SM。街中に持ち込んでみて最初に思ったのは『異質なオーラ』のあるバイクだな、ということでした。
俺は他とは違うから……とバイクが言っているかのような……限りなく硬派。
その実力はサーキットで身体に叩きこまれているので、街乗りということもあり、最初はSDMS(スズキドライブモードセレクター)を『B』(ベーシック)にセット。走り出してみたところ……

…………おや?
キミ、こんなだっけ?
Bモードで街中を走り出したDR-Z4SMの第一印象は『普通に運転しやすいバイク』そのもの。全開に全開を繰り返したサーキットではBモードでもけっこうなパワーに感じていたはずなのですが……
エンジンのフィーリングは極めてスムーズで扱いやすくて、仮にバイク初心者の人でもビビる要素はゼロ。『あー、優しい味付けの400cc単気筒ってこういう感じだよね』って言いたくなるくらいです。

しかも、ストロークの長い前後サスペンションのおかげもあって乗り心地も快適。ゴツゴツな石畳でもきっちり路面を掴んでいる感覚があって安心感もたっぷり。ブレーキも優秀で動きも軽々!
なんだ……この『優等生』みたいな感じ?
思わず「街乗りバイクかよ」とツッコみたくなるほど『普通に良いバイク』なんです。いやいやキミはそうじゃないでしょう? キミの本性は知ってるから無理に隠さなくていいんだよ?
Bモード→Aモード→笑った。

そこでカチカチッとSDMSをフルパワー『A』モードへ。
みなさま……もし今後DR-Z4SMに「はじめて乗る機会」があったら是非、この時の私と同じように最初は『B』モードから乗ってみてください。そしてちょっと慣れてきてから『A』モードに変えてみて。
……もう絶対に笑うから。

さっきまでの優しさどこいった!?
本気で言いますがエンジンフィーリング激変しすぎ。落差ありすぎ、と言ってもいい(笑)
急にライディングフォームを『真剣モード』にしなきゃいけない気分になります。1~2速など低いギアでアクセルを大きく開けると一気にグォアッ!っといく!?
ああ、やっぱこれだよナァ(笑)

ちなみに言うとDR-Z4SM(兄弟車DR-Z4Sも含む)って「排気サウンド」がわりと大人しめなんです。なので普通に乗ってると音も含めて狂暴さとかぜんぜん感じません。でも『A』モードでアクセルを大きく開けると吸気音が……(笑)
いろいろ笑うしかありません。
そしてちょっと困るのが……

Aモードで感じる『街中での無敵感』です。
パワー系でしかない高回転型単気筒エンジンが荒ぶる反面、どこまでもハンドリングは軽くて、車体もブレーキもしっかり感がある。こうなると……
街で無双したい欲が湧き出てくるので要注意。優等生の仮面を脱ぎ捨てたDR-Z4SMはやっぱりヤバいやつでした。大人の自制心が必須。
(下に続きます)
とはいえ、どうやらDR-Z4SMは街乗りバイクとしてもかなり優秀みたいです。ただしBモード以下限定で。
そして、もちろん「街乗りだけ」で満足できるはずがありません……
高速道路も乗ってワインディングも行ってきた。先に言っておきます。私、久々に『峠の走りに感動するバイク』に乗ったかもしれません……








