排気量400ccの本格派『DR-Z4S』には過去に少々、煮え湯を飲まされた。だからこそ思ってしまうのです……林道を走るのに400ccも排気量はいらないんじゃないか? と。

メーカー試乗会で『DR-Z4S』で転んだ記憶が……

昨年2025年の10月に発売された排気量400ccの本格オフロード・トレールDR-Z4S。その走りは土の上でリッタースーパースポーツに乗っているような感覚で……恥ずかしながら私(北岡)はスズキが主催するメディア試乗会において『転倒』という失態を演じました。

調子に乗って電子制御トラクションコントロールをOFFにした途端、圧倒的なパワーに振り回されてリアタイヤからの転倒……あれ以来、DR-Z4Sに対してちょっとだけ苦手意識が芽生えてしまったかもしれません。

もう1回乗ってみたい。だけどちょっと怖い。そういう感じです。

ちなみに後日談ですが、私が転倒したという記事を見たスズキの某エンジニアの人が、とあるイベント会場で私に声をかけてくださって『トラクションコントロールの本質』について教えてくれました。

そのエンジニアさん曰く……

『トラクションコントロールというのは本質的に“エンジンのパワーを抑えるもの”です。ですからそれをOFFにすると言うことは……』

みなまで言わずとも理解しました。トラクションコントロールOFFの状態というのは、要するにそのエンジンが持つ性能を完全に開放した状態である、ということです。DR-Z4Sのエンジンポテンシャル……おそるべし。

『そしてトラクションコントロールというのは、いかに介入を最小限に(かつ自然に)するかが重要です。でないとトラクションコントロールが効いた瞬間に、ライダーは後ろに引っ張られる感覚というか、突然ブレーキが掛かったと感じるような状態になってしまうので』

ハイ。勉強になります肝に銘じます。

もう金輪際、このバイクのトラクションコントロールをOFFにするという無謀はいたしません。

しかしそうなると……DR-Z4Sに搭載されたダート想定のトラクションコントロール『新Gモード』っていったい?

過去の記事でも言っていますが、私の体感ではこのモード、リアタイヤをスライドさせながらもガンガン前に加速していくような感覚だったのですが……あれでエンジンのパワーが抑えられていたなんて。ヤバすぎるだろDR-Z4S(汗)

そんなこんなで私はDR-Z4Sというバイクをすこし恐れておりまして……

林道をトコトコ走るくらいなら400cc/38馬力も必要ない、とぶっちゃけ思っていました。だってスズキには250ccクラスに『Vストローム250SX』があるし!

ちなみに私は台風の前日にVストローム250SXで林道を走っています。そのときは笑っちゃうくらいのド雨&濃霧でしたが、Vストローム250SXの走り自体はすごく楽しくて頼りになった!

そして最近では1日で650km以上走る弾丸ツーリングにも挑戦してみたり……

これVストローム250SXで十分でしょ……普通の人が普通にツーリングや林道を楽しむレベルなら400ccは必要ないのではないか……そう感じていたんです。わりと本気で。

けれど以前にDR-Z4Sに乗ったのはメーカー試乗会のオフロードコースのみ。正直、私の腕前ではコースを走ること自体に必死になってしまうので、DR-Z4Sのことが「わかっている」とは到底言えません。

なので一念発起!

DR-Z4Sで普通に林道いってみる! 本音はちょっとコワいけど!

もしかしてグレーのオフ車ってカッコいいんじゃ……?

そうしてスズキさんからお借りしてきたのは「ソリッドアイアングレー」のDR-Z4S!

ソリッドアイアングレー……色の名前からして既にカッコよすぎる。実際に見てもイマドキ感があってお洒落っぽいのでシティオフローダーを気取れるかもです。オフ車ってわりと街乗り無双だし。

(下に続きます)

でもまぁ『色の感想』は一旦置いておきます。だって実際に公道でDR-Z4Sに乗るのは初めて!

先にすこしお伝えしておくと……私(北岡)はDR-Z4Sのことをちょっと誤解してたかもしれません。なんだかスゴかった。それ以上に、自分で自分に驚いた。

でもまずは高速道路に乗った感想からお伝えします。だって林道遠征には「必要な性能」ですからね!

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