直線スラロームとオフセットスラロームでリアブレーキや全身での車体制御を駆使してバイクの向きを変える技術を向上させた筆者と『GSX-8R』。次は加速・ブレーキとUターンに挑みます!

公道でできない練習&公道で使えるテクニックをトコトン学ぶ!

前回レッスン1とレッスン2で直線スラロームとパイロンスラロームをこなし、なんとかバイクの向きを変えるコツを掴んだ私と『GSX-8R』。

小休止を挟み、次のレッスンは加速&ブレーキです!

公道において、直線スラローム&パイロンスラロームのような特殊なターンの連続はなかなか出会う機会はないと思いますが、加速とブレーキングは日常的に繰り返していますよね。

ただ、もちろん今回のレッスンはただ加速して減速するだけではありません!

最初は指定されたパイロンの間を極低速まで落とし、足を着く前に加速、というものの繰り返し。
この辺りは普段の走行でもある場面の再現ですが、だからと言って手を抜くことなく真剣に向き合うと細かな車体コントロールが身についていく感覚があります。

極低速でハンドルに頼りそうになるクセを見直せたのが良かったです。

そして本番はこの後、更にパイロン間のインターバルを広げての完全に減速するブレーキングのレッスン。

まず加速でフルスロットルするのですが、ラフに扱うと『GSX-8R』がパワフルすぎて身体を置いて行かれるので、ニーグリップを含む身体全身で加速に対応する術が学べます。

停車からフル加速も公道においてすることがない、というかしない方が良い操作のひとつなので貴重な経験。

重要なのはブレーキングで、フルスロットルからABSの性能をしっかりと体感できるくらいハードにブレーキをかけて目標のパイロンで停車します。

こちらもツーリングにおいてそんなに激しいブレーキをかける場面は少ないと思うのですが、自分の乗っているバイクがどれくらいブレーキをかけても大丈夫なのか知ることが出来る貴重なレッスンでした……バイクってこんなに止まるのか……

フロントサスペンションがフルボトムするくらいのブレーキングを安心して体感できるのは貴重!

恥ずかしながら、一発目のブレーキングの際は普段の癖で地面に着くための足を出すタイミングが早すぎて車体を全く安定させられず、パイロンからかなりオーバーしてしまいました(汗)

その後は上手く車体をコントロールできるようになるまで加速→ブレーキの反復練習。

1人ひとりしっかりアドバイスが貰えます!

終わる頃にはブレーキングでの車体姿勢維持や、ABSが作動しない程度にブレーキをコントロールする感覚などがしっかりと身に付きました!

そしてお次は待ちに待った「Uターン」のレッスン!

あまり公道で出くわすシーンもないUターンですが、いざその場面が来たときはカッコよく回りたいですよね!

自分は仕事柄バイクを運転して運ぶ機会が多く、Uターンもしばしばするので、スムーズにできるようになれば、安全面でもきっと役に立つはず!

そうして始まったレッスンのデモ走行ではインストラクターさんが大きいバイクでクルクルと回っていくのですが、「ハンドル切れ角が小さいセパレートハンドルのバイクだからそんなに小さく回れないよ、なんて言い訳をしないようにね」と、ハンドル切れ角が限りなく小さい『GSX-R1000R』でこれ以上ないくらい完璧な小回りUターンを披露。

完全に逃げ道を塞いできました。

おい(笑)。

『GSX-R1000R』で超コンパクトにUターンを実演し、セパハン勢の逃げ道を塞ぐ教官殿

もちろん、同じようにできなければならない、ということはありませんが……始める前からプレッシャーが(汗)

はじめはパイロンを指標にターンするレッスンでしたが、いざ実践してみると、ここまでで学んだ小回りを駆使していつも以上にスムーズにターンすることが出来ました。

この短時間でしっかり自分のテクニックが向上していることを体感できてビックリ!?

しかし……パイロンをどかして実際の公道を見据えた環境に切り替えた瞬間に難しくなりました(汗)

それでも、インストラクターさんのアドバイスのもと反復して練習を繰り返すうちに、自分的には満足のいくUターンができるようになりました!

にしても……こっちがそこそこ小回りも効くミドルクラスで四苦八苦している間にも、『隼』や『Vストローム1050XT』のオーナーさんが見事にクルクル回っていくんですよ。

特に、赤ゼッケンのベテラングループは慣れた感じでスイスイと。

『隼』などのビッグバイクがクルクルと目の前で回転していく……。

巨大なバイクが面白いくらいクルクルUターンしていくのを見ていると、一瞬自分の目がおかしくなったのかと疑ってしまいます(笑)

さすが、あのバイクを操るオーナーさんたちはレベルが高いぜ……。自分じゃ絶対あんなことできない気がするぞ⁉

(下に続きます)

さて、そんなUターンのレッスンが終ったらお昼休憩!

用意されたお弁当を食べている間は、参加者さん同士交流を深めていました。

自分は……生粋のコミュ障なのでポツンとひとり食べておりましたが……。

午後のレッスンは実際に大学で教鞭をとるインストラクターさんによる、大学卒業ぶりの「講義」でスタートです!

To be continued……

【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】

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