最終的にバイクの運転は『いかに下半身で車体をホールドできるか』につきる
バイクの運転がうまくなりたい人の、その第一歩として先に『プロテクター2枚重ね』という私(北岡)の変わり種メソッドを紹介させて頂きました。
その記事も含め、今回は「バイクの日 特別企画」ということで、スズキには関係ありませんが、あとひとつだけ『安全』を確保しつつ『楽しくバイクに乗るため』に私が10年以上やっていることを紹介させて頂こうと思います。
当サイト『スズキのバイク!』をよく見てくださっている人はご存じかもしれませんが、私(北岡)はバイクの運転がすごく上手い訳ではありません。言ってしまえば普通のツーリングライダーです。
私が身を置いている『宇宙人レベルに速い人がひしめくバイク業界』においては、とるに足らないレベル。でも、だからこそわかることがあります。
それは「もっと上手くなりたいけどなれない」とか「バイクの運転が不安」とか、運転がすごく上手くなるとわかりにくくなってしまう気持ちのことです。なにせ自分自身が常に『上手くなりたい』と思っているので!
ですから今回は、そんな私(北岡)がちょっとでも上手にバイクを運転できるように、ずっと実践していることをお話します。
実際これは身もフタもない話なのですが……その方法は、言ってしまえば『道具に助けてもらう』です(笑)
でも本当に、私はここから紹介する2アイテムを10年以上使っています。なんならもう「その2アイテムが無いとマトモに乗れない」と思ってしまうほどに助けられているのが真実。
大人ならではの『ちょっとズルい』アプローチですが……
先の『プロテクター2枚重ね』も同じニュアンスはありますが、今回はそれよりもっとダイレクト!
私的にこれはもう『ライディングテクニックをお金で買う』みたいな感覚すら覚えています。
ちなみに!
こういう業界(バイク業界)に身を置いて、いろんなバイクに乗っていると『経験』だけは増えていきます。
そんな中で悟るのが、最終的に『バイクを走らせる極意は“下半身での車体ホールド”にある』ということ。特にコーナリングですが、バイクを上手に走らせるためには「いかにして下半身だけで車体を強く保持できるか」が常に命題となります。これはすべてのバイクに共通することです。
でも! なかなか上手くできない!
……なので。
バイクに乗る時はほとんどの場合、私はこのパンツを履いてます。こちらクシタニのレザージーンズです。
パッと見、革パンツに見えないのが大好きなところ。本当にこればかり履いているので見た目にかなりボロボロですみません……でも、このパンツは本当にヤバい。まさに上手くなりたいライダーのためのチートアイテムです。
なにがスゴいって、普通に乗っているだけで『下半身でバイクをホールドできている感』が(私の体感的には)5割増しくらいになる! リーンウィズやリーンアウトでタンクを両足で挟み込むときも、すこしスポーティなフォームでイン側に身体を落とし込むときも効果絶大。
燃料タンクに当たるヒザとシートに当たる足のモモあたりが、ほどよくグリップしてくれて……でもきちんとした手応えで車体がホールドできていることが実感できる!
運転に自信がない人にこそおすすめ
これに慣れてしまった後に普通のジーンズでバイクに乗ると「なんだかバイクから落っこちそう!?」って不安に感じるほど(笑)
ちなみにこれは「バイクの運転に自信がない人」や「ビギナーの人」ほど、その恩恵が大きく感じられるはずです!
でも、このパンツには大きな問題がひとつあります……
それは『値段が高い』ということっ!
だってね? 7万2600円~(税込)だよ? パンツ1本で!?
ぶっちゃけ言って、私も自分で使うまでは『そんな高いパンツいらないよ』と普通に思ってました。でも雑誌編集者時代にそれを履く機会があり……それ以来、今日まで完全に信者となっています。
ただですね……このパンツ、ものすごく長持ちはするんですよ。実は今回、ざっと5年ぶりくらいに『再染色』に出しました。あまりにもみすぼらしかったので……
再染色前
ご覧のとおり、太陽の下では「色褪せ」と「ヤレ感」がパンパないです。
まぁバイクに乗るときは基本、毎回履いているので当然の結果なのですが……それを再染色に出すと……
【再染色後】
新品かよ!?
というレベルにまで復帰します(しました)。もちろん新品ほどではありませんが、このパンツはもう10年以上履いてますからね?
しかも再染色すると撥水性が復活。余談ですがこのパンツの『撥水力』は尋常じゃありません。おかげでツーリング中もかなり助かってます。なので私はちょっとくらい雨が降ってもレインウェアを着ません。
魔法のようにバイクの運転を助けてくれるだけでなく、悪天候にも強い。もちろんレザーなので万が一の際にも安心感が高いです。
そして、パンツもジャケット同様に!
ヒザのパッドは片側で2枚重ね(左右合計4枚入れてます)。ジャケットと同じです。ちなみに写真のヒザのフォームパッドは既に廃盤の様子……まぁ、この記事は広告とかじゃないのでOKでしょう。
そして実際の話、私はこのパンツで真冬の早朝に凍結路面で転倒したことが過去にあります。ですがその時、外傷は皆無でした。パンツ自体は縫製の部分が割けた(←修理に出して復活)し、身体的に軽い打ち身とか捻挫程度はしましたけど……
高い安全性を身をもって実感。そのうえで「バイクを自信をもって操ることができる」ので、私はこのパンツに心底惚れています。
でも先に言ったように、お値段が非常にアレです。もし気になる人は『10年使うものだから……』とか『安全性も踏まえてだし……』と自らに語りかけるようにしてください。
私だったら、そうしなければお財布のことが気になって踏み切れません(笑)
同じくらいに『靴』も重要!
そして下半身での車体ホールドに関して、こちらも10年以上愛用しているのが『elf(エルフ)』の靴です。
パンツ同様、靴も本当に『elf』ばっかり!
先にも言いましたが、この記事の製品紹介には広告要素が一切ありませんので、私が使っているものは(主にカラーなどが)既に廃盤になっているケースが多数あります。そこはご容赦ください(笑)
elfシューズで愛用しているのは『EL014』で、夏場のみメッシュの『EL015』が登場します。
こちらも選ぶ理由は先のレザージーンズと同じ。車体をホールドする際のグリップ力です。
靴なのでステップ&ヒールガードでの車体ホールドということになりますが、本当にステップ上で滑らず『ガチッ』とステップとヒールガードに食らいつく!?
とにかくソール(靴底)の完成度がレベル高すぎ……
もちろんバイク専用シューズとしてのプロテクション性能もかなり高いレベルにあります。さらには、これらの靴を生産する“広島化成”が子供靴から婦人靴まで手掛けるガチの総合靴メーカーなので、ライディングシューズとは思えないほどに歩きやすい。
運転する楽しさ、強固なプロテクション性、歩きやすさ。
この靴のシリーズ、もう何足目になるのか……パンツ同様に私は10年以上、同じモデルの靴ばっかり履いています。だって、この靴がいちばん上手にバイクを操らせてくれるんだもん。
(下に続きます)
今回は「バイクの日特別企画」として、いつもの『スズキのバイク!』とは違うニュアンスの記事でした。スズキがほとんど関係なくてすみません。多少なりとも読んでくださった人の役に立てば幸いですが……
でも私と同じように、できることなら『もっとバイクの運転が上手くなりたい!』 と思っている人はたくさんいるはず。もちろん練習して上手くなるのが一番だけど、私は『道具に助けてもらう』のもアリだと思ってます。
だって何よりも大事なのは……
大好きなバイクを『思いっきり楽しむこと』なんですから!
私が『プロテクター2枚重ね』でバイクに乗る理由
今回登場したアイテムの詳細はこちら!
【クシタニ】
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【エルフシューズ】
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