スズキの歴代バイクのネーミングには「GSX」や「V-STROM」などの他にも、日本のメーカーらしく「日本語」や「漢字」がそのまま車名として付けられた車種がけっこうたくさんあるんです!皆さんは何台知っていますか?

【番外編】これって日本語?スズキらしい「造語」でつけられた名車たち

そしてスズキの歴代名車の中には、日本語なのか、造語なのか迷ってしまう車名も存在します。

ここからは番外編として、スズキのユニークな名称バイクを集めてみました!

バイクはコレだ!から名付けられた『コレダCO』

コレダCO<1954年>

鈴木式織機の製造からスタートしたスズキは、1950年代初頭に登場したスズキ初の二輪車「パワーフリー号」や「ダイヤモンドフリー」が大ヒットし、その後継モデルと言えるマシンとして1954年に「コレダ CO」というバイクを発売します。

その名は「バイクはコレだ!」というユニークな発想から命名されていて、それまでの自転車に内燃機エンジンを搭載したようなデザインではなく、現在でも通用する“バイク然”としたデザインになっています。

当時のカタログデータによると、コレダCOの最高速は75km/hで、驚きなのはその燃費性能。7リットルのガソリンが入るティアドロップ型のタンクに加え、燃料消費率は70km/Lと超低燃費!

ガソリン満タンでの走行距離は単純計算で490kmも走るバイクで、しかも国産量産車としてはじめて「スピードメーター」を搭載したモデルであったと言われています。

レジャーバイクらしいアクティブなネーミング『バンバン』

日本の経済が豊かになり始めた70年代。キャンプやトレッキングなどのアウトドア人気が高まり、レジャー施設などでもっと気軽にバイクを楽しめるように! と開発されたのがスズキ初のレジャーバイク「バンバン」シリーズです。

1971年に登場した初代バンバンの排気量は90ccでしたが、後に75ccモデルや125ccモデルなどのファンバイクも追加され、2002年の「バンバン200」まで続くロングセラーモデルとなりました。

“バンバン”という、言葉のような、擬音のようなネーミングは、当時のバイクのイメージを破る、全く新しい『遊びの乗り物』として命名されたと言われています。

ネーミングの由来は一般公募で決定⁉︎『マメタン』

マメタン<1977年>

見るからに可愛らしいデザインと誰でも気軽に乗れそうなこちらのバイクは、1977年にリリースされた『マメタン』です。

“マメタン”というネーミングは“豆のようなタンク”だから……ということで、一般公募で命名されたと言われていて、50ccの空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載した、原付一種のクルーザーモデルとして登場しました。

デザインの個性だけではなく、50ccモデルには珍しい5速ミッションを搭載。小さく見えるタンクも5.5Lの燃料が入り、身体が前傾しない乗りやすいライディングポジションも手伝って長距離の移動も可能なミニバイクでした。

EVでの復活に期待!ちょいと乗りたい『チョイノリ』

チョイノリ<2003年>

2003年に発売された「チョイノリ」は、その名の通り、買い物や街乗りで“ちょいと乗りたい”マシンということで命名された、親しみやすさナンバーワンの名車。

5万9800円という超破格の50ccスクーターということで、累計10万台以上も販売されたと言われる原付一種モデルで、一度聞いたら忘れられない名称と、可愛らしいデザインで老若男女の幅広い世代から人気となりました。

eチョイノリ(コンセプトモデル)

2022年に行われたクルマ&モビリティの祭典「ジャパン・モビリティショー」に展示されたことでも話題になった「eチョイノリ」は、そのチョイノリをEV仕様にしたコンセプトモデル。

チョイノリの可愛らしい見た目のデザインやコンセプトを意匠しつつも、軽量な電動アシスト自転車用のバッテリーを搭載することで、更に便利でランニングコストを抑えたEVモビリティになっています。

市販化がおおいに期待されるEVスクーターです。

以上、スズキの歴代名車で日本語や漢字名などで付けられたバイクたちをご紹介しましたが、皆さんは何台知っていましたか?

昔のバイクは開発コードをサブネームにしたり、形式や肩式・排気量などアルファベット表記の車名が多かったですが、いまはカッコよさやそのカテゴリーを象徴する車名が増えている印象です。

(下に続きます)

世界中でバイクやクルマをグローバルに発売するには、各国で商標登録などが違うため、同じ車種でも販売する国や地域で車名が異なる場合もありますが、日本語の車名で世界で通用するバイクの名前をつけてくれるスズキって……

やっぱりなんだが素敵です!

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